観戦記 第12節 いわきFC VS RB大宮アルディージャ
概要
2025/4/29
いわきVS大宮 2-1
得点: 55’オウンゴール、59’堂鼻、95’オウンゴール
@ハワイアンズスタジアムいわき
*現地観戦*
大宮フォーメーション

GW連戦の第二戦目。中三日の中、そこまで大きくはメンバーを変えてこなかった。
中央CBに中山が入る。濱田離脱中での抜擢であるが、試合を通していわきとの一対一に勝つことはできるか?そして彼に期待された使命とは?
左CBには吏音が入り、ボランチ化、SB化の可変戦術に対応。下口が右WBに回り、シャドーには豊川が復帰した。
中盤のバトルが増える戦前予想だったため、ボランチに石川が入るかと思ったが、札幌戦で高パフォーマンスだった谷内田が入ってきた。シルバ離脱後の小島の相方探しの試行錯誤も、谷内田で落ち着いたか。
いわきの印象

フォーメーションは3-4-2-1を継続も、長崎戦から前戦の並びを変えてきてて、トップだった熊田とシャドーだった谷村の位置を入れ替えていた(谷村トップ、熊田シャドーに)。
いわきの軸である谷村がトップをやる試合もこれまでもあったが、熊田と組む時はシャドーに入ってたぽいんだけど、ポジションを変えた狙いは何だったんだろか?熊田で大宮の左CBを抑えるため?
という事で、いわきは大宮対策の可変プレスをしてきた。

