主役じゃない楽器を、それでも私は吹き続ける―チューバと私の生き方の話 |より豊かな人生を歩むヒント 【自分史を綴る①】
こんばんは!
低音に静かな情熱を注ぐアラフィフ、チューバ吹きのサンチです。
前回の最後にお話させていただいたとおり、今後は、
・私とチューバの「今」と「これから」にフォーカスした「自分史を綴る」
・私とチューバの「これまで」について、より丁寧に振り返る「自分史を紐解く 第2部」
を交互にお届けしたいと思っています。
今回は、前者「自分史を綴る」の初回になります。
私、実はいまだに時々迷うときがあるんです。
このままチューバ吹き続けることでいいのかなって。
そもそもチューバは吹奏楽で最重量級の金管楽器。
マイカーもなく、しかも数年前からぎっくり腰持ちの私。
はたして、5年後、10年後、自分が相棒を背負ってえっちらおっちら練習に通い続けられるか、ちょっぴり心配です。
時々、私の脳内会議では、2つの「浮気」候補が、顔を出します。
サックスと、トロンボーンです。
サックスは、吹奏楽やジャズの世界では主旋律を担う花形楽器。
しかもここ数年の激推し漫画、「BLUE GIANT」の主人公・宮本大の相棒はテナーサックス。
トロンボーンは、中低音金管の中でも、華やかさと迫力を兼ね備えた存在。
吹奏楽のみならず、クラシック、ジャズなど幅広いジャンルで活躍できる守備範囲の広さはとても魅力的。
さて、この際心機一転、どちらかに乗り換えるべきか?
しばし脳内で、自分が別の楽器を吹いている未来を想像してみます。
新たなチャレンジ・可能性。正直それはそれでワクワクします。
でも、結局今の私は、やはりチューバを選んじゃうんですよね。
より長い目でみたときは、サックスかトロンボーンに今後挑戦してみる可能性はかなりあると思っています。
(やっぱりカッコいいですから!)
ただ、15年ぶりに音楽の世界に再び足を踏み入れた自分としては、まだまだチューバでないと!という思いに結局立ち返ってしまうんです。
なぜ私はそこまでチューバという、メロディーをたまにしか吹けない、地味で、持ち運びの大変な楽器にこだわるのか?
改めて考えてみると、やはり、チューバの持つ奥深い魅力に、私自身の生き方・価値観が「共鳴」しているからではないか、と個人的には思っています。
まず、チューバは、楽団の奏でる音楽の「土台」と、テンポの基準を創ることで、みんなを支える縁の下の力持ちです。
和音の一番下をしっかり鳴らす。
すると、不思議なことに
上の音が自然に響き始める。
そして―
ハーモニーが形作られていく
派手さはありませんが、やはり自分の一吹きで、合奏の安定感を増すことができたと実感できたとき、それは何ものにも代えがたい満足感を与えてくれます。
その「支える」という感覚は、私がこれまで学生、社会人へと人生の歩みを進める中で、自分が果たしたいと内心思ってきた役割とまさに重なっているように思います。
中学に入学して、吹奏楽部に入部したときも、最初はサックスに憧れていました。
きっかけは、(自分史を紐解く①でお話ししたとおり)顧問の先生の鶴の一声。
それでも、私は、その選択を素直に受け入れ、気が付けばチューバを手にしていました。
不思議なものですね。
あのときの選択も、その「支える」という感覚に惹かれる自分が、無意識にいたのかもしれません。
また、目立たないようでいて、(腕次第ではありますが)強い存在感を発揮する、それもチューバの魅力の一つです。
主旋律の裏で、耳に残る伴奏のリズム
メロディーを吹いたときの、他の楽器とは一線を画する、どっしりと包容力のある音色
そして、私のような素人プレイヤーには見果てぬ領域となりますが、国内外で活躍されているプロのチューバ奏者が奏でる超絶技巧の調べは、まさに無限の可能性を感じられます。
普段ことさら目立つような言動、行動はしなくとも、組織やコミュニティの中でなくてはならない存在、それでいて秘めたるポテンシャルは底しれない
まさに今の私が、映画や小説で憧れる理想のバイプレイヤーの姿。
(昔の私は、主役に憧れてたんですけどね。)
チューバには、そんな私の価値観にマッチした魅力を感じるんです。
そう簡単には手放せません。
私は、人生折り返しとなるこのタイミングで、15年ぶりにチューバとのかかわりを再開させたことで、自分の人生を豊かにしていくヒントを得ることができたような気がしています。
誰にとっても人生は一度きり。
しかも有限です。
そうだとすれば、その人生を構成する1日、1日を大切に生きていくことが何より重要です。
そして、「大切に」生きていくとは何か?
それは、その日、自分が取り組もうとしていることが、
自らの歩んできた人生と、その中で育まれた価値観とに照らし合わせたときに、「楽しい!」「間違いない!」「ワクワクする!」といったポジティブな感覚を持てるかどうか
それをしっかり自分に問いかけるということなのではないか、と最近思うようになりました。
今夢中になっていることがある人も、何かワクワクすることがないかなーと模索している人も、ぜひ、自分との対話、してみてください。おススメです!
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
次回は、「自分史を紐解く 第2部」の第1回!
「「チューバ沼」に私を引き込んだ先輩の話」です。
お楽しみに〜!
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