観戦記 第18節 FC岐阜 VS RB大宮アルディージャ
概要
2026/5/9
岐阜VS大宮 0-2
大宮得点: 31 ’小島、53 ’山本
岐阜得点: なし
@岐阜メモリアルセンターヒマラヤスタジアム岐阜
*現地観戦*
大宮 布陣

Sub: 笠原、村上、ガブリエウ、木寺、茂木、石川、神田、日髙、マギー
百年構想リーグ、地域ラウンド最終戦。
いつもの4-2-3-1で、トップに久しぶりのスタメンの松井を抜擢。
また、カウアンがいつものボランチから1列上がり、今日はトップ下に入ってきた。ここまで時折見せてきたパスセンス等の攻撃力と共に、186 cmの高さで前線でロングボールの基点になりたい。
カプと健勇は今日はお休みで、ベンチ入りもせず。代わりに高校生のマギーが初ベンチ入りとなった。
守備時は4-4-2か、1SHが前線に加わった4-3-3でハイプレスに行く事が多く、後ろから回したい岐阜相手にハイプレスでのショートカウンターを常に狙っていた。
ビルドアップはいつもの聖残しの3-4-2-1可変。ただ、前節長野パルセイロ戦と比較して、聖の上がりはある程度容認されていた印象。
岐阜 印象

