【HUNTER×HUNTER】強さランキングは作れるのか。作中で決着がついた勝負だけ並べてみた
「ハンターハンター 強さランキング」で検索すると、順位表がずらっと並んだページがいくつも出てきます。ただ、読み比べるとかなり順位が違う。上位に誰を置くかで、ページごとに言っていることが変わります。
それもそのはずで、この作品には公式の強さ順位が存在しません。 ジャンプの人気投票のような形で「強さ」が発表されたこともない。順位表はすべて、読み手が作中の描写から組み立てたものです。
なので、この記事では順位表を作りません。作中で実際に決着がついた勝負と、そこから言えることだけを並べます。そのうえで「順位にできない理由」を書きます。
⚠ この記事は、初登場からキメラアント編の決着までのネタバレを含みます。
この記事でわかること
HUNTER×HUNTERに公式の強さランキングが存在しない理由
作中で決着がついた主要な勝負と、その決まり方
「強さ」を測る物差しが作中に3つあること
順位を付けられないキャラ(ジン、パリストンなど)がなぜ議論になるのか
主要キャラの陣営別の整理
結論:勝敗は「地力」より「相性」と「代償」で決まっている
作中の決着を並べていくと、ある傾向が見えてきます。純粋な地力(オーラの量や身体能力)で決まった勝負が、意外なほど少ない。
クラピカがウボォーギンに勝ったのは、鎖の能力が旅団相手に限って跳ね上がる条件を自分に課したから
ゴンがピトーを圧倒したのは、その後の自分を差し出す形の変身をしたから
ネテロがメルエムに及ばなかったのは、地力の差が正面から描かれたから
つまり、地力で明確に上下が描かれたのはごく一部で、多くは能力の噛み合わせと、どこまで自分を賭けたかで決まっています。順位表がページごとに割れるのは、この「賭けた分」をどう数えるかが人によって違うからだと思っています。
強さの物差しが3つある
作中で強さに関わる要素として、はっきり描かれているのは次の3つです。
1. 念の総量と修行量
オーラの量と練度。ゴンとキルアが天空闘技場で念を覚え、そこから段階を踏んで伸びていく過程は、作中で最も丁寧に描かれる部分です。ここは素直に「積んだ分だけ強い」が成立します。
2. 発の相性
系統と能力の噛み合わせ。同じ相手でも、誰が戦うかで結果が変わるように作られています。クラピカの鎖は旅団に対して極端に強く、逆に旅団以外にはその条件が働かない。ゲンスルーの爆弾は、条件を満たされた瞬間に無力化されました。
3. 制約と誓約
自分に条件と罰を課すほど、能力が強くなる仕組み。この作品の勝敗をいちばん大きく動かしているのがここです。強さを「持っているもの」ではなく「差し出したもの」として扱っているので、順位表と相性が悪い。
作中で決着がついた勝負
天空闘技場編 — ゴンはヒソカに届かなかった
念を覚えたばかりのゴンがヒソカと戦い、力の差をはっきり見せられます。ここで描かれるのは「今はまだ相手にならない」という位置関係です。ゴンはこのあと、借りを返すために動きます。
ヨークシン編 — クラピカがウボォーギンに勝つ
幻影旅団の中でも腕力で群を抜くウボォーギンを、クラピカが鎖で拘束して勝ちます。地力ではまず勝てない相手に、条件付きの能力で勝ったわけです。この作品で勝敗がどう決まるかが、いちばんはっきり出た勝負だと思っています。
同じ編で、クロロがゾルディック家のシルバ・ゼノと戦う場面もありますが、こちらは決着していません。ここを「クロロのほうが上」「二人がかりでも倒せなかった」と書いているページを見かけますが、作中では勝敗が付いていません。
グリードアイランド編 — 相性で勝った代表例
爆弾使いのゲンスルーに、ゴンとキルアが挑みます。ここは真正面から殴り合って勝ったのではなく、相手の能力の条件を崩したうえで、一撃を通した形です。念の使い方を覚えた二人の到達点として描かれます。
キメラアント編 — ゴンがピトーを圧倒し、ネテロがメルエムに届かない
⚠ ここはこの作品で最大の分岐点なので、未読の方は飛ばしてください。
ゴンは、自分の将来を差し出す形の変身でピトーを圧倒します。強さの上限を一時的に取り払った状態なので、これを順位表に入れるかどうかで話が大きく変わります。「変身ゴンを上位に置くか」は、ランキングが割れる最大の原因のひとつです。
一方、ハンター協会会長のネテロは、メルエムに対して自分の技をすべて出しきったうえで、それでは足りませんでした。決着は、自らに仕込んだ爆弾によってつきます。地力の差が正面から描かれた、数少ない勝負です。
