楽太君の成長を見守るはずが…後悔した日|楽・楽釣りガイドの裏方 12話
はじめに:親子でのめり込んだ半年50回の釣行
釣りを始めた楽太君と私。
「子どもの要望に応えて付き合っている父」というより、むしろ私自身がずっとやりたかった釣りを、楽太君が背中を押してくれた形だった。
気づけば半年で50回以上。
休みも有給も、ほぼ釣りに注ぎ込んだ。
釣れても釣れなくても、帰り道で必ず言う楽太君の 「今日も釣り楽しかったね」 この一言が、私のモチベーションをずっと支えてた。
note記事はこちら:半年で釣行50回以上した話
少しずつ増えていった「できること」
数十回の釣行を重ねるうちに、楽太君はどんどん成長。
自分の椅子を出す
竿を伸ばす
ガイドに糸を通す
コマセ混ぜ係として活躍する
根掛かりの初期対応を試す
できることが増えるたびに、釣りはただの遊びから「自分の世界」へと変わってきたみたい。
そして私たちの合言葉は 「自分ができそうなことはやってみよう!」 だった。
note記事はこちら:楽太くんの成長が加速した日々
⚡ そして起きた、ちょっとしたすれ違い
ある日のサビキ釣り。
コマセを追加するために仕掛けを上げた楽太君が少し困り顔。
みると、仕掛けが絡まってた。
私は静観。
「お父さん、解いて」と言われれば助けるつもりだったが、楽太君はじっと仕掛けを見つめ、ゆっくりと自分でほどこうとし始めた。
横目で見ていると、ほどこうとしているのに、どんどん絡まりがひどくなっていく。
しばらくして、もう完全にぐちゃぐちゃ。
そこで私は声をかけた。
「何やってんの?」
「仕掛けがぐちゃぐちゃになってるよ? なんでお父さんに言わないの?」
少し強めの口調。
その瞬間、楽太君の手が止まり、目に涙が浮かんだ。
そして震える声で、
「自分で…自分でできることは…やるって約束したから…」
言い終わる頃には泣き出してた。
💧 涙で気づかされた、こどものまっすぐさ
楽太君が泣きながら 「自分でできることはやるって約束したから…」 と言ったあの瞬間。
私は胸が締めつけられるような気持ちになり、すぐに言葉を返した。
「お父さんと約束したから、自分で頑張って解こうとしたんだね。お父さんが悪かった。ごめん。」
楽太君はまだ涙をこぼしながら、
「うん。いいよ。」
と許してくれた。
楽太君は 「自分でできることはやってみる」 という合言葉を、ちゃんと守ろうとしてた。
私は 「どうせできないから、さっさと頼ればいい」と思って見てた。
そのまっすぐさに気づけなかった自分が、少し恥ずかしくなる。
どっちが大人なのかわからなくなるほど、まっすぐで優しい返事だった。
🎣 ぐちゃぐちゃの仕掛けと、もう一つの気づき
「仕掛け貸してみて。」
そう言って楽太君から竿を受け取ったものの、 仕掛けは完全にぐちゃぐちゃ。 ほどくのはほぼ不可能なレベル。
私は解くのをあきらめて、新しい仕掛けに交換する。
その作業をしながら、楽太君に伝えた。
「簡単に解けそうなら自分で頑張ればいいけど、 難しそうなら早めにお父さんに言いな。」
楽太君は 「うん。わかった。」 と素直に答えた。
その返事は、泣いた直後とは思えないほど落ち着いていて、気持ちを立て直して前に進んでた。
🌤️ 親子の釣りは、ただの遊びじゃない
この出来事を通して感じたのは、 釣りは単なるレジャーではなく、 親子が一緒に成長するための「共同作業」だということ。
自分でやってみたい気持ち
約束を守ろうとする姿勢
助けを求めるタイミングの難しさ
見守る側の判断の難しさ
その全部が、釣りという時間の中で浮き彫りになる。
そして、すれ違いが起きたとしても、 それを乗り越えるたびに、親子の距離は少しずつ近くなる。
🌱 こどもの素直さに私が気づかされ、反省し、学んだ一日になった。
泣きながらも約束を守ろうとした楽太君。
そのまっすぐな気持ちに気づけず、素直な行動にも気が回らなかった自分。
こどもの素直さに私が気づかされ、反省し、学んだ一日だった。
こういう瞬間があるから、 親子の釣りはやめられない。
これからも、楽太君の「できた!」を一緒に積み重ねながら、 親子で釣りを楽しんでいきたい。
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楽太君と一緒に、「どうすればもっと釣れるかな?」を楽しみながら挑戦しています。
親子の成長を、応援していただけると嬉しいです。