大宮と同じ4-2-3-1で、前節のヴァンフォーレ甲府戦から2人変更。
中盤の底でパスの供給源となる福田が外れ(アクシデント?)、前節後半から入って長短のパスやミドル、セットプレーキッカーとして格別の働きをしていた北がボランチに。
左SBには生地が入り、代わりに文が1列上がって左SHとなった。
トップに入ったFW川本は、前線でどんと構えるタイプでなく、ピッチを広く動いてボールを引き出したり、ロングボールの基点になったりする、岐阜の攻撃の中心。前を向けば積極的に右足を振ってシュートを狙う積極性も光る。
岐阜の攻撃の基本は、後ろからショートパスを繋いでポゼッションを高めながら前進していくやり方。
甲府戦では、左SBが残って後ろ3枚残した形でのビルドアップを主にやっていたが、今日は両SBを均等に上げた形で、2CB+2DMFの4人を中心に後ろから組み立てていた。
守備の基本はやっぱりハイプレス。トップの川本を筆頭に前線から規制をかけ、相手のビルドアップを崩していくやり方。
ポゼッション&ハイプレス&4-2-3-1ということで、大宮とは結構似たベクトルのサッカーをしてくる相手。
試合展開 前半
開始早々の3分、岐阜が右から左に大きくサイドチェンジさせ、大宮の密集プレスをかいくぐりチャンス構築。最後は横山がシュートを放つも、枠外で胸をなでおろす。横幅を大きく使って、逆サイドを使う、岐阜が狙っているであろう形をいきなり見せてきた。
序盤は大宮も様子見だったか、ゴールキックも長く蹴ったり、岐阜のサイド裏を狙ったロングボールを使うことが多かった。
互いがハイプレスチームという事で、中盤でのボールの奪い合いも激しくなる。
11分には岐阜陣内で互いがゲーゲンし合って奪い奪われの末、最後は泉がコントロールミドルを放つも、惜しくも枠上となる。このシーン、互いのネガトラ時の即時奪回の意識の強さを垣間見れて、非常に面白かった。
13分過ぎた辺りから大宮はいつものように後ろからの繋ぎを志向しだし、ゴールキックも足下で繋ぐようになっていく。16分など、そんな後ろからのビルドアップから前進できたいいシーンも見られた。
そんな大宮に対抗する形で、岐阜もハイプレスで応酬。4-2-4のような形で、前線に人数をかけて大宮の最終ラインに襲いかかる。そのため20分すぎぐらいから岐阜のカウンターが増えていく。
21分には関口のトラップミスを奪われ、川本がシュートもブロック。
23分には岐阜陣内での大宮のスローイングを奪われてロングカウンターを受け、川本がいい形を作るが、シュートがミートせず枠外へ。
等々、岐阜の切れ味鋭いカウンターが炸裂する。
また岐阜は序盤のサイドチェンジからの攻撃のように、ボールを握った際はサイドから大宮を揺さぶる。
SBとSHに加え、大串や川本がボールサイドに流れて数的優位を作ってサイド攻略したり、大宮の守備を寄らせて中央や逆サイドにスペースを作り、サイドチェンジや中央への折り返しで逆サイドのSHやSBにそのスペースを突かせたり、何度もチャンスを構築。
大宮は岐阜のサイド攻撃に四苦八苦する事に。
ただ今日はGK & DF陣が踏ん張りに踏ん張って、失点は許さず。特に西尾はカウンター阻止や、シュートブロック等々、一人で何点も救ってくれていた。
とはいえ大宮のハイプレスが駄目だったわけじゃあなく、前線から奪ってショートカウンターに繋げることもできていた(37分の連続ゲーゲンとか)。
トータルで見ると、序盤は大宮のペースだったが、大宮がボールを回し出したぐらいから徐々に岐阜のペースになっていったかな、といった印象の前半。
そんなで岐阜に流れがあった中の31分、大宮が先制。
右サイドで松井の惜しい縦突破は相手に止められるも、これを山本がすぐさまゲーゲンで奪い返す。最後はペナ内でパスを受けた小島が一人かわして右足でゴールにパスするようにシュートを放つと、これが相手のディフレクションを誘い、GKの逆を突いて大宮の得点となった。
いや、小島の落ち着きとかわしも素晴らしかったんだけど、何よりあの高い位置でのゲーゲンで即時奪回した山本の積極性が何より活きたゴールだったかと。本当に今年は山本のゲーゲンで何度チャンスを作っていることか・・・。
*とはいえ、現地では観客席と逆側だったので、ゴールが入ったのにほとんどの人が気づいてない感じだった。自分も誰が決めたのかは全くわからなかった。。。
終了間際の44分には川本が、ペナ内で尾崎と西尾の二人を華麗なステップでかわしてシュートも、辛くも枠外に。最後外したとこ以外は、本当に完璧だった川本の技ありシュートだった。
また、ATには右から中央に送られてシュート(誰?)を撃たれるも、これは大宮がなんとかブロック。
最後は岐阜の連続攻撃を退けて1-0のリードで前半終了。
シュート数は「岐阜: 11 VS 大宮: 5」という事で、中盤以降ペースを握った岐阜が上回った結果に。岐阜はサイドに人数をかけて押し込むのと、押し込んだ後に逆サイドのフリーの選手を使うってのがうまかった。この辺は大宮対策として仕込んできたんだろうなぁ。
ただ大宮としてもゲーゲンやビルドが全くもって駄目だったというわけでもなく、前述の通り惜しいカウンター等も何個か見られた前半であった。
試合展開 後半
後半から尾崎→村上の交代。尾崎の交代は、前半の38分にグローバーと激突して倒れたため、万が一を取ってのことだったかと思われる。
後半開始直後、いきなり左を切り裂かれたグラウンダークロスを上げられ、横山にシュートを撃たれるも、グローバーが好セーブでストップ!こぼれ球への追撃も西尾が決死のブロックで同点を許さない!
そして53分、トリックFKから関口が右サイドを切り裂いてクロス。西尾が頭一つ高く飛んで中央に折り返し、山本がシュート!これはGKに阻まれるも、こぼれ球を山本自らが押し込んで覆屋が追加点ゲット!
