ピアノと落語 ③: ピアノ教師の力量を審査する方法
👆noteで使用可能な画像を使わせてもらいました。ありがとうございます。
前回までの記事①②はこちら👇
👇今回の演目は、古典と新作の両宇宙を飛び回る、落語界のウルトラマン、柳家喬太郎師による古典落語「転失気(てんしき)」(@夢空間チャンネル)です。
この噺に登場する和尚のようなピアノの先生、いるんじゃないかな~!👇
👆とかく、先生とか教授とかいう肩書がつく職業は、人に頭を下げてもらって何かを「教える」立場ゆえに、自分の専門分野で知らないことがあっても「知らない」ってなかなか言えないものですね。
つまり、
弱みを見せられない先生が多いんじゃないでしょうかね。
ただね、逆説的なんですが、
自分が知らないことを素直に「知らない」と言える先生が、本当に優秀な先生だと思いますよ。
自分が知らないことを素直に「知らない」と言える先生は、
自分が今までの人生で積み上げてきたノウハウや知識に確固たる自信があるから、
素直に「知らない」って言えるんですね。
そして、
「知らない」って言っても、ヘッチャラなんだよね、なんせ実力と実績が物凄いから。
「知らない」ことがあったとしても、圧倒的な実力によってダメージ無し!だから。
それに、
超一流の人でも、人間だから、全知全能なわけないしね。
ところが、
もう何十年も前の大卒までのノウハウと知識だけで教えてきた先生は、
その後の実務経験を全然積んでこなかったもんだから、
自分が薄っぺらなことを本人が一番よくわかっている。
さらに、
ノウハウの集積が無いから、
そのことを「知らない」って言うと自分のメンツが傷つくかどうかすらも判断できなくて、
「知らない」って言えなくなっちゃうんですよ。
無言で固まっちゃうんだよね。
もっとひどい場合は、
自分が知らないことを聞かれると腹を立てる先生もいますよね。
自分が知らないことをしつこく聞かれると、自分のメンツが攻撃されたと感じて、条件反射的に激怒しちゃう。
落語「転失気(てんしき)」の和尚さんみたいに逆上しちゃったりして(笑)。
そういう先生は、
実力が無いことを自分自身がわかっていて、自信を持てていない先生です。
だから、
知らないことを聞かれると、条件反射的に逆上する。
しかも、
自分より弱い者に向かって怒る。
大人の庇護無しには生きて行けない子どもに向かって怒る。
自分より確実に経験が足りない大人の初心者に向かって怒る。
こういう姑息(こそく)な傾向は、
その先生に自信が無ければないほど、
つまり、
その先生の「ハリボテ部分」が大きければ大きいほど、
顕著になりますね。
そんな「ハリボテ部分」は、以下のような点に顕著に表れます👇
① 「言うだけ」先生
言葉による指導だけで、模範演奏を見せてくれない先生は、ピアノが下手なんだと思いますよ。
自分の演奏に自信があれば、どんどん模範演奏してくれるはずだもんね。
② 話す内容が画一的な一般論ばかりの先生
ネットでタダで手に入る情報をコピペのように繰り返すばかりの先生は、はっきり言ってAI以下。
③「私を見て!」「私を愛して!」な「クレクレ」先生
私が子どもの頃、「くれくれタコラ」というテレビ番組がありました。
遠い記憶では、人形劇で、主人公のタコが、なぜか木の上に住んでいる(海洋生物なのに!)。
ストーリーの内容は忘れました。
でも、
「クレクレ」な人は、世の中にかなり多いと思います。
「私はこんなに頑張っているの!」
って、わけもなく主張する人たちのことです。
よくさ、
「一生けんめい頑張って準備したので聴いてください!」
な演奏家、いませんか?
はっきし言って、
「一生けんめい頑張ってるのは、テメーだけじゃねーよ!」
です。
世の中の大多数の人たちは、
デフォルトで一生けんめい頑張って、日々の仕事をしているんですよ。
でも、一生けんめい頑張っていることなんて、一言も言わないで生きているんだよ。
それが大人というものです。
私も、とあるオープンマイクに参加したときに、
「徹夜で一生けんめいチラシを作ったので、聴きに来てください!」
って真顔で言うイカレポンチなギタリストに啞然としましたね。
「一生けんめい頑張って準備したので、ぜひ聴いてください!」
って、ガキの言うセリフだよ。
こういうことを真顔で言う人は、大人になりきれていませんから、
一刻も早く傍(そば)から離れるべきですね。
さもないと、奴らはタガメのようにあなたの気(精神エネルギー)を吸い尽くした挙句、一言もお礼も言わずに、あなたの抜け殻を放り投げて次の獲物を探しに行きますよ。
④「虎の威を借る狐」な先生
具体的には、
(1) 「高級グランドピアノでレッスン!」👈演奏じゃなくてピアノがスゴい先生。
(2) 「〇〇教授の研修会に参加しました!」👈研修会に参加したぐらいで〇〇教授と同じにはなれませんよ。
(3) 「〇〇在住!」👈坂本龍一は「'NY在住' 作曲家」なんて自分を言わなかったよ。 このように「(外国)在住!」とか「京都在住!」みたいなという枕詞を付けるひとは、自分よりも、その外国や都市のほうが価値が高いと思っている人。 要は、自分の実力が大したことないから、外国や有名都市に住んでいることをアピールしなければ誰からも見向きもされない人。
(4)「留学経験有り!」👈主席卒業して留学の資格があるにもかかわらず、家にお金が無かったから留学できなかった、羽田健太郎のようなピアニストがいる。国費留学や成績優秀による奨学金による留学以外の、私費留学のレベルが疑問。
(5)「教師団体の幹部!」👈演奏力より政治力。ただし、こういう人は、音大へのチャネルを持っている場合があるかもしれないから、音大受験する人は彼らの靴底を舐める覚悟で。
⑤突然のリクエストに即座に応えられない先生
生徒が「これ弾きたいんですけど」って突然持ってくる楽譜を、その場で教えられないとね。
メシアン好きな生徒でもない限り、生徒が持ってくる楽譜なんて、どーせ、先生方が見下している「ポピュラーピアノ」ふぜいの楽譜だろうから、そのくらいは軽~く初見で弾いてみせてあげられないとね。
あらかじめ「予習」とか「仕込み」が必要な先生は、ピアノ演奏の実力が無いね。
実力って、今すぐ、ここで!出せる力のことだから。
そういえば、
今から10年ほど前にピアノ会に参加していた頃、同じ参加者でピアノ初心者の方が、
「お試しピアノレッスンに、自分が弾きたいイージーリスニングの楽譜を持って行って、先生に、どんな感じの曲なのか、この場で弾いてみてくれませんか~?って、事実上の初見演奏をリクエストしたら、その先生、必死の形相で楽譜をガン見しながら、まるまる4ページ、なんとか弾き切ったのよー。「先生」を名乗ってお金とって人に教えるだけのことはあると思ったねー」
って言ってた。 そのピアノ初心者の人は、企業の人事部勤務だそうで、私は「さすが人事部は人を査定するツメが辛いわ~」って、内心ウケまくってました! 落語「転失気(てんしき)」の小僧、珍念(ちんねん)さんみたいに知恵が回る人って、実際にいるんだね。
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~ピアノ方丈記~