大宮の左CBの吏音がSB化して可変することを見越し、ハイプレス時は右シャドーの熊田が吏音を見るため一列下り、泉のマークを最終ラインに入った右WB五十嵐に任せる。CB3枚は大宮の3トップを、2ボランチは大宮の2ボランチを見る。
そのため左WB鵜木は最終ラインに入る必要がなく、一段高い位置でWB(というか4バック可変でSB化した)下口を見る形に。
以上の変形の結果、4-4-2でハイプレスをかけてきたいわき。これで4-4-2ぎみに可変する大宮と、システムを完全に噛み合わせることに成功。
いわきの各選手のマンマーク相手が目の前に来る、ミラーゲームを作り上げた。
いや、これがホントとにかくこの試合では当たりまくった。
でもこれ、なんかどっかで見た形なんだけど…
あ、4-4-2のコンサドーレ札幌相手に、大宮が可変してはめたやり方だね!
ということで、戦術的に得意な土俵を作り上げ、そこに大宮を上がらせることに成功したいわき。これで事前準備は完璧。
後は磨きをかけまくっている対人強度で、眼前のマンマーク相手に対し、一対一で刈り取ればOK!という試合運びに持っていき、刈り取ってからのカウンターを何度もお披露目していた。
あ、いわきの遅攻時は裏狙い中心。この試合では大宮の左CBの市原が上がった裏をロングボールで狙いまくり、サイドで起点を作ってクロスからのフィニッシュの形を作ってきた。
戦前に予想していたWBの裏取り合戦も、圧倒的いわきの勝利に。
試合展開 前半
いわきの攻撃のみで終わる!
・・・ってぐらい圧倒された前半
前述の通り4-4-2でミラーゲーム化され、マンツーマンの勝負で大宮は敗北の連続。
足下のある中山をCBで使って、ゴールキックを後ろから繋ごうとする(←札幌戦ぐらいから多いよね)も、マンマークでハイプレスに来るいわきに一対一で中盤で潰されまくられてしまった。
また、プレス回避しようと苦し紛れの縦パスもインターセプトされまくるし、おまけに競った後のセカンドボール争いも劣勢という始末。。。
結果、全くボールを前に運べず、相手陣内にすら入り込めない始末。
またいわきがロングボールなどで裏狙いしてきたりしてきたため、大宮のプレスもとことんはまらず、こちらも打つ手無し(←この辺はもう一度DAZNで見直す予定)。
一方いわきは中盤で奪ってからの素早いカウンターで、前がかりになっている大宮のサイド(特に吏音のサイド)を突き、また、遅攻でもサイドの裏をとりまくり、クロス&シュートの形を再現性高く何度も何度も連発していた。
大宮としては、前半はピンチばかり作られて、とにかく一点取られなくてラッキーだった、散々の内容であった。
試合展開 後半
とのことで、大宮としては抜本的な対策が必要になった後半。
どうすべきかハーフタイム中に色々予想してたんだけど、まず相手が4-4-2でハメにきているから、4バックにしても同じようにやられるだけで望み薄。
札幌が大宮相手にやっていたように、中盤で前後に走るようボランチに役割を与えるのもどうか(例えば中山とガブの間にボランチを落とす)。でも元々3バック可変してるから、ボランチ落としても、元に戻るだけだし意味ないか。
多少攻撃力は捨てて、吏音の可変をやめて、後ろ3枚でボール回しするのはどうか。でもそれじゃあ、相手が3-4-2-1のままハメてくるだけだしなー。
・・・とか、色々想像を巡らせていた。
まぁ、とにかくどんな手を打ってくるか、興味津々しながらのハーフタイムであった。
そんなテツさんが打ってきた手は、カプリーニ投入。システムはそのままに、豊川をトップに、健勇とカプリーニのシャドーに変更。変えてくるかなと思った、吏音の可変は継続してきた。
おそらくだけど、カプリーニには前に張るんじゃあなく、ボールを受けに下がったりもして、右サイドで運び役をやらせたかったんじゃなかったのかな?
ただ実際カプリーニがボールを持ち運ぶこともあったが、低い位置できっちり5-4-1のブロックを組むいわきを切り崩すまでいかず、結果論だが、あまりこの対応策が功を奏すまではいたらなかった。
ということで後半も劇的に攻撃面が改善することはなく、前半と似たような展開で進むことに。大分戦みたいに、対策を打って後半直後から巻き返すことは残念ながらできなかった。
う〜ん、これはよろしくないなぁと思い始めた矢先、崩された右サイドからのクロスをオウンゴールしてしまい、失点。
確かに事故的なオウンゴールではあるんだけど、あれだけ再現性高くサイドからクロス上げられれば、そりゃあ事故も起きるよね。
事故ではなく、必然の失点だったかと。
とにかく一方的にやられてたのをなんとか耐えてきた中、試合的には非常に厳しい先取点を取られてしまった・・・。
戦術的に得点取るのは難しそうなんで、(終了間際のCKのオウンゴールみたいに)形は何でもいいから先取点取れんもんかなー、なんて思っていたんだけど、そう甘くは行きませんわな。
との事で失点直後にメンバー交代。中山アウトで安光イン。CBを一枚削って4-4-2にシステムチェンジ。
勿論システム変更以外にも狙いはあって、その詳細まではわからないんだけど、4バックにしても、いわきによってすでにはめられている形(可変4-4-2)が変わるわけじゃあないので、正直効果はあまり期待できないだろうなぁと思って見てた。
※安光はサイドに張るだけでなく、高い位置で中に入って行ったり、結構面白い動きをしていたので、この辺の安光に与えられた任務の詳細は聞いてみたい!
だが、すぐにいわきが追加点。
右からのロングスローから中で作られ、最後は助走をつけたCB堂鼻がヘディングでゴールに流し込んだ。
いや、長崎戦見てた時から思ってたんだけど、五十嵐のロングスローの速度と飛距離は、国内トップクラスなんじゃあないかな?ホントCK並の威力があった。
いわきとしても、大きな攻撃オプションとして、右でなるべく攻撃作ったり、無理にサイド突破せず、相手に当ててスローインにするとか実際にしてそう。
ともあれ、大宮が戦術的ブレイクアウトできていない中、ちょっとこれで試合的には決まってしまった感が。。。
最後はいわきがプレスを緩め(疲労?点差?)、大宮がある程度ボールを握れるようになり、CKから一点を返すが、あまりに反撃が遅く、そのまま試合終了。
雑感
完敗
徳島戦も内容を上回られた試合ではあったが、ここまで何もできなかったのは今年初めてであった。
とにかくいわきの可変4-4-2でマンマーク相手をはっきりさせ、後はハイプレスと一対一でやっつけるという、相手の土俵に立たされ続けてしまった90分間であり、またそれに対して有効的な対策も打てなかった90分間でもあった。ぐぬぬ。
いや、今日のいわきを見て、他のチームも似たような事を真似してくるとは思うんだけど、実際はどうしたらよかったもんか?
4-4-2で行っても3-4-2-1で行っても、相手もそれに合わせた変形をしてマンマークプレスではめられてたとは思うし、、、。
右で作ろうとカプリーニ入れてもそこまでうまくいかなかったし、、、。
いわきがマンマークなんで一枚個で剥がせればだったけど、泉も低い位置でしかボールを受けられず、勝負してのペナ侵入も皆無だったし、、、。
う~ん、とりあえず一つ考えたのは、去年H鳥取の後半にやられたような3-1-4-2のオプション。かみ合わせ的には、3-4-2-1とも4-4-2ともある程度はずらせるので、フリーになりやすいアンカー小島でパス散らして、プレス回避できるんじゃあないかな?
もしくは左でやってる可変を右でもいきなりやる…とか。
いや、素人考え過ぎるか。
まぁ、この辺りの打開策は、頭のいいRBのブレインの方々が、早急に打開策を考えてくれているはず。
今日のいわきのやり方をいい糧に、今後似たような戦い方してくる相手と対戦する時の、観戦の楽しみにしておきましょう(それはそれでホント楽しみ)。
こういったうまくいかなかった試合を、去年のA沼津戦みたいな転換点として捉え、今後の推進力にしてほしいっすね。
おまけ

一昨年来れなかったいわきハワイアンズスタジアム。
紆余曲折あって新潟駅から遠回りし、320kmほど自転車で走って到着 (2日)。
*翌日200 km自走して帰宅

マスコットのハーマー&ドリー。頭にいる方が本体・・・!?
ダンスのキレがよかった★

ゴール裏は芝生席の、全体的にこぢんまりしたスタジアム。横風が強かった。
大宮サポもいっぱいで、満員の中、いい雰囲気で試合ができました。
