見出し画像

「チューバ沼」に私を引き込んだ先輩の話  【自分史を紐解く第2部(中学編)①】

こんばんは!
低音に静かな情熱を注ぐアラフィフ、チューバ吹きのサンチです。



今回は、「自分史を紐解く 第2部」

これから数回は、「中学編」として、吹奏楽部で過ごした日々の中で、中学時代の印象に残っている思い出・エピソードを取り上げたいと思います。

これまで読んでいただけた皆さんにおかれましては、なにとぞ引き続きお付き合いのほど…🙇‍♂️



さて、中学時代を振り返ると、真っ先に思い出すのは、チューバパートの先輩、Y先輩(仮名)のことです。

Y先輩は、私より2学年上で、本格的にお世話になるようになったのは、私が全体合奏の練習に参加し始めた中2の頃からです。

Y先輩は、大柄だった私より頭一つ小さく、チューバ吹きにしてはかなり小柄な方でした。

しかし、見かけからは想像できないほどパワフルな音色で、かつ、当時の自分にはかなり難しいと感じた曲も容易く吹きこなす姿は、私にとって憧れでした。


それもそのはず、演奏の練習に人一倍貪欲で、部活の日は、暇さえあれば部室で、耳コピしたチューバソロの曲の練習に励んでいました。

以前自分史を紐解く③で一度お話したとおり、当時私がいた吹奏楽部は、コンクールに出たりすることもないゆるーい部活でした。

音階もB-dur(変ロ長調)の階名読みのみ最初に教わっただけで、基礎的なドイツ音名さえ先生や先輩からちゃんと習いませんでした💦

なので、Y先輩も耳コピした音をカタカナ音名で紙に書き写すという独特な方法で、日々曲のレパートリーを増やしていました。


Y先輩からは、決して耳コピ練習法を奨励されたわけでもないんですが、イキイキと練習に励むY先輩の姿に触発されて、見様見真似で同じ練習に勤しみました。

 

少なくともロングトーン、タンギング、リップスラーよりは吹いてて楽しかったので😁


今、当時を振り返ると、やはり基礎練をすっ飛ばすのは、長い目で見たときに決して良くなかったなーとは思います。

Y先輩も、自分の練習にはひたむきな一方、後輩の指導には必ずしも熱心ではなかったので笑、もう少し色々教えて欲しかったなと今となっては思います。


ただ、チューバの低音に隠された底知れない魅力、個人的通称「チューバ沼」に私を誘ってくれたのは、間違いなくY先輩の無手勝流耳コピ練習法です。


お陰で、私は、音楽に夢中になる喜びを知ることができました。


そのことは今でも感謝しています。



Y先輩は、吹奏楽やチューバのCDをたくさん持っていて、私によく貸してくれました。

これらのCDが私の練習相手でした。


今でも強く印象に残っている曲を2曲ご紹介したいと思います。


1曲目は、カナディアン・プラスの"I Got Rhythm"です。


確か一番最初に貸していただいたCDの1曲目だったと思うんですが、最初聴いたとき、


え!チューバってこんなふうに吹けるの!


と驚きと感動を覚えたのをよく覚えています。


リーダーのチューバ奏者、チャールズ・デーレンバック氏の明るく、軽快な演奏ぶりがとにかく素敵。


序盤から中盤にかけてのチューバソロは、ただ音をなぞるだけなら、実はそこまで難しくないので、その部分だけをひたすら練習してましたね。



そして、2曲目は、ジーン・ポコーニ氏の"Sonata in G Major:Allegro"です。


Y先輩から、「この人のチューバ凄いから、絶対聞いてみ?」と興奮した口調で言われて、最初にCDを聴いたときの衝撃を今でも鮮明に覚えています。

よければリンクの曲をぜひ聴いてみて下さい。


まさに超絶技巧。


なぜ低音金管で、そこまで軽やかに、しかも優美な調べを奏でられるのか?


同じ楽器を吹いているとはとても思えませんでした。


世界的に有名なチューバ奏者は、他にもたくさんいらっしゃいますが、私にとっての一番は、未だにポコーニ氏です。


ポコーニ氏のCDジャケットで構えている銀色のチューバも本当にかっこよくて、当時の憧れでした。


Y先輩から、「この楽器は、ヒルズブルナーのヨークモデルという超がつく高級楽器だよ。たぶん300万円くらい」と教えてもらって、買うことは速攻諦めましたけど笑

銀色のチューバに個人的思い入れがあるのは、間違いなくポコーニ氏の影響もあったと思います。  



Y先輩とは、私が高1のときまで2人でチューバパートの凸凹コンビとして切磋琢磨してきました。単なる先輩というよりも、よき「兄貴分」であり、何より、チューバの魅力についていろいろ教えてくれた「恩人」でした。



しかし、部活を引退した後、Y先輩との関わりはプツンと途絶えてしまいました。


今もお元気で、楽しそうにチューバを吹いているといいな。

そして、アラフィフになってもチューバを吹き続けている私を見て、きっと喜んでくれるんじゃないか。


もし再会できたら、まず「(チューバ沼に引き込んでくれて)ありがとうございました」と伝えたい。


そして、あわよくばまた一緒に吹いたりしてみたい。


 今回の原稿を書いていて、そんなことをしみじみ思いました。



今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


次回は、「自分史を綴る」の2回目ですね。

「指揮者さんとの向き合い方、変わりました」

お楽しみに〜!


📖中学時代のチューバ、あの頃の思い出を振り返る記録【第2部・水曜夜隔週更新】

📚️ 私のチューバとの出会い、15年のブランク、そして再起動までの全記録【第1部・全11話】

👋 このnoteについて、そして私について


いいなと思ったら応援しよう!