育児に正解はない。なら、不正解もない
こんにちは。
小児領域で医療従事者をしています、ぴこぴこです。
今日は「育児に正解はない。なら、不正解もない」という記事を書いてみます。
この記事で、だれかの心がスッと軽くなればいいなと思います。
きっとみんな「これで合っているのかな」と、胸の奥がざわつく夜があるはずです。
子どもが眠って、家の音が小さくなって、台所の明かりだけが残る時間。そこから静かな反省会が始まります。
叱りすぎたかもしれない。
甘やかしたかもしれない。
もっと上手にできたかもしれない。
けれど、育児に「唯一の正解」がないのなら、「一発アウトの不正解」も、思っているほど多くはありません。
①なぜ育児は正解が決まらないのか
(1)子どもは毎日、昨日の続きをやめてしまいます
昨日できたことが今日はできない。昨日好きだったものが今日は遠い。
子どもは、朝ごとに世界の色を塗り替えていきます。だから、昨日の方法が今日の答えにならないこともあります。
(2)家庭ごとに、風向きが違います
親の性格、仕事、体力、支援の有無、住環境、きょうだい構成。
同じ海でも、波の立ち方が違うのに、同じ舵取りを求めるほうが無理があります。
(3)目指す景色が違えば、道も変わります
「泣かせない」を大切にする人もいれば、「自分でできる」を増やしたい人もいます。
ゴールが違えば、選ぶ道が違って当然です。どちらも、その家庭の願いです。
②不正解がないは、なんでもOKという意味ではありません
ここは大事なので、少し線を引きます。やさしさのための線引きです。
(1)安全の線だけは共通です
・命に関わる危険を避ける
・虐待や暴力にならないようにする
・健康を大きく損なうことをしない
この線を守れているなら、残りは「家庭の最適解探し」です。正解は一つではなく、みなさんの家の分だけあります。
(2)育児は試作が前提です
一回でうまくいく方法は、たまたま当たりのこともあります。
基本は「やってみる→合わなければ変える」です。これは失敗ではありません。調整です。暮らしは、微調整で育ちます。
(3)親が折れてしまう方法は、長く続きません
理想的でも、親が毎日すり減って崩れるなら、その方法は家庭に合っていない可能性が高いです。
続く形に直すことは、手抜きではなく、未来へバトンを渡すことです。
③「不正解じゃない」と思えるだけで、育児は少し軽くなります
(1)反省が改善に変わります
「やってしまった」で終わると、心が沈んだまま明日を迎えます。
「次はこうしよう」に変えると、育児は前に進みます。反省は、あなたを責める刃ではなく、道を照らす灯りになります。
(2)比べる相手が「他人」から「昨日の自分」になります
このご時世、SNSの正解っぽい育児は編集されたハイライトです。
比べるなら、昨日の自分の余裕と、今日の自分の工夫で十分です。小さな前進は、ちゃんと前進です。
(3)子どもに優しくする余白が戻ります
親が「自分はダメだ」と思っていると、家庭の空気が尖りやすくなります。
親が「今は調整中です〜」と思えると、声の角が丸くなります。
その丸さが、子どもの心を守る毛布になります。
④迷ったときの3つの質問
正解がない世界で迷ったときは、これで十分です。
(1)安全は守れているか
(2)明日も続けられる形か
(3)親子の関係が壊れる方向に行っていないか
この3つがOKなら、だいたいOKです。
⑤よくある自分を責めがちな場面の言い換え
(例)泣かせてしまった
→「感情が出ただけです。落ち着いたら抱きしめれば大丈夫です」
(例)周りみたいにできない
→「うちはうちの条件でやっています。比較は参考までにします」
(例)手を抜いた気がする
→「力を温存しました。今日の勝利条件は無事に家が回ったことです」
言い換えは、現実逃避ではありません。自分に向ける言葉の温度を、少しだけ上げる作業です。
⑥正解探しをやめても、成長は止まりません
育児はテストではなく、旅です。
地図はあっても、天気も道も毎日変わります。だから、満点の答えより、修正できる心の余裕が役に立ちます。
そして、その余裕は「不正解じゃない」と思えた瞬間に戻ってきます。
最後に、自分を責めないための言葉を添えておきます。
・今日もよくやりました
・うまくいかない日も、育児の一部です
・正解がないなら、今日のあなたは不正解ではありません
・明日も一緒に乗り越えましょう!!
少しずつ進めば大丈夫です。あなたの家庭のペースで、あなたは家庭の光で。
他にも色々な記事を書いています。ぜひご覧ください。
