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★前半戦総括★ RB大宮アルディージャ


★前半戦データ (攻撃面)★


3位 10勝6分3敗
31得点 18失点

得点数:3位
失点数:5位
チャンスクリエイト数:3位
ゴール期待値:2位
シュート数:3位
枠内シュート数:2位
シュート決定率:3位
ボール支配率:14位
パス数:15位
パス成功率:16位
ドリブル数:15位
ドリブル成功率:19位
スルーパス数:2位
スルーパス成功率:10位
クロス数:9位
1VS1勝利数:11位
*順位はいい方から


うん、得点3位失点5位ということで、客観的に見ても非常に攻守にバランスがよく、得失点差13は中々の結果かなと。長崎戦の3失点がなければもうちょっと失点数ランクは上だったんだけどなー。

攻撃面は申し分なく、チャンスクリエイト並びにゴール期待値の高さがその破壊力を物語ってる。
やってるサッカー的にボール保持には全くこだわってないので、支配率とパス数が少ないのは織り込み済み。この2つは高けりゃいいってデータでもないしね。
スルーパスが多いのも、チャンスクリエイトに大いに貢献しているかと。特に健勇からの左サイドへのスルーパスがいい感じ。
一方、意外だったのはドリブル。なんか泉のイメージでドリブル突破が多いという先入観があるが、数、成功率共に低い値に。成功率ってこんな悪かったんだ。


★前半戦データ (守備面)★

失点数:5位
被ゴール期待値:11位
被シュート数:14位
被枠内シュート数:5位
クリア数:2位
タックル数:4位
タックル成功率:7位
ブロック数:11位
ファウル数:4位
インターセプト数:3位
空中戦勝利数:7位
空中戦勝率:5位
こぼれ球奪取数:2位

*順位はいい方から

守備に関しては、失点数の少なさに対して、被ゴール期待値と被シュート数はやや悪い値に。
ただ被枠内シュート数の少なさからも、遠目から撃たしている感じかな。確かにペナ内から撃たれていたって印象はあまり多くなく、ペナ外からのゴラッソぎみのシュートが多く決まっている印象が強い。シュートに対し、DF陣が体張って 止めてるシーンも多かったしね。

タックルを始めとした中盤の強度を示唆する各データは軒並み高く、その分ファールも多いスタッツ。また、インターセプトこぼれ球奪取も非常によく、中盤での強度で相手を撃退しに行ったり、セカンドボールを拾ったりっていう、チームが目指している戦い方がちゃんとできている事を示唆している感じっすね。



★主な個人成績 (リーグ内順位)★


得点数: 11位豊川/藤井 (共に5点)
シュート数; 9位豊川、11位健勇、13位カプリーニ
ゴール期待値; 9位健勇
得点数とゴール期待値の差分; 8位サンデー
チャンスクリエイト数; 7位泉
敵陣パス数; 3位小島
ドリブル数; 3位津久井、7位泉
スルーパス数; 2位健勇、9位泉
空中戦勝利数; 12位健勇

まずは攻撃面。

得点ランキング上位ではないが、チーム内トップは豊川と藤井。藤井は開幕直後のケチャドバでゴールを量産。豊川は限られた出場時間で結果を出す、ゴラッソ連発系男子。
ただこの二人だけに得点を依存しているわけではなく、様々な得点パターンまんべんなく色んな選手から点を取れているのが、今の大宮の強みの一つかと。3トップの3人が、総じてシュート撃ててるのもいい感じ。

チャンスクリエイトはやっぱり左の泉。ドリブル突破と見せかけて、クロスだったり、スルーパスだったり、小島との連携だったり、攻撃バリエーションも多彩。
後は健勇からのスルーパスだったり、派手さはないけど、小島の堅実なパスでのビルドアップや崩しの参加も、大宮の大きな武器の一つ。

序盤戦はこれら左サイドの攻撃に偏っていたきらいがあったけど、最近はカプリーニと関口が絡んだ右からのいい攻撃も増えてきており、左右均等に怖さを見せられていければいいですな。

あ、大宮での記録じゃあないけど、津久井はドリブル数3位だったんだ!



クリア数; 1位ガブリエウ
タックル数; 1位ガブリエウ
デュエル勝利数; 1位ガブリエウ
ブロック数; 2位泉
こぼれ球奪取数; 1位泉 3位小島 12位下口
ファウル数; 5位津久井 11位ガブリエウ
セーブ数; 6位笠原

一方の守備は、なんと言ってもガブリエウ。誰が見ようとガブリエウ。三冠王ガブリエウ。
DFの能力を示すデータが軒並みリーグ1位という、素晴らしい戦績をあげている。
仙台戦の時も書いたけど、ホント一人で最終ライン組めるんじゃねレベルで、対人・対空で強さを発揮しまくった前半戦であった。あの対人の凄さは生で見る価値があるよね。あ、おまけにキャプテンシーもあるっていうね。

吏音もある程度ランキングに入ってくるかなぁと思ったけど、U-20代表選出などでの不出場も多いため、試合数の少なさから各種値を伸ばせなかったのかな?全試合普通に出場していたら、どれだけデータを積み上げていたかも気になるところ。

あと、これは前から知っていたことなんだけど、泉の守備への貢献も素晴らしいんだよね!ブロック2位に、こぼれ球奪取1位は立派な数字!

