【プレビュー】第22節 RB大宮アルディージャ VS いわきFC
いわきの主なデータ
14位 5勝7分9敗
25得点 30失点
得点数:9位
ゴール期待値:8位
チャンスクリエイト数:16位
シュート数:11位
ボール支配率:17位
パス数:19位
ドリブル数:17位
クロス数:3位
失点数:14位
被シュート数:2位
被枠内シュート数:9位
被ゴール期待値:9位
タックル数:1位
ブロック数:1位
ファウル数:2位
空中戦勝利数:2位
1VS1勝利数:4位
こぼれ球奪取数:2位
インターセプト数:20位
*順位はいい方から
いわきの特徴がありありと出ているデータに。
守備は圧倒的肉弾戦志向。タックル数、ブロック数、空中戦、こぼれ球奪取など、デュエルの強さを示す数値が軒並み1位か2位に。ここはいわきが徹底して磨いているところで、特に中盤でのデュエルの強さはJ2の中でも1・2位を争う。
撃たれたシュートは非常に少ない中、枠内シュートをそこそこ撃たれており、失点は下振れしてしまっている傾向。
インターセプトが最下位なのはちょっと意外。
前回対戦でもそうだったが、いわきの肝はやはり中盤の肉弾戦で奪ってカウンターってとこ。奪ってからサイドに送ってクロスをバンバン上げてるって感じで、クロス数は非常に多い。
パス保持サッカーではないため、パス数と支配率は当然低め。
シーズン序盤はあまり点が取れてなかった印象だったけど、最近は攻撃が上向き傾向で、得点数も9位にまで上がってきている。ここ10試合だけの得点数ランキングだったら、もっと上の順位に行っていると思われ。
前回の対戦 (第12節)
2025/4/29
いわきVS大宮 2-1
得点: 55’オウンゴール、59’堂鼻、95’オウンゴール
@ハワイアンズスタジアムいわき
*現地観戦*
これぞ完敗という試合。
大宮の3-4-2-1と4-4-2の可変にあわせて、いわきも同様に可変してミラーゲームを作り出され、マンマーク1対1のバトルでことごとく負け続けてしまった。
更に「ボール奪取→カウンター→サイドで起点→クロス」を再現性高く作られ、大宮としてはなすすべなくあっという間に過ぎ去った90分間。
相手の土俵に立たされ続け、良かった点がほとんどなかった、個でも戦術でも完敗だった試合。
前節のいわき (VSサガン鳥栖)

前回対戦時の3-4-2-1から陣形が変わって、現在は1アンカーシステムの3-1-4-2で戦ってるみたい。
そのアンカーの位置には柴田が入り、いわきの攻撃のタクトを振るう。若手有望株の石渡が前回対戦時のボランチから一列上がったIHに入り、大西とコンビを組む。
右WBの五十嵐 (個人的前半戦ベスト11!)のロングスローは国内屈指の威力で、高い位置からのスローイングはCKと同等の危険度に!。
2トップは、前回対戦時に左CBの吏音を徹底マークして潰していた熊田と、いわきの絶対的エースの谷村。谷村は鳥栖戦の前まで4戦連続ゴール中で、この活躍に引っ張られる形でチームも降格圏を脱出して順位を上げてきている。

