【山歩エッセイ】まったく何をやっているのやら……。【未熟者】
2026/08/10追記
当時を思い出すと「どうしてあんな言葉を自分は人に投げつけてしまったのだろうか」と頭を抱え、慚愧の念が募り、自責の念に切り刻まれるような思いがして仕方ないのです。
酒席で私から罵詈雑言を浴びせられた方……。謝る機会を持たぬまま別れてしまいました。
私は勝手な誤解で孤立して、人間関係の一部を自ら断ち切ってしまったのでした。
しかし、ときは戻りません。もうどうにもなりません。
こういう人間関係の断ち切りは、今になっても発作的にやることがあり、もはや孤独癖につける薬もない有様です。
本文に出てくる「誰かが呪っているのか?」という当時の記録。そこから滲む歪んだ被害妄想を感じ取れるのではないでしょうか?
5/21の写真



2004.5.22(土)阿蘇:高岳・中岳
誰かが呪っているのか?昨日は晴れていたのに、今日は曇っている。
10:00 仙酔峡 0歩
昨日見えた九重が、まったく今日は見えない。
火山性ガスが風に運ばれているのだろう。ずっと硫黄臭い。
気分がすぐれない。道の途中、九重が見えてきた。
ミヤマキリシマはほとんど花がない。いや、まったく無いも同然である。
11:50 稜線合流 4,693歩
ここまで「頂上にはミヤマキリシマが咲いているだろう」という期待、ただそれだけで上ってきたが…。
完全に期待は裏切られた。皆無である。
すっかり脱力してしまう。
12:00 高岳 ????歩
曇りのまま。阿蘇五岳、外輪山程度は見えるが、それ以外は見えない。
人が多い。
12:20 中岳 6,532歩
落胆のあまり、まったく面白くない。歩くのが苦痛だ。
12:47 火口東(ロープウェイ) 8,820歩
また、硫黄臭い風が吹いている。気分が悪くて仕方ない。
心が沈んでしまい歩きたくない。
750円払って、ロープウェイで下りた。
2004.6.12(土)白嶽
曇り時折晴れ間。
12:37 洲藻登山口
歩き出してしばらくすると、顔の周辺を蚊やブヨ(?)が飛び回り、鬱陶しくてたまらない。
対馬の山には、梅雨から夏には近付かない方が良いのだろうか?
とは言え、他にやることがない。ジレンマだな。
13:12 鳥居
蚊のせいで立ち止まって休めない。
しかし、しばらく上がると風が出てきて、虫が居なくなった。救われた気分だ。東から風は吹いている様だ。
13:39 広場
林のなかでは、たいした風ではないと思っていたが、山頂が近付くと、相当に強く吹いている。
広場から山頂へは、路傍の小さな花を撮りながら、ゆっくり進む。
14:11 白嶽
身をあおられて、吹っ飛ばされそうな風に、岩にへばりついて山頂を踏んで、すぐに下りた。やはり東風だ。
14:36 鳥居
ここまで来ると、また蚊が湧いて来やがった。足早に立ち去る。
14:57 洲藻登山口
2026/08/10追記
さっさと謝ればよかったものを……。
思い込みの強い、我執の強い自己です。
私はこういうヤツなんですよ。
育ちの悪さが滲み出ています。
対馬の蛍について
当時は、じっとしていると自己嫌悪に押し潰されそうでした。
だから、常に何処かへ出かけ、孤独に逃避していました。
川沿いの暗闇はまるで暗幕のようでした。
20m程度の高さ、数kmの長さを、TVでしか知らないオーロラのように、明滅する蛍。
……ほんの僅か私の魂を救ってくれました。……のでしょうか?




