子株は、その場所に合わせて自分を作る|植物の生き残り戦略②
昨日は、タンクブロメリアが光の強さに合わせて葉の作りを変える「表現型可塑性」の話を書きました。
僕が感じているブロメリアの魅力の1つです!
同じ株でも、置かれた環境によって姿を変えられる。
もう1つの魅力の子株に、その力がどう働くのかまとめてみます。
親とは違う姿で育つ子株
タンクブロメリアを育てていると、こんな経験をします。
株がのびのびと姿で元気に育って、成長したら子株が出現。
その親から出てきた子株が、引き締まった姿になったり、色が濃く出たりする。
同じ血を引いているのに、親と子で見た目が違ってくる。
例えばこんな感じ。
不思議ですが、これは表現型可塑性で説明できます。
なぜ親と子で姿が違うのか
親株は、もともと別の環境で育ってきました。
その環境に合わせて作られた姿をしている。
一方、子株は今、新しい環境で育ち始めています。
最初から強い光のもとに置かれた子株は、その光に合わせて葉を引き締め、色を濃くしていく。
つまり、親とは違う「今の環境仕様」の体を、作っているようです。
昨日の研究(光が強い場所ほど葉が引き締まり、株がコンパクトになる)を思い出すと、子株で起きていることも同じ。
子株は、その場所の光を読み取って、自分の姿を最適化しているわけです。
育てる人にとっての意味
これは、育てる側にとって嬉しい性質だと思います。
だって、親株が自分の好みと違う姿でも、そこから出た子株を、自分の環境での育て方で、自分好みの姿に仕上げられる可能性があるということです。
子株は、迎えた人の環境に合わせて、新しい姿を見せてくれる。
ただ、子株はこの「自分を作り変える力」だけで育っているわけではないです。
その裏には、親株が子株を支えるもう一つの仕組みがあります。
明日は、その「クローン統合」の話を書きます。
最近、仕事がバタバタで外のブロメリアを見れていないです。
子株が結構出始めているので、最近の天気でどうなっているか楽しみです!
