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アンパンマンの人気は、子どもの発達と関係していた!!


こんにちは。
小児領域で医療従事者をしています、ぴこぴこです。
みなさん、子どもがなぜアンパンマンを必ずと言ってもいいほど通る道なのか疑問に思ったことはありませんか??

だいぶニッチな内容ですが、今日は子どもの発達という視点から紐解いてみたいと思います。


結論から言います。
アンパンマンは、子どもの脳と発達に刺さる設計がいくつも重なっているからです。
しかもそれが、難しい理屈ではなく「安心」と「分かりやすさ」に変換されて子どもに届きます。

ここからは、分かりやすく様々な視点(発達、脳、心理)で紐解いていきます。 

①「丸い顔」は、脳にとって読みやすい

人は曲線を好みやすく、乳児でも曲線への選好が報告されています。曲線は脳にとって処理コストが低く、見た瞬間に「怖くない」「受け入れやすい」方向に傾きやすいと考えられています。

アンパンマンの丸は、子どもの視覚にとってノイズが少ないのです。
ですから「理解できる前に、安心できる」。この順番が強いです。

子どもって、理解できないものに警戒します。
でもアンパンマンは、目に入った瞬間に「敵ではない」と分かる形をしています。


②「赤ちゃんっぽさ」は、大人の脳も動かす

いわゆるベビー・スキーマ(Kindchenschema)という概念があり、大きい頭、丸い顔、大きい目などの特徴は「かわいい」「守りたい」を引き出しやすいとされています。

まぁ、こんな感じの(笑)

これは、子ども向けの話に見えて、実は大人にも効きます。
親の心が疲れているときほど、理屈より「かわいさ」と「安心感」が効く瞬間があります。

アンパンマンは、子どもを落ち着かせるだけでなく、親の警戒心も少し下げる
だから家庭の空気まで変えやすいとされています。


③ ストーリーが「予測できる」から、脳が安心する

子どもの脳は、予測できない出来事に弱いです。
予定変更、急な音、先が読めない展開。これだけで疲れてしまいます。

アンパンマンは基本の型がはっきりしています。
・困っている人がいる
・助ける
・じゃまが入る(大体バイキンマンですね)
・それでも守る
・最後は落ち着く

予測可能な繰り返しは、子どもの安心と学習に寄与しやすいのです(次が読めるは、情緒の土台になります)。

ですので、アンパンマンは「情緒の避難所」になりやすいのです。
現実が荒れている日ほど、型のある物語が子どもを守ってくれます。

④ ことばの入口が、やさしく開いている

アンパンマンは、子どもが口にしやすい音の宝庫です。
「ン」「パ」「マ」みたいな音は、子どもが出しやすいことが多いです。

さらに、キャラ名が短く、擬音も多い。
・どん!
・ばいきん!
・げんき!

アンパンマンは「発語の成功体験」を拾いやすい設計です。
言えた瞬間に周りの大人が喜ぶ。子どもはその空気ごと学習します。

⑤ 人気は偶然ではない(データもある)

子ども向けキャラクター人気調査でアンパンマンが上位という報告があります。
また、登場キャラクター数が多い作品として記録されたこともあります。

人気があると何が起きるか。
生活の中で反復されます。 おもちゃ、絵本、歌、服、保育園の話題。
反復は、そのまま学習の燃料となります。


⑥今日からできる「アンパンマンの使い方」

(1)ぐずりの前の合言葉として使う
「次はお風呂だよ」だけだと切り替えが難しい子に、
「アンパンマンみたいに、ぴかぴか作戦でお風呂行こう」みたいな合言葉を作ります。

(2)感情のラベル貼りに使う
「怒ってる」ではなく、
「今、ばいきんまんモードだね」
「さみしいコキンちゃん出てきた?」
みたいに、キャラで感情を外に出すと通りやすいことがあります。

最後に

ここまで計算をして、やなせたかし先生がアンパンマンを生み出されたと思うと頭が上がりません。何度助けられたことか。
やなせ先生も、このように分析されるとは思っていなかったかもしれませんね(笑)

これからもアンパンマンが親子の平和を守ってくれますように。そう願っています。



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