ブロックの定義は「相手のシュートやパスなどを身体に当てて防いだプレー」とのこと。恐らく左サイドでのマッチアップする相手のパスやクロスを防ぎまくっているんだと思われる。泉の攻守の切り替えとプレスバックで自陣へ舞い戻っての守備対応は、毎試合毎試合非常に助かっているんだけど、それだけに限らず対人での貢献も素晴らしいっすね。
確かにここまで、あんまり左から崩されたって試合は少なかった印象。*クルークス砲は除く

そして、何より中盤でのセカンドボール回収にも、泉が大貢献している!小島と下口の回収具合いもよく、左サイドでのセカンドボール回収はどんと来いっすね。



★チームMVP★


ガブリエウ
堅固大宮を支える守護天使。
圧倒的な対人強度に加え、縦パスによる攻撃参加にも大きく貢献。機を見た攻撃参加も素晴らしい。おまけにキャプテンシーもあるっていうね。
ガブ様のベストパフォーマンスは、やっぱりベガルタ仙台戦かな。


★ベストゴール★


レノファ山口戦:小島


左サイドを攻めた後にボールを一旦奪われるが、SB化して高い位置を取っていた下口のネガトラスイッチがオンになり、ボールを即時奪取。藤井がタックルを受けつつも、体幹の強さで相手を弾き返しながらスルーパスを出し、飛び出した小島がアウトサイドで技ありゴール
全員の高いネガトラ&ポジトラ意識が生んだ、奪ってから10秒という、チームとしてキャンプからずっと練習していた形での素晴らしいゴール。
大好き


次点
北海道コンサドーレ札幌戦:藤井

笠原のフィード、健勇の高い技術でのキープ、豊川の突破、下口の献身性、そして藤井のシュート技術と、大宮サポ大歓喜要素てんこ盛りのゴール!
*ちょっと公式さん、ゴール動画では笠原と健勇のとこがカットされてるんですけど (怒)!


★ベスト試合★


ベガルタ仙台戦
GW大連戦のラストで、ターンオーバーせず疲労が溜まっていた中、当時2位の仙台との6ポイントマッチ。
リーグNo,1の組織的守備を誇る仙台から3点を奪い、枠内シュート0に抑えた試合。仙台がポジションをあれやこれや陣形をチェンジするも、強固な5-4-1ブロックは全く揺るがなかった。
流れ的に大量リードになったような試合ではあったが、シーズンを占う上でも、上位の仙台相手からの大きな勝利であった。


★ベスト采配★


北海道コンサドーレ札幌戦
4バックの札幌に対し、開始から4バック可変プレスで対応し、前半は札幌に何もさせなかった。後半から札幌がボランチの動きを改善して巻き返しに成功したが、その札幌の動きに呼応する感じで完全な4バックに移行し、その勢いを再度大宮に引き寄せた。
事前準備相手の対策に対する対策がうまくハマった、監督采配が試合の流れを綺麗に持ってきた試合。


★ワースト試合★


いわきFC戦
これぞ完敗。
大宮の3-4-2-1と4-4-2の可変にあわせて、いわきも同様に可変してミラーゲームを作り出され、マンマーク1対1のバトルでことごとく負け続けてしまった。更に「ボール奪取→カウンター→サイドで起点→クロス」を再現性高く作られ、大宮としてはなすすべなくあっという間に過ぎ去った90分間。
相手の土俵に立たされ続け、良かった点がほとんどなかった、個でも戦術でも完敗だった試合。
あの試合を糧に、テツさんがどういう戦い方をしてくるか、後半戦で試合を見るのが一番楽しみな相手でもある。


★対戦相手 前半戦ベスト11★


大宮戦以外の働きは全く考慮してない、前半戦の超主観ベスト11
能力が高かったかとか、活躍したからというだけでなく、大宮戦中の1プレーでも単純に「すげー!」って思った選手や、印象深かった選手達。

GK: 泉森 (サガン鳥栖): ハイボール処理、シュートストップ等、各種能力の高さを見せつけられた
DF: ダニーロ (FC今治): 大宮のFWをことごとく潰して何もさせなかった
DF: デルラン (大分トリニータ): 苦しめられた大分の可変戦術を担っていた
DF: 鈴木 (ジェフ千葉): 対人つよー
MF: 椿 (ジェフ千葉): 左サイドで起点作りまくった、強力な千葉のサイド攻撃の核
MF: 五十嵐 (いわきFC): ロングスローすげー!
MF: 高江 (モンテディオ山型): これぞ中盤の底って感じで、久しぶりの上位リーグのレベルを開幕戦で見せつけられた
MF: 荒野 (北海道コンサドーレ札幌): 後半投入されて、たった一人で(…では勿論ないんだけど)チームの劣勢を打開した
FW: (ジュビロ磐田): 今の時流で珍しいトップ下というポジションで、マークのズレからハブ役となっていた、まさに司令塔
FW: クルークス (ジュビロ磐田): 移動砲台
FW: Mヴィニシウス (FC今治): 臨場感ある里山スタジアムで、間近に見た時のパワーと跳躍力に圧倒された


