【noteでBL】「スローモーション」あとがき


はじめまして、鳩野公園(はとのきみその)と申します。なみさんの主催されています「noteでBL」企画、二回目の参加となります。本当に継続が苦手な私がまさかまたこちらに投稿するものを用意できるとは。自分でも驚いています。

ご高覧いただいたみなさまには深く感謝を…貴重なお時間を割いていただきありがとうございました。

 今回もせっかくなので、未来の自分のためにどんなことを考えながらこれを書いたか、メモ的にあとがきを残そうと思います。


もしかしたら

色々な事情のため、いつかこの小説を取り下げて一生世に出さない可能性があります。なので、読んでくれたあなたの心に何か残ったらいいなあ〜と思います。
ついでに、この二人の話はもう一編あるので、ご興味のある方はこちらもよければどうぞ。2000字弱の短いものです。


すべてを手に入れる瞬間をごらん!

中学生の頃、BOOK-OFFで衝撃的な出会いをしてから、ずっと椎名林檎を敬愛しています。東京事変も愛好しています。私のミューズといっていいくらい。大抵の曲が好きなのですが、なかでも特別に思う曲も数曲あるわけです。

「空が鳴っている」。この曲が大好きです。受け取り方は聴くものの解釈に委ねられるのは承知の上で、私にはこの曲が「幸福な心中の正答」に思えます。何か言葉にできない、してはいけない、そんな至高の域だと思っています。聴くたびに胸を締め付ける、幸福と苦しさで泣きたくなる曲です。ていうかこれを聴きながら書いてたので何回か泣きました。思えば前回の「火炎」でも書いたように、今目の前に、もしくは隣にいるあなたが世界のすべてであると思える気持ちの、虚構とわかっていても信じたいと願う切実さや、瞬間を永遠と捉える時間感覚が愛おしく、私は好きなのかもしれません。

今回描いた遙希と紘の二人にはぴったりだと思っています。


わかりにくかったかもしれないところの補足

物語に出てくるのは遙希(受)と紘(攻)ですが、ちらりと出てくる隼さんというのがいますね。ちょっと書いていますが、この三人は三人で交際、同棲しています。紘は本来遙希を独り占めしたかったのですが、遙希が隼さん(攻)のことを気に入っていて、かつ紘のことも気に入っていた、かつ、隼さんも紘に遙希を譲る気はなく…ということで、この形に落ち着きました。
もちろん三人の間に生まれるあらゆる感情に旨みを感じてはいるのですが、私は特に今回書いた二人のなんだかうまくいかない関係が好きでして。いつか隼さんと遙希の話も書けたらいいなあと思います。
冒頭にも掲載していますが、遥希と紘については過去にこんなものも書いています。こちらは米津玄師の同じく好きな曲、メランコリー・キッチンを聴きながら書いたもの。

と、こうした補足の必要な作品は出さないか、もしくはもっとうまいこと書くべきでしたね。途中で書いてしまった説明的な節も仕方ないとはいえ本当に嫌です。ここが流れを堰き止めているのがすごく気になる。けど、文字数に対して私の技量がおっつかない。あ〜っ‼️💢という感じ。読者を意識して小説を書くのが本当に苦手です。自分さえ好けりゃいいマインドなので。
でも拙作を読んで感想を下さったり、褒めてくださる方が出てきてくださってそれはとてもうれしい。


恋愛にすぐ生死を持ち込むのが好き

倫理観が割と昔で止まっているので、男なら愛する人のために死ねい!(男塾?)みたいな気持ちになってしまいます。もちろん、愛する人を手に入れるためなら殺しもしかたないよね、とも。(?)なので、今回はかなり楽しかったです。普段から生き死にについて考えてばかりなので、書くのも楽でした。現実の恋愛はもちろんこんなクソデカスケールになることはないので、私はあまり自身と誰かのロマンスに興味が出ません。だってわたしのために死んでくれる男っていない。

もちろん、ロミオとジュリエット大好き!心中もの大好き!ですが他の方の書くやつを読むと死ぬな!(こっ●のけんと)になります。何で愛し合う二人が幸せに生きられないんだよ、こんな世界滅ぼしちゃおっかな♫ってなります。めんどくせえやつだな。

数年前の自分なら現状維持で生きていく結末にはしなかったなぁ、と思います。最近は自分の人生に対してなにか射幸感を得たいような、待っていれば事態が好転する何かが訪れるのではないかといった期待を抱える心構えで生きることが、だんだんと上手になってきたので、二人にもそう思って欲しいなあと。二人は私の年齢より少し年下なので、よけいに。

ロケーションについて

赤子〜中学生の頃まで、住んでいる横浜から北海道の祖母の家へ車で向かうのが夏休みの恒例行事でした。なので、最初は北海道の函館を舞台にして書こうかとも思ったのですが、祖母の家のことは腰を据えてエッセイとして書きたいかもな、となったので一旦違う方向を目指すことにしました。

例年東北自動車道を北上し、津軽海峡をフェリーで渡って函館へ上陸していたのですが、おおよそ一日がかりの大変な旅程です。運転手の負担も大きい。家族が高齢になった上、私が運転免許を持っていないこともあって、もうそんな無茶はできない。そうなると恋しいのが、深夜の高速道路の空気、時折黒い木々の向こうに見える知らない街の人々の生活の明かり、サービスエリアのお土産売店のワクワク感。もしかしたらこれからの人生もう二度と経験できないかもしれないものに対する哀愁。詳しくはこれもエッセイにしたいなあ。
私はあの雰囲気がとても好きです。

自由に使えるお金があったら、ハイヤーを頼んで夜の高速を飛ばしてもらいたい。助手席でオレンジ色のライトと変わり映えのしない道を眺めているとよく眠れるので。運転手さんごめん。
そしてサービスエリアで食べる、美味しくも不味くもない蕎麦も好きです(食堂の方々ごめん)。SAに着いたからと叩き起こされ、8割眠っている身体に食べたんだか食べてないんだかわからない味の食べ物を詰め込んでまた助手席で眠る。あれ?これって蕎麦がどうとかじゃなくて私が寝起きだから味わかんないだけじゃない?そうかも。ともあれ人生の走馬灯に入ってくるだろう幸福な時間です。

私自身が食べるのが大好きで、食べ物エッセイをよく読んだり、ポッドキャストで食べ物の話を聞いたりするのが好きなので、食事シーンがお題にあって嬉しくなりました。大して文量は割いていませんが、誰か一人くらい共感してくれる人がいればもうそれでいいかなと思います。ちなみに、食事シーンを描きたいがために書いているようなSE×パン屋のBLを鋭意執筆中ですので、2026年秋の文学フリマにおいでの方はぜひよろしくお願いします。すかさず宣伝。


BLってなんだろう

私はBLを描きたくて書いているというよりも、書きたい文章書いたらなんか全部BLになっていてどうしよう、という感じなので、いわゆるBLに期待されるものを書けていなさすぎる気がします。男同士の間に生まれる空気感、テンプレ的なときめきシチュエーション、ハッピーエンド……
そろそろ課題として、BLに期待されるものを狙って出力できるようになるために練習が必要かもしれません。


あとがきまで目を通していただきましてありがとうございました。
また機会があれば参加させていただきたいと思います!ワ〜!

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