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燃料はどう置き換わるのか — 燃料置換モデル —

子どもが動く理由には
大きく2つの燃料がある。

・内側から生まれる燃料
・外から与えられる燃料

この話については
前回の記事で詳しく書いている。

子どもは本来、

「やりたい」
「面白い」
「知りたい」

そんな内側の燃料で動くことが多い。

けれど、成長していく中で
その燃料は少しずつ変わっていく。

ある日突然変わるわけではない。

静かに、
少しずつ
置き換わっていく。

私はこれを

燃料置換モデル

と勝手に呼んでいる。


燃料が置き換わる瞬間

子どもの行動の燃料は、
大きく3つのきっかけで変わる。

① 比較

最初に起こるのは
「比較」だ。

子どもは周りを見る。

・あの子はできる
・あの子は速い
・あの子はうまい

すると、

行動の意味が少し変わる。

それまで

「やりたい」

だったものが、

「できるようになりたい」

に変わる。

これは自然な変化でもある。



② 評価

次に起きるのが
「評価」だ。

・すごいね
・上手だね
・1番だね

評価は
子どもにとってとても嬉しい。

すると、

行動の目的が

「やること」から
「褒められること」

に少しずつ変わっていく。



こんな場面がある

子どもが公園で
うんていを楽しそうにやっている。

最初はただ

「できた!」
「もう一回!」

と笑いながら
何度も挑戦している。

ところが、

周りの大人が言う。

「すごい!一番だね!」
「○○ちゃんより速いね!」

すると次第に、

子どもの関心は

「できること」から
「一番になること」

へ変わっていく。

そして、

もし負けると
急にやらなくなる。

行動の燃料が
少しずつ変わっているからだ。

③ 結果

そして最後に
「結果」が中心になる。

・勝てた
・負けた
・できた
・できなかった

行動の意味が

「やること」ではなく
「結果を出すこと」

になる。

ここまでくると、

行動の燃料は
ほとんど外側になる。

燃料置換モデル

これを図にすると
こうなる。

内側の燃料

比較

評価

結果

子どもの行動は
この流れの中で

少しずつ
燃料が置き換わっていく。

大事なのはここ

ただ、

比較も
評価も
結果も

すべて悪いものではない。

社会の中で生きていく以上、
それらは必ず存在する。

問題なのは

燃料が完全に置き換わってしまうことだ。

もし

・評価がないとやらない
・結果が出ないとやらない

そんな状態になると、

本来持っていた

「やりたい」

という燃料は
見えにくくなる。

次の問い

では、

子どもの主体性は、
どうすれば削られずに育つのだろう。

比較や評価がある社会の中で、
内側の燃料は守れるのだろうか。

家庭でできる設計については、
こちらの記事で書いています。



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