2004.7.24(土)井原山
4年振りの井原山だ。
計画では、6:13博多発の電車に乗って、雷山観音~雷山~井原山~野河内のコースを考えていた。
しかし、起床時刻が6:40だったため、雷山は止めにした。
JR波多江駅からタクシーで井原山登山口に向かう。登山口付近は路上駐車が多かった。
08:30 井原山登山口
おにぎり2個食べてから出発する。もう十分に暑い。
すぐに汗びっしょりになる。蚊やブヨは居ないのか?姿も見えない。羽音もしない。
ヤツらは居ないに越したことはない。
小さな滝があった。アンの滝ではない。

09:35 アンの滝(~9:50)

中高年グループのサービス精神旺盛な一人の男性が、ブラジャーを服の上から身につけ、水風船を中に入れて、両手で持ち上げて「アハンの滝」などとバカなことをしていた。
ご丁寧に口紅までしていた。
「揉ませて!」とゲラゲラ笑って、おばちゃんがオッサンの後ろから揉みまくっていた。
オッサン、「いやん、そこはだめよ。乳首はだめ!主人だけにしか触らせてないの~!あ、いや、感じちゃうぅ~あなたぁ、ごめんなさいぃ」とノリノリである。
グループを爆笑の渦に巻き込み、周囲にも苦笑というか、哄笑というか、とにかく笑いが起こった。
あまりのくだらなさに「ぷっ」と吹いた。
どうして俺だけ深刻になっているんだろう。
「……バカじゃないの」
写真を撮りながら、ゆっくりと進んでいるせいか、ちと時間がかかりすぎているようだ。
滝は高さ10~20mくらいで、近くに行くと冷気がした、涼しい。

滝を過ぎると、急な上りが続く。虻が飛び回り、鬱陶しい
汗が顔を流れる。
歩けども歩けども暗い林を抜けられず、少し不安になる。
11:30 井原山(~12:25)栄養補給
眺めはだめ。
市販の本では、今日のコースの場合、スタートから1時間40分で山頂に至ると書かれている。
しかし、現実には3時間もかかってしまった。これは遅すぎる。いくら写真撮影がてらゆっくり進んだとは言え…。
先客が20~30人居て、休んでいる。12時現在、頂上の看板に取り付けられた温度計が示す気温は32℃。
頂上の白い砂地の照り返しで眩しい。だが、風が吹いているおかげで涼しい。救われる思いだ。
蝶の撮影に挑む。なかなか思うようにはいかなかった。

下山開始
すぐに大変に急な下り坂だった。
下りきったとき。
オオキツネノカミソリの大きな群落が姿を現した。
見事に咲き乱れていた。1~2km程度、花畑の中を歩いているようだった。写真もたくさん撮れた。
素晴らしかった。来てよかった。



14:25 水無鍾乳洞・駐車場
鍾乳洞は入口に柵があり中には入れなかったが、「天然のクーラー」の名に相応しく、涼しい(よいうより冷たい)風が吹き出ていて、気持ちよかった。
ここから野河内へ下りるのだが、ダラダラとした林道がずっと続き、しかも誰も通っていないので、「ひょっとして間違ったか?」と不安になる。
地図を確認したが、大雑把でよく判らない。
「とにかく下りているから、どうにかなるやろ」と気休めを口にしながら下りるが、やはり前後に誰も居ないので、本当に不安だ。
かなり下ってから、前方に登山客が数人のグループで歩いているのを確かめたとき、思わず「よっしゃ!」と小さくガッツポーズをした。
雷鳴か?ゴロゴロという音が頭上の空から聞こえた。
やがて、木々の間に人家の屋根が見えてきたときは、「あーやっと終わるか」とホッとした。
子供が川遊びをしていた。
15:15? or 15:25? 野河内(滝の湯)
「氷」の幟と「湯」の看板の誘惑に抗しきれず、風呂に入り、かき氷を食べた。
雨が降ってきた。危機一髪だったか。
とにかく疲れた。今日のコースはあと2~3年は歩きたくない。
※ 写真をプリントしたらピンボケ有り。面倒でも三脚を持参すべきか。
2026/08/11追記
このコースは現在に至るまで歩いていません。
それに灼熱の山歩きに、三脚なんぞ持っていってはいけません。
重さで消耗してしまいます。
交通費まとめ
博多駅→(JR:560円)→波多江駅→(タクシー:2,510円)→井原山登山口
野河内(滝の湯)→(タクシー:3,950円)→西新→(地下鉄:250円)→博多
燃費まとめ
5/20 424.2km/31L=13.684km/L
6/12 622.7km/44.8L=13.899km/L
7/25 591.0km/43.9L=13.462km/L
9/4 590.2km/42L=14.052km/L
