10kgの相棒を10年後も背負っていたい私 【自分史を綴る④】
こんばんは!
低音に静かな情熱を注ぐアラフィフ、チューバ吹きのサンチです。
前回、自分史を綴る③では、私の演奏練習へのモチベーションが、上手くなることそのものからその過程にシフトしつつあることをお話しました。
※前回のお話を知らない方はこちらをどーぞ!(リンク)
今夜は、私のチューバ演奏を続けるための違った意味でのモチベーションに焦点を当ててお話したいと思います。
週末にママさんバンドの練習に出かける際、私は細心の注意を払いつつ、あるルーティンを行います。
深く深呼吸。
傍らにおわす青いソフトケースを慎重に持ち上げ、上下を逆にして、ベルを上側にする。
静かに腰を下ろし、ショルダーストラップに腕を通す。
そして、ゆっっくりと立ち上がる。
どっ…こらっ…しょっ…と!!
今日も無事ルーティンは終わりました。
今日も持病のぎっくり腰は目を覚ましませんでした。
私「じゃいってきますー」
妻「はい、いってらー」
いつもどおりのやりとりの後、家を出ます。
最寄り駅まで約15分。
もうかれこれ1年以上生き来した道なので、だいぶ慣れてきましたが、駅までは緩い上り坂が続くので、最初は少しふらふらしながら歩いていた気がします。
行き交う人から、時おり好奇の目で見られることもありますが、それにももう慣れました。
ごくたまに
「ずいぶん大きい楽器ですね。ホルンって言うんでしたっけ?」
みたいな感じで気さくに声をかけてくれる方(だいたいご年配の女性であることが多い)には、チューバというデカい楽器がございまして…と軽く立ち話をしたりもします。
こうして駅に到着。
ホームで相棒をいったん下に降ろすと、両肩と首が早くも凝ってきました。ただ、残念ながらまだまだ先は長いです。
電車に乗っても、相棒と一緒だと、通路を塞いでしまうので、基本座ることは難しいです。
なるべく人が少ないところのドアの隅に相棒を立てかけつつ、小さくなっている私。
どうかたくさん人が乗ってきたりしませんように、と軽く願掛けをします。
その後、電車を乗り継いで、練習会場の最寄り駅に到着。
そこからさらに歩いて15分ほど。ようやく練習会場に着きました。
ドア・トゥ・ドアで片道約50分。
マイカーを持っていないこともあり、ちょっとしたハイキングになりますね。
しかも、これから梅雨の季節になると、雨用のレインカバーをかぶせて行くことになるので、さらにハードな旅路になります。
何を好き好んで、10kg近くある重りを背負い、肩身の狭い思いまでして、チューバ演奏なんて酔狂なことをしているのか、と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
(家族からも時々疑問を呈されます笑)
自分も、ホントそう思います。
体的には正直しんどいですし。
でも、不思議と気持ちの面でツライと思ったことはないんですよね。
ひとつ思い当たるのが、私の中にいる「幼い頃の自分」が、
重たいものを軽々と背負える自分 = カッコいい
という謎の自己肯定感マシマシ公式を未だに信じているのではないかということです。
子供の頃夢中で読んだドラゴンボールに、孫悟空が強くなるために、「重荷」を背負って修行するシーン、ありますよね。
亀の甲羅背負ったり、重りのついた胴着着たり、ナメック星行きの宇宙船内で何十倍もの重力かけたりとか。
私、子供ながらに、ワクワクしてたんですよね。
へー、重いのを背負うと、悟空みたいに強くなれるんか、と。
(うーん、我ながらアホっぽい笑)
そのときの謎の「重力信仰」が、私のチューバ演奏へのモチベーションにもつながっている…のかもしれません。
そしてもう一つ、特に最近気づいたことがあるんです。
こんな重たい相棒を背負えて歩めていると、
ああ、自分、今日も元気だなー。よかったなー。
ってしみじみ思えるときがあるんですよね。
それってとても有難いことだなと思うんです。
人生再起動を志したときに思ったこと。
心も体も健康で、ワクワクすることに色々チャレンジしたい。
この10kgの「重み」を背負った歩みは、私にとって、健康であることの何よりの証となっているのかもしれません。
私のささやかな目標は、とりあえず10年後も、相棒を背負って、元気に練習に出かけることです。
そのために、また来週も、私は10kgの重荷を背負うため、丁寧にルーティンをこなすのであります。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、自分史を紐解く中学編第4回
「いざ『アンコン』!(前編)」です。
また読みに来てくださいね👋!
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