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pom_vouov
テソン沼へまっしぐら⑧
※テソン(DAESUNG/D-LITE)への沼落ち記録です。
(第1話はこちら / 前回のお話⑦はこちら)
父が言った「大雪警報」というのは本当のようだった。
それから毎日、天気予報を見ては交通手段を調べ、列車を取りなおした。
前泊や別ルートで行けないかも考え続けた。
父をも巻き込んで、ああだこうだ繰り返すわたしに、
「ごめん、俺が悪かったよう、もうやめてくれよう」
と、父が根を上げた。よっぽど狂気の沙汰だったんだと思う。
そのあと、天気予報サイトで「2月は少し落ち着く」と書いてあるのを見つけた。
わたしが取ったチケットは、1月31日。
そうか、翌日オーラスの2月1日のチケットを取りなおせばいい。
それなら交通機関も動くのでは……。
と、一瞬考えたが、仕事の予定が入っていたのを思い出して諦めた。
そもそも、2泊は無理だったはずだし、リセールも使えない時期だった。
そういうことすら気づかないほど、馬鹿になっていたんだと思う。
最後は神頼みしかない。
毎日、強力な晴れ女である母と神棚に向かって「大阪に行けますように」と手を合わせた。
本当の馬鹿だったと思う。
そして、当日。
あれほど大騒ぎしたのに雪の心配もなく、大阪方面は晴れて、むしろ暑いくらいだった。
わたしのあの一週間はなんだったのだ(ほぼ自分ひとりのせい)。
家族に迷惑をかけて(おもにわたしの奇行のせい)、ようやく行けたASUEアリーナ。
一週間の騒動がすべて報われる時間が、いよいよ始まる。
ようやくテソンに会えるのだ。
つづく。
