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kei02
闇の王③ | あのぅ~、それ誰なんですぅ~?
闇の王は語った。
「あのぅ、それいったい誰なんですか?」
王に楯突いた者が叫んだ。
「どう考えても、あなたが指示したんだろう? なんであんなに、あなたの手下どもはあなたの言うことを聞くんだ!!」
闇の王は冷然と言い放った。
「知らんものは知らんとしか言えぬ。我が闇は世界をおおう。だから、影響を受けぬ者は誰ひとりとしていない。個別の指示など出す必要もないのだ。私を賛美する者たちだけでなく、私を貶めようとする者たちでさえ、私の引力圏内から逃れることはできぬ。死ぬまでな。否、否、否。死んだ後もずっとな」
私は怖くなった。
生きているだけでなく、死後もずっと闇の王の支配から逃れられないなんて。
最後に闇の王が言った。
「ところで、あんただれ?」
いつの間にか、いざよう月は雲に隠れた。いずれまた没して、じきに再び現れるのだろう。闇の引力圏内の中にいることすら知らぬままに。
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