FIRE民の6月は、株主優待の季節だ!②──「私が優待品を決める理由」
6月、冷蔵庫防衛軍は戦闘態勢に入る
6月になると、家のポストが急に重くなる。
原因はもちろん、あの人
――FIRE生活者の夫が集めている 株主優待のカタログ だ。
ポストからカタログを取り出した瞬間、私は悟る。
「ああ、今年も冷蔵庫戦争が始まるんだな」
冷凍庫はすでに満員。なのに海鮮を選ぶ
夫は、なぜか毎年、海鮮・干物・珍味などの“冷凍庫キラー”を選ぶ。
冷凍庫を開けると、そこには去年の優待で届いた謎の干物がまだ眠っている。
そんな状況なのに、夫は言う。
「これ、美味しそうじゃない?」
美味しそうかどうかの前に、 冷凍庫の物理的限界を見てほしい。
冷凍庫はブラックホールではない。
入れたら消えるわけじゃない。
米は時限爆弾。しかも時期を選ばない
米の優待はありがたい。
でも、夫はなぜか 8〜9月に米を頼む。
そのたびに私は言う。
「新米じゃないから、やめてって言ったよね?」
夫は「そうだっけ?」と首をかしげる。
そうだよ。毎年言ってるよ。
しかも、在庫を考えないから何袋も積み重なる。
「劣化するって言ったよね?」
米は生活の中心だからこそ、 時期が命なのだ。
生ものは冷蔵庫の治安を乱す
ハム、明太子、ご飯のおとも。
夫は「これ便利だよ」と言うが、冷蔵庫は悲鳴を上げている。
冷蔵庫の棚は、 あなたの優待を保管するために存在しているわけじゃない。
「なんでこのタイミングで頼むの?」
このセリフは、ほぼ季節の挨拶だ。
夏の飲料ラッシュは地獄
夏になると、冷蔵庫に勝手に、缶物を並べる。
缶物とは、ビール、酎ハイ、炭酸、ジュース。
「1日に飲むものだけ入れてって言ったよね?」
それに加えて、優待でビールや缶酎ハイが届く。
夫は嬉しそうだが、冷蔵庫は泣いている。
飲み物は場所を取る。 しかも、冷やさないと意味がない。
「飲み物で棚を占領しないで」
この言葉は、家庭内の平和を守るための最後の砦だ。
だから、ギフト選びは“私の権利”になった
夫が選ぶと、冷蔵庫が崩壊する。
だから、我が家ではギフト選びは 私の専権事項 になった。
夫はカタログをそっと私に渡す。
その姿は、どこか敗北を認めた将軍のようだ。
私は冷蔵庫の扉を開け、 在庫を確認しながら、慎重にギフトを選ぶ。
冷蔵庫の平和は、私が守る。
それでも優待はありがたい
文句を言いながらも、優待はありがたい。
生活が少し豊かになるし、季節を感じる。
ただし――
「冷蔵庫の平和を守るために、選ぶのは私」
これだけは譲れない。
優待生活とは、 冷蔵庫と家族の平和を守るための静かな外交 なのだ。
前編↓↓↓

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