【実家じまい#25】倒れたおんちゃんと、私が交わした「最後の約束」【飯子さんちの実家じまい】
この記事は、実家じまいの体験記です。
【#24】◀前回の記事|マガジン(目次)はこちら|次回の記事▶【#26】

「おんちゃん、倒れる」の知らせ
2025年11月、「おんちゃん、倒れる」の知らせが・・・!!

連絡を受けた私達はすぐさまおんちゃんの元へ向かいました。
生きていてくれー・・・!!
倒れつちまったピーターパン
「おんちゃん」は父の末の弟で、家族はいません。
ある日、姉ムビ子がいつものように家に行ってみると、おんちゃんの様子がおかしい!
意識が朦朧としている、熱も高い!
救急車を呼び、おんちゃんは病院に緊急搬送されました。
ここでムビ子が医師から告げられたことは
「意識があるうちに
会いたい人に会わせておいたほうが良い」
おんちゃんと私たち
おんちゃんは私が中学生の頃まで同居していました。
おんちゃんにしてみれば、実家で暮らしていたら長男(父)が嫁をもらって家族が増えたよ、という図式です。
父よりは若く、無責任。
兄と呼ぶには年を取っていて、何となく威厳がある。
野球、スキー、ゴルフで遊び、
良いステレオで好きな音楽を楽しみ
気が向いた時だけドライブに連れて行ってくれる。
大人の体に子供の心を搭載したおんちゃんはまるで
「ピーターパンおじさん」でした。
私が高校生くらいの時に独立して家を出ていき、今は一人暮らしです。
家を出てからも私達のことはいつも気にかけてくれ、
変わらず「第二のお父さん」のような存在でした。

おんちゃんはその後、肺癌を患い、放射線治療を受けていました。
容態はずっと落ち着いていたのですが
母の1周忌で会った時は呼吸が辛そうで・・・「ずいぶん老けたなぁ」という印象でした。

おんちゃんには反抗的な態度を取ってきた私。
今、私はムスメから同じ態度を取られています。
私にとってはいつまで経っても「若い人」というイメージの「おんちゃん」。
「死」とは無縁に見えたのに・・・!
おんちゃんとの対面
今は自宅に戻ったというおんちゃんに会いに行きました。

出迎えてくれたムビ子によると、現実と夢うつつの状態を彷徨っていたおんちゃんは、今やっと眠ったとのこと。

おんちゃんは一回り小さくなったようでした。
呼吸が浅く、辛そうです。
夏はここで一緒に花火を見たというのに・・・

こんな状態なのに、働き始めた私を心配してくれています。
仕事中におんちゃんから電話が掛かってきたことがあったっけ。
あの時は、鬱陶しく感じられて冷たくあしらってしまった・・・
実はその仕事、8月いっぱいで辞めていたのです。

会社が潰れてしまったから。
我々パートには救済の措置が取られたので、続けようと思えば続けることもできました。
しかし、思うところあって、私は辞めてしまっていたのです。
仕事が決まった時、おんちゃんは喜んでくれたっけ。
せっかく決まった仕事だったのに・・・・。
また振り出しに戻ってしまって、情けない・・・
この時の私は、仕事運の無さや、自分の堪え性の無さにウンザリしていました。
おんちゃんには心配掛けたくない、良いところだけ見せたかったのに・・・
おんちゃんと交わした約束
仕事について問われた時、私には胸に秘めていたことがありました。

おんちゃん世代には受け入れがたいかもしれない。
夢みたいだと笑われそうだけど、今考えていることを正直に伝えました。
「おんちゃん、私ね、これからは自分で『漫画』や『文章』を書いて、デザインもして、自分の力で生きていこうと思ってるんだ。
ずっと憧れていた、本作りだってやってみたい。
もう他人の敷いたレールに乗るんじゃなくて、
自分の得意なことで勝負したいと思ってるんだ。」
ありったけの決意を伝えると・・・

おんちゃんは
「覚悟があれば大丈夫だ。何でもやってみろ・・・」
と言ってくれました。

次回【#26】ムビ子から衝撃の電話が!
最後まで読んでくださいまして誠にありがとうございました!m(__)m
またお付き合いいただけたら嬉しいです!
引井田飯子(ぴいた・ぱんこ)でした〜〜〜\(^o^)/
【#24】◀前回の記事|マガジン(目次)はこちら|次回の記事▶【#26】
⬇シリーズを最初から読む
⬇笑える漫画も、ある!(*゚∀゚)
⬇暗い気分は冷水シャワーで洗い流せ!
⬇ちょんまげくんで献杯しよう!
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたチップは世のため人のために使わせていただきます!
それからいつも寒そうなOTTOとムスメに服を買ってやります。
ついでに紙とペンを買います。