ここから言えるのは、メルエムはネテロが技で上回れない相手として描かれたということだけです。「メルエムが作中最強か」は、まだ描かれていない相手がいる以上、作中では確定していません。
会長選のあと — ヒソカとクロロ
天空闘技場でヒソカとクロロが戦い、クロロが勝ちます。ヒソカの周到さで知られる相手に、クロロが準備で上回った勝負です。その後ヒソカは旅団を追う側に回ります。
確定していること/していないこと
作中で確定していること:
ネテロは、自分の技ではメルエムを倒しきれなかった
クラピカは、旅団に限って極端に強くなる条件を自分に課している
変身したゴンはピトーを圧倒した。そして相応の代償を払った
クロロはヒソカとの一対一に勝った
作中で描かれていない(=推測になる)こと:
ジンの強さ。作中で本気の戦闘がほとんど描かれていません。「作中最強クラス」と紹介されることが多いですが、正面からの勝負で示された場面はありません
パリストンの戦闘力。会長選での立ち回りは描かれても、戦って強さを示す場面がない
ヒソカとメルエム、ネテロとクロロといった、実現していない組み合わせ
暗黒大陸にいるとされる存在。名前と危険度は語られますが、戦闘は描かれていません
順位表を作ると、この「描かれていない側」を推測で埋めることになります。そこを埋めた瞬間に、それはもう作中の話ではなくなる。 確定していることと、描かれていないこと。この2つは分けたままにしておきたい、というのがわたしの考えです。
主要キャラを陣営で整理する
強さの議論をするとき、名前が誰の側の人物か分かっていないと話が噛み合いません。主要な顔ぶれを陣営でまとめておきます。
主人公側:ゴン、キルア、クラピカ、レオリオ。修行の場面でビスケ、キメラアント編でモラウ、ノヴ、ナックル、シュート、パームが加わります。
ハンター協会:会長だったネテロ、選挙で名前が挙がるパリストン、そして十二支んと呼ばれる面々。
ゾルディック家:シルバ、ゼノ、イルミ、キルア、アルカ。暗殺一家として、協会とも旅団とも別の位置にいます。
幻影旅団:クロロを中心に、ウボォーギン、フェイタン、マチ、シズク、ノブナガ、パクノダなど。ヒソカは一時期ここに在籍していました。
キメラアント:王メルエムと、護衛軍のネフェルピトー、ユピー、プフ。
暗黒大陸編:ジン、ビヨンド、そしてカキン王国の王子たち。ここは戦闘よりも念能力を使った駆け引きが中心で、強さの上下が付きにくい構成になっています。
→ 各キャラを個別に追った記事もあります。イルミ、パーム、ジャイロ。
念能力のように「力の決まり方」そのものにルールがある漫画は、読んでいて考える余地が多くて好きです。同じ手触りの作品を探すときは、漫画をスワイプで探せるサイトを流しながら、いま自分がその気分かどうかを確かめています。
よくある質問
Q. 結局いちばん強いのは誰ですか?
A. 作中では確定していません。地力の差が正面から描かれた勝負はネテロとメルエムのものくらいで、そこから先は描かれていない組み合わせになります。
Q. 変身したゴンはメルエムより強いですか?
A. 二人は戦っていないので、作中に答えはありません。変身は代償を払って一時的に上限を外した状態なので、常時の強さとして比べること自体が難しいと思っています。
Q. ヒソカとクロロはどちらが強いですか?
A. 一対一の勝負はクロロが勝ちました。ただしヒソカはその後も動いているので、続きが描かれる可能性は残っています。
Q. 公式の強さランキングはありますか?
A. ありません。順位表として出回っているものは、すべて読み手が組み立てたものです。
Q. 原作はどこまで出ていますか?
A. 巻数と完結状況を整理した記事にまとめてあります。
まとめ
HUNTER×HUNTERに公式の強さランキングは存在しない
作中の決着は、地力より相性と、どこまで自分を賭けたかで決まっている
地力の差が正面から描かれたのは、ネテロとメルエムの勝負
ジンやパリストンなど、強いとされながら戦闘が描かれていないキャラがいるため、上位は埋まらない
順位表を眺めるより、決着した勝負を並べ直したほうが、この作品の強さの決まり方は見えやすいと思っています。
読み返したくなったなら巻数の記事から、次に読むものを探しているなら漫画をスワイプで探せるサイトのほうも置いておきます。「次に何を読むか探すのが面倒」で作ったものです。
