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夫に「疲れた」って言ったら「俺も疲れてる」って返ってきた夜のこと。

こんにちは。
私は小児の理学療法士をしているアラサーです。

あの返しは、ちょっとしんどかったです。
「疲れた」と言いました。
「俺も疲れてる」と返ってきました。
別に、嘘じゃないと思います。
向こうも疲れているのは、わかってます。
わかってるんです。
でも、そのあと何も言えなくなりました。
比べたかったわけじゃないんです
「私のほうが疲れてる」が言いたかったわけじゃないです。
ただ、
「それは大変だったね」
の一言が欲しかっただけです。
そのたった一言が来なかったとき、
「疲れた」と言った自分が急に恥ずかしくなりました。
言わなければよかった、と思いました。
次から言うのをやめよう、と思いました。
この「次から言うのをやめよう」が、
じわじわと一番しんどいやつです。

なぜすれ違うのか
仕事で親御さんと話していると、夫婦間のすれ違いの話はよく出てきます。
「言っても伝わらないから言わなくなった」
「わかってほしいんじゃなくて、ただ聞いてほしいだけなのに」
これを聞くたびに、毎回思います。
これ、どっちも悪くないな、と。
「俺も疲れてる」と返した側は、たぶん張り合ったつもりじゃないです。
自分も頑張ってるということを、伝えたかっただけかもしれない。
でも「疲れた」と言った側は、比較が欲しかったわけじゃない。
ただ、受け取ってほしかっただけです。
同じ言葉を使っているのに、
やっていることが全然違う。
これがすれ違いの正体です。

育児の「疲れた」は、普通の「疲れた」と重さが違います
ここは少し専門的な話をします。
育児中の疲れには、体の疲れだけじゃなくて、
「認知的負荷」という種類の疲れが乗っています。
明日の保育園の準備は?
オムツの残りは?
あの咳、今日どうだった?
夜中に起きるかもしれない。
明日の朝また崩れるかもしれない。
これが24時間、頭の中で回り続けています。
座っていても、横になっていても、止まらないです。
つまり育児中の「疲れた」は、
体を休めれば回復する疲れじゃないことが多いです。
「俺も疲れてる」と言った側には、
たぶんこの重さが見えていないことがあります。
悪意じゃないです。
見えていないだけです。

じゃあどうするか
正直、魔法の解決策はないです。
ただ、1個だけ言えることがあります。
「疲れた」と言える相手がいる間は、まだ大丈夫です。
言わなくなったとき、言えなくなったとき、
その方が長い目で見てしんどくなります。
だから、「俺も疲れてる」と返ってきた夜も、
また明日、懲りずに言ってみてほしいです。
伝わらなくてもいい。
完璧に理解してもらわなくていい。
「疲れた」と声に出すこと自体が、
自分の状態を自分で認めることになります。
それだけでも、少し違います。

最後に
「疲れた」に「俺も疲れてる」が返ってきた夜。
あなたが言いたかったのは、たぶんこれです。
今日もよく回したね。
それだけ言ってほしかった。
誰も言ってくれないなら、私が言います。
今日もよく回しました。
本当に、よく回しました。

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