いわきといえば、やっぱりマンマークで相手を潰していく守備が強み。
若干噛み合わない3-4-2-1の鳥栖相手にどんなプレスをしてくるのかなーって思ったけど、プレスの仕方は結構シンプル。鳥栖の3CBに対して、2トップの谷村・熊田に加え、IHの石渡が1列上がって3トップぎみにプレスに行っていた。
この時、もう一人の大西は下がり目で鳥栖のボランチを見るようになっており、結果、5-2-3 (3-4-3)に可変して、鳥栖の3-4-2-1にきっちり噛み合わせ、ハイプレスで鳥栖のビルドアップを潰しに行っていた。
大宮と戦った時の4-4-2可変もそうだけど、いわきはやっぱりこういった自分達の得意の土俵に相手を無理矢理上がらせるのが本当にうまい。
んで、5-2-3ハイプレスをかわされて前進されると、5-3-2ブロックを組み、ミドルゾーンで圧縮して中盤で肉弾戦を仕掛けてボールを奪いに行く感じ。
鳥栖も真っ向勝負とばかり中盤のデュエルに立ち向かっていて、バチバチ肉弾戦が各所で勃発していた (選手が倒れて時計が止まっていることも多かった)。
ハイプレスをかわすための鳥栖のロングボールに対しても、DFが弾き返して、MFが難なく回収。この辺りの、相手がしてくるハイプレス対策に対する対策もしっかり整備されていた印象。こぼれ球奪取数リーグ2位は伊達じゃない。
一方の攻撃は、3-4-2-1の鳥栖相手に、噛み合わせ的にフリーになるアンカーをうまく介して前進を図る。
鳥栖もいわきのアンカーを自由にさせまいと、1トップの山田が、CBとアンカーのコースを切って、CBからアンカーへのパスを制限しようとするも、そのアンカーの柴田がうまく動いてボールを引き出して、チーム全体を前進させていた。
*鳥栖は、柴田を山田とボランチで挟むような感じで制限しようとしていた
また、思っていたよりいわきのロングボールは少なかったが、FW(特に熊田)目掛けたロングボールを縦関係になったIHが拾うなど、セカンドボール回収の仕組みも考えられていた印象 (以前対戦した時、同じ3-1-4-2のFC今治も似たようなFWとIHの縦関係でセカンドを回収をしていた)。
またこの試合、エースの谷村は5試合連続ゴールとはならなかったが、相手を背負いながらボール受けたり、DFとボールの間に体をうまく入れてキープしたりと、やっぱり前線の選手として怖いなー・うまいなーと思わせるプレーを何度も見せていた。
試合の流れ的には、前半は鳥栖のペースに。
中央ではいわきの強みを発揮されていしまっていたため、チャンスは両サイドから作る意図の鳥栖。特にWBの新井と長澤が相手WBとの1対1で勝負を仕掛け、縦突破で深い位置からいいクロスを何本も上げていた。いわき的にはこのサイドでの仕掛けを抑えきれなかった印象。
そしてFK崩れから、鳥栖の左WBの新井が縦突破して上げたクロスを、残っていたDF森下が豪快なヘッドで叩き込んで、鳥栖が先制した。
前半はお互いが固い感じで、シュートも少なかった(3本と2本)が、全体的には鳥栖が攻めていた印象で、ゴール期待値も鳥栖がまさっていた (鳥栖0.45 VS いわき0.06)。
いわきはセットプレーで押し込むこともあったが、シュートまで持っていけてなかった。
後半は逆にいわきがペースを握る。強みである中盤の高い位置でボールを奪取し、クロスでというか中央突破で打開を図り、鳥栖を押し込む展開。中盤のデュエルに負け気味の鳥栖は中々前へ運べなくなっていった。
終盤のいわきは、五十嵐のCK並の威力を誇るロングスローなどを絡めた右からの攻撃や、強みのFKで鳥栖を押し込むも、最後まで得点を奪えず、0-1で終了。
最終的なゴール期待値は鳥栖0.8 VS いわき1.16となり、後半攻めたいわきが鳥栖を上回った形に。
両チームともボール奪取位置が非常に高く、中盤で激しいデュエルが繰り広げられた事を示すデータに。確かに、中盤の争いは見ていて非常に面白かった。
大宮展望
内容は悪くないも、5連続ドローが続いている大宮。
そんな中対戦する相手は、前回手も足も出なかったいわきFC。前回対戦時に可変マンマーク守備でやられまくった相手に、テツさんがどんなやり方で挑むのか、個人的に再戦を一番楽しみにしていた相手でもある。
前回対戦時と違い、現在は3-1-4-2のいわき。
大宮と同じ3-4-2-1の鳥栖に対し、プレス守備では5-2-3に変形してミラーゲームを作り、攻撃ではフリーとなるアンカーを使って相手のプレスを剥がすという、3-1-4-2の強みを活かした理にかなったやり方で戦っていた。
ただ鳥栖よりも左CBが可変して4バックぎみにで攻める事が多い大宮に対して、同じ5-2-3ハイプレスに来るのかどうか?
前回は3トップの右の熊田が落ちて、可変する左CBの吏音を徹底マークしていたけど、その役をIHの石渡がやるのかな?そうなると、SB化した大宮の左CBに石渡を当てて、五十嵐を下げて、代わりに左WBを最終ラインに下げない、4-4-2可変 (下図)で来るのかも?
左CBが上がってこなかったら鳥栖戦と同じ5-2-3プレス?

ともかく、いわきがどんなハイプレスに来るのかが、まずは試合始まって一番に確かめたいところ。
いわきの攻撃に関しては、やっぱりアンカーの存在が厄介。鳥栖は1トップとボランチが挟んでアンカーをケアしていたけど、ここのチェックをテツさんがどうしてくるのかも注目。やっぱりボランチがケアをしに行く事になるのかな?
中盤はカチカチに固いいわきだが、鳥栖のサイド攻撃には手こずっていた印象。
守備時の5-3-2ブロックは中盤の横幅が狭くなるため、サイドチェンジなどの攻撃には弱くなる傾向となる。いわきのこの真ん中の3人は、中盤を圧縮するため横並びで距離が近い感じだったため、大宮としてはいつものように左で作っていわきを密集させた後に、一気にサイドチェンジで右のカプリーニに仕掛けさせたいっすね。
肉弾戦祭りになりそうという事で、左WBには引き続き津久井を使ってきそうな予感。引きまくっていた前節の大分トリニータよりも、彼が活きるスペースはあると思うので、サイドで起点になってほしい。
