「調べておいて」では足りない。ChatGPT Workに渡すべき「判断の条件」

最初に決めるのは「何を知りたいか」ではなく「何を決めたいか」

個人事業主がChatGPT Workに最初に任せやすい仕事は、記事や提案書のための調査だ。

ただし、「○○について調べておいて」とだけ渡すと、後で困る。

情報は集まっているのに、古い。誰の話なのか分からない。自分が判断したいことに答えていない。

調査で時間を失うのは、検索そのものではない。集めた情報を、仕事の判断に使える形に直す工程だ。

ChatGPT Workに任せる前に、そこを決めておく。

たとえば、「同業者の料金を調べたい」という依頼だけでは、Workは幅広い情報を集めることになる。

その前に、こう決める。

  • 自分のサービス料金を見直す材料がほしい

  • 初回相談の価格帯だけを知りたい

  • 兵庫県内・個人向けサービスに絞りたい

  • 公式サイトに掲載されている料金だけを使いたい

ここまで決めると、調査のゴールが変わる。

「相場の説明」ではなく、自分が次に料金表を直すかどうかを考えるための材料になる。

情報源の順番を、先に指定する

小さな仕事ほど、間違った情報を使ったときの修正コストが重い。

だからWorkには、最初から情報源の優先順位を渡す。

  1. 公的機関・公式サイト

  2. 会社や店舗の公式発表

  3. 一次資料を引用している報道

  4. それでも不足するときだけ、個人の解説や口コミ

「検索上位の記事をまとめる」のではなく、「何を根拠にするか」を指定する。

とくに制度、補助金、料金、募集条件、規約などは、解説記事だけで決めない。元のページを確認する。

先に作らせるのは、原稿ではなく確認表

調査のあと、すぐ記事を書かせる必要はない。

まずは、次の表を出させる。

確認表には、次の四つを必ず入れる。

  • 確認したこと

  • 根拠のURL

  • 確認できた事実

  • 注意点・未確認の点

この表があると、どこまでが確認済みで、どこからが自分の判断かを分けられる。

一人で仕事をしていると、「たぶん合っている」で進めたくなる場面がある。

でも、あとでお客さんに説明する料金や、記事で言い切る内容ほど、根拠を戻れる形で残しておいたほうがいい。

Workへの依頼文

[テーマ]について調査してください。

【私が決めたいこと】
[この調査を使って決めたいこと]

【対象】
[地域・業種・読者・期間など]

【情報源の優先順位】
公式サイト、公的機関、一次資料を優先してください。

【出してほしいもの】

  1. 調査の進め方

  2. 根拠URL付きの確認表

  3. 確認できた事実と、推測・未確認事項の切り分け

まだ記事の原稿は書かないでください。先に確認表を見せてください。

ここでも大事なのは、「まだ原稿は書かない」と入れることだ。

Workが出した確認表を見て、調査範囲が広すぎるなら絞る。必要な資料が足りなければ追加する。自分の経験を書くところは、自分で入れる。

Workに任せる範囲と、自分が判断する場所を分ける。その線引きができると、調査は仕事に使える形になる。

今日やること

  1. 次に書く記事、または見直したいサービスを一つ決める

  2. 「何を調べたいか」ではなく「何を決めたいか」を一文にする

  3. それをWorkに渡し、原稿ではなく確認表を先に出させる

※ChatGPT Workは、調査・分析や完成物の作成など、複数段階の仕事に使うための機能として案内されています。利用できるプランや環境は変わるため、使えるかどうかは最新の公式案内で確認してください。参考:OpenAI Help Center「ChatGPT Work and Codex」OpenAI Academy「How to use ChatGPT Work for everyday tasks」

この連載の前後の記事

前回:「記事を書いて」だけでは、ChatGPT Workは使い切れない

次回:過去記事を渡すだけでは足りない。ChatGPT Workに引き継ぐべき「自分の判断」


▼あわせて読む

・「記事を書いて」だけでは、ChatGPT Workは使い切れない

https://note.com/poliplus/n/n2beb8dd7553a

・過去記事を渡すだけでは足りない。ChatGPT Workに引き継ぐべき「自分の判断」

https://note.com/poliplus/n/nb7900c15ad04

・今週、何をやったか思い出せない人へ。ChatGPT Workでつくる「週次レビュー」

https://note.com/poliplus/n/ncc28addb2b67

・1本の動画を複数媒体へ展開するAI運用設計――人間に残す判断と責任

https://note.com/poliplus/n/nfa84bc37af7a

・一本の記事を、次の仕事に変える。ChatGPT Workでつくる「再利用セット」

https://note.com/poliplus/n/n785102d456ff

▼このテーマのまとめ

・AI×発信ノウハウまとめ

https://note.com/poliplus/n/ncd6194c20727

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