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分かれ道は「保留の質」にあった


違和感が的中した人・外れた人かの分かれ道には大きな理由がある。

同じように違和感を覚え、同じように答えを保留したはずなのに、後から振り返ると結果は正反対だった。

そんな経験はないだろうか。

「あの人は勘がいい」

「自分は昔から鈍い方だ」

多くの人は、この差を才能や勘のせいにしてしまう。

でも本当にそうだろうか。

違和感が的中するかどうかは、生まれつきの勘の良し悪しでは決まらない。

決めているのは、保留している間に何をしていたか、という行動の差だ。

   

保留の質が、結果を分ける。

違和感を的中させた人は、保留の間ただ待っていたわけではない。

同じ引っかかりが別の場面でも出てこないか、無意識のうちに観察を続けていた。

一方、外れた人、あるいは違和感を持て余したまま結論を先延ばしにし続けた人は、保留している間、実は何も観察していないことが多い。

「そのうち分かるだろう」と、判断そのものを未来の自分に丸投げしてしまっている。

これは怠けているという話ではない。

観察するという行為自体、意識しなければ自然には起きないものだからだ。


この違いを放置すると、同じ失敗を繰り返しやすくなる。

違和感を的中させられなかった人は、「自分には見る目がない」と結論づけてしまう。

そして次の出会いでも、違和感そのものを信じられなくなり、保留する力そのものが弱くなっていく。

逆に、観察を続けた人は、外れた経験からも「次はここを見ればいい」という基準を積み上げていく。

同じ回数の出会いを重ねても、片方は精度が上がり、片方はいつまでも運任せのままになる。


ただし、誤解しないでほしいのは、観察していれば必ず的中するという話ではないということだ。

情報が少なすぎて判断がつかないケースは、誰にでもある。

観察していたのに外れることもあれば、たまたま何もしていなくても当たることもある。

大事なのは結果そのものより、保留している間に自分なりの基準を積み上げようとしたかどうかだ。

次に違和感を保留するときは、1分だけ自分に聞いてみてほしい。

・その違和感について、次に会うときに確認したいポイントを1つ決めているか →YES/NO

・「そのうち分かるだろう」で終わらせず、何を見るかを決めているか →YES/NO

YESが1つでもあれば、それはすでに「保留の質」を上げる行動が始まっている証拠だ。

勘の良さは、生まれ持ったものではない。

保留の中で何を見るかを、少しずつ選び続けた結果にすぎない。

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