西尾の折り返し時には、関口を追っかけていった横山が残ってたらから、山本はオフサイドじゃあなかった感じ。
これで山本は泉に並ぶ、今シーズン10得点目!試合の流れ的にも大きな追加点となった。
失点直後の岐阜は54分、またも川本のペナ内侵入から最後は中村がミドルも、惜しくも枠外へ。
先にも述べたけど、今日の(今日も?)川本は前後左右に動いてボールを引き出して基点やスペースを作ったり、積極的にペナ侵入してシュート撃ったりと、ボールをもたせると何かやってくるという怖さがって、本当に嫌な存在だった。
大宮は55分、松井・カウアン→日髙・茂木の交代。
山本がトップ下に回って、日髙はトップの位置に入り、茂木は右SBへ。その分、関口が1列上がって右SHの位置へ移動。関口の2列目は多分初めての形。守備が強い茂木を入れて、岐阜のサイド攻撃を収めたいところ。
今日の前半は特にトップ下に入ったカウアンに着目しながら見ていたんだけど、何度か上半身の強さを活かしたタックルでボール奪取したり、視野の広さからスペースにパスを散らしたりと、1列前でも面白い動きを見せてくれていた。
後はロングボールのターゲットにもなってくれないかなぁとも思って見てたんだけど、あんまりカウアン目がけて蹴っていたという印象はなかったかな。今日はあんまりロングボールが多くなかったってのもあったけど。
一方、得点シーンでの惜しい突破はあったけど、松井は最前線であまりボールを触れていなかった印象。いいパスが入ってこなかったってのも勿論あるんだけど、そこまで前線で基点になりきれていなかった。
交代で入った日髙は、高さがない中でもロングボールとの競り合いで相手に体をぶつけてマイボールにしたり、サイドに流れてロングボールを受けて起点になったりと、自分の長所をいかんなく発揮。得点には結びつかなかったが、その頑張りが岐阜の攻撃の時間を削ることとなり、役割を全うしていた。
点が欲しい岐阜は、58分に横山→アゼヴェドの交代。アゼヴェドと川本の2トップのような形に。
更に74分には生地→泉澤の交代。文が左SBに落ち、泉澤は得意の左SHに収まる。
短い時間ながらも、やはり泉澤がボールを握ると独特の時間が生じ、得意のゼロヒャクからのカットインなどでチャンスを演出。79分にはポストに嫌われる、あわや得点という惜しいシュートも見せた。
終盤はビハインドの岐阜がボールを握って、リスクを負って攻撃人数を増やして大宮ゴールに迫る。
左右両サイドを基点にクロスからチャンスを何度も作るが、いずれも大宮DF陣がブロックして踏ん張る。
終盤には関口・中山→木寺(右SHへ)・石川の後退で守備を引き締める。
また89分には泉に交代でマギーが1トップに入り、プロ初出場を果たす。防戦状況だったため、攻撃時マギーの動きはあまり見られなかったが、守備では前線からのいいプレスを見せてくれた。
ATのピンチもグローバーが飛び出してセーブ。
最後は謎の宮さんの退場もありつつ、無失点で切り抜け、2-0の勝利で地域リーグ最終戦を締めくくった。
最終的なシュート数は「岐阜: 21 VS 大宮: 9」、大宮の支配率45%ということで、後半も引き続き岐阜がボールを握って大宮を押し込む事が多かった内容の結果に。確かにスタジアムで見ていても、すっきりしない勝ち方だったかなぁといった印象は拭えなかった。
支配率が50%を切ったのは、恐らく今年初めてかな?
ただゴール期待値は「岐阜: 1.67 VS 大宮: 1.84」と、なんと大宮が僅かながら上回ったという意外な結果に。2点目の山本のゴールがほぼほぼゴールライン上からのフリーのシュートだったんで、あれの比率が大きかったのかも。
雑感
ハイプレスやゲーゲンからのショートカウンターも何個か決まったり、相手のハイプレスをかわすようなビルドアップも見られたりして、そこまで内容が悪かったというわけではないんだけど、あまりすっきりはしない内容という印象が残った試合。
守備においては、逆サイドを結構使われて、クロスも多く上げられちゃったりもする、いつものやられ方が散見されてしまった。ここらへんはチームとしてはあんまりよくはなかったんだけど、今日はGK & DF陣がよく凌いだ感じ。本当に今日の西尾は何点も一人で止めてくれていて、影のMVPだったかと。
とはいえ、個人の頑張りに頼らない、チームの仕組みとしての逆サイドケアは必要かなぁとは思う次第だったりなかったり。
岐阜も両ボランチの展開力であったり、川本のモビリティであったり、泉澤のドリブルであったり、個々でクオリティの高い選手のプレーを見られたので、はるばる岐阜まで来たかいがあったかな、と。個人的に注目していたCB湯岑が、足を攣って途中交代しちゃったのは残念だったけど・・・。
とにかく似たようなハイプレス & 4-2-3-1チームということで、あのサイド攻撃はお手本にしてほしいっすね。
さて、あっという間の18節が終わり、大宮の順位はEAST-B 4位という事で終了。これでプレーオフラウンドは、EAST-A 4位の横浜FCとの試合という事に。
EAST-B以外のチームを全く見てないんであれなんだけど、去年藤枝MYFCで滅茶苦茶面白い攻撃サッカーをやっていた須藤監督が、どれくらいあのやり方を落とし込んでいるか、今から結構楽しみな相手。
ラスト2連勝して締めくくりたいっすね。
おまけ

今日は無難に公共交通機関で岐阜入り。初スタジアム♪

ゴール裏は傾斜が少しありながらも、陸上兼用スタンドということで、ピッチとの距離は結構ある感じ。選手全体の動きはまぁわかるんだけど、逆側での事象や、個別の選手の判別が中々に難しかった。川本も何で金髪やめちゃったんだよー。

メインスタンドは屋根あり。結構収容人数は多そう。

試合終了の巻。
