お寺と時計台
2009年12月27日
ホアヒン ⇒ パタヤ 448Km
ホアヒンからパタヤへ
この日は朝からとんでもない距離を走る予定だった、ホアヒンからパタヤまで448キロ、地図で見るとたいした距離じゃない気もするが、走り出せばそう甘くはないのはいつも通りだ。出発してすぐ、Wat Bo Faiという寺に寄った、タイはとにかく寺が多い、多いというより多すぎる、走っていれば必ず寺があると言っても大げさではない、寺を全部見て回ろうとしたらそれだけで一生かかりそうだ。

しばらく北へ走るとペチャブリという町に着く、Wat Phra Phutta Saiyatという涅槃仏の寺もあった、寝ている仏様というのはどこの国のものを見ても妙に安心した顔をしている、あれだけ長々と横になっていられるのだから、さぞ気持ちがいいのだろう。

その近くには、Wat Yai Suwannaramという寺で足の指が6本ある仏像がある、案内板には「第三級王室仏教寺院」と書いてあった、位でランクが付くらしい、以前皿洗いにもランクがあると書いた事があるが、寺にまでランクがあるとは思わなかった、一級と三級でどう違うのか気になったが、見た目にはさほど差がわかるはずもなく、私の目が節穴なだけかも知れない。

ペチャブリでもう一つ見ておくべきなのがPhra Ram Ratchaniwet、地元ではワン・バーン・プンとも呼ばれるらしい、ラマ5世が建てた宮殿だそうで、外観はどう見てもヨーロッパの建物、タイの王様が西洋建築の宮殿を建てるというのがどうも不思議で、当時の王様がよほど西洋に憧れたか、あるいは単に涼しい建物が欲しかったか、そのあたりの事情まではさすがにわからない。

ペチャブリを後にして南下し、サムットソンクラムという県に入る。
町の中では太鼓を叩く音楽隊にも出会った、サムットソンクラムの象徴は太鼓らしく、その太鼓の下で町の人たちがタイ音楽を演奏していた、象徴が太鼓というのもなかなか渋い選択だと思う、


サムットソンクラムといえばアンパワーの水上マーケットが有名だ、せっかくなので寄ってみた、狭い水路にひしめく小舟から料理や果物を売る様子は見ていて飽きない、匂いだけでも十分にご馳走で、腹が減ってくる。


そういえばこの辺りは夜になるとホタルが見られる事でも有名だそうで、案内板にもそう書いてあった、次回はホタルを見に来よう。

時計台も二度見かけたが、こちらは町の象徴というより、単に時計台が好きな国なのかも知れない、そういえばこの後パタヤに向かう途中、サムットプラカンでもまた時計台を見た、タイを走っていると寺と時計台は必ずどこかで出てくる、そういう法則があるのだろう。
次に寄ったのがWat Bangkung、このお寺はムエタイ像と木の根に覆われたお堂が有名だ、寺そのものより木が主役だという妙な寺で、大きなガジュマルの根がお堂を丸ごと抱き込むように覆っている、木が寺を食べているのか寺が木に守られているのか、どちらとも言えるような光景で、自然にはかなわないというのを実感させられる。

そんな調子で寺と市場と時計台を拾いながら走り、日が暮れる頃にようやくパタヤに着いた、448キロという距離は運転そのものより、あちこちで車を止めて寺や市場をのぞいて回った時間の方がよほど長かった気がする、走った距離より、立ち止まった回数の方を数えた方がこの日の記録には近いのかも知れない。