★大宮 前半戦総括★


J3を戦った昨年のメンバー、戦い方をベースにJ2でも上位争いを続ける大宮。J2復帰初年を、全くもって好調を続けて優勝争いに食い込んでいる。

大宮 基本陣形

何より左CB下口のSB化による4バック可変が、目に見える一番の攻め方かな、と。これは去年優勝後に知念を使って試していたのを、オフシーズンに下口に叩き込んだ感じかな。開幕戦でスタメンにDF下口の名前見た時に、「おー!可変やるんだ!」と興奮したのが記憶に新しい。
下口がもし離脱しても、FC今治戦とかで吏音が同じ役割やってたり、イヨハを使うであったり、バックアッププランもちゃんと準備してる感じ(ニキもカターレ富山戦でしっかり可変をこなしていたんだよなぁ・・・)。

中盤のプレス強度は昨年以上の厳しさを持っていることは、開幕山形戦を一目見ればわかるところ。ラッソや豊川を中心とした3トップが前からプレスをかけ、消耗覚悟で相手のビルドアップを規制。中盤でボールを奪ってショートカウンターを狙うってのが、やっぱり大宮の生命線。ベストゴールに挙げた小島のゴールは、このチームの狙いの下、全員の高いネガトラ/ポジトラ意識が表れていたんだよね。
あと4バック相手に、4-4-2に可変してプレスしたのを大分戦で見て、あーなるほどなーと思ったのもいい思い出。

ただ、プレス一辺倒ではなく、相手によってミドルブロックで待ち受ける戦法を選択したり (ロアッソ熊本戦とか)、試合中にプレスの方法やブロックを敷くラインを調整したり、4バックに移行したりで、その辺りは柔軟性を持って戦っており、今の好成績に繫がっている感じ。

また、相手チームの戦術の幅も非常に広く、対戦相手ごとに大宮対策のバリエーションが豊富で、そこはJ2になってレベルが上がったと一番実感しているところ。
マンツーマン真っ向勝負で来たいわきFC、アンカー可変でプレスをかわしに来たジェフ千葉、4バック可変とMF3枚で中盤に混乱を生んだ徳島大分、ボランチの動きで大宮を煙に巻いたコンサドーレ札幌、フリーマン司令塔のジュビロ磐田、そして何も変えなかったブラウブリッツ秋田等々、色んなやり方があるもんだなーと毎試合毎試合関心しっぱなし。
結構大宮戦の前の試合から、やり方をガラッと変えてくるチームも多いもんなんですよね。去年までは、対戦相手の前節の試合は特に見ていなかったんで、尚更そう思った次第なのです。

去年のJ3では3-4-2-1のミラーゲームで、ハイプレス & 1対1で押し切れる試合が多かったのに対し、今年はどのチームも可変するのが当たり前状態で、各チームの大宮対策を始め、互いのやりたい事や戦術対戦術を観戦するのが非常に面白いんだよね!

*去年明確に可変してたのは、アスルクラロ沼津とFC琉球くらいだったかな…?(うろ覚え)



★後半戦展望★


まず近々の強敵となるのが、夏の暑さ

プレス強度とハードワークが信条の大宮にとって、相手チームより前に、猛暑が一番の敵になってくるであろう事は想像に難くない。
昨年は夏季中断明けのツエーゲン金沢戦から3-4-2-1に陣形変更し(それまでは3-1-4-2)、サンデーをトップにしたサンデー★ロングボール大作戦で全員の消耗を防ぎつつ夏場を乗り切っていた。
昨年はこの戦い方でJ3の連続無失点記録を更新していたんだけど、果たして今年も同じ作戦で行くのかな?

ともあれ、今週末からすでに30度超えの気温との勝負は始まる感じなんで、この辺りのテツさんの采配にも注目どころ。

大宮の順位は、首位と2ポイント差、PO外からは7ポイント差の3位という、自動昇格に向けていい位置につけている。
基本的には守備の堅さから入っているチームなので、後半戦に大きく崩れる事はないとは思っている(願っている)んだけど、このままの位置をキープしつつ、最終的には自動昇格圏内でフィニッシュしてほしいっすね。
それが十分可能なサッカーをしているとも思うし。

対戦相手も二周目に入るってとこで、前半戦の対戦でうまくいった相手、いかなかった相手が、どう大宮に対して戦ってくるかも見どころ。
同時に、優秀なRB分析班による、相手の大宮対策に対する対策 (大宮対策対策)で、どんな戦い方を見せてくれるかも注目ポイント。


とにかく、ワクワクするような後半戦になりそうな予感!


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