【プレビュー】第18節 FC岐阜 VS RB大宮アルディージャ
前回の対戦
前半戦最終戦の第9節に、当時首位だった岐阜に挑んだ大宮。
岐阜の4-2-3-1に対し、4-1-3-2のハイプレスで規制をかける大宮は、前半からゲーゲンプレスがハマり、ショートカウンターを誘発する。前半だけで泉、山本、サンデーの3ゴールが決まり、試合を優位に進める。
後半はメンバーを次々に交代した岐阜に押し込まれることも多く、泉澤の突破や川本のキープ&シュートに苦しめられながらも無失点で凌いで、3-0の勝利を飾った。
岐阜の主なデータ
5位 8勝3分6敗
24得点 24失点
得点数:11位
ゴール期待値:7位
チャンスクリエイト数:5位
シュート数:8位
枠内シュート数:3位
シュート決定率:21位
パス数:9位
スルーパス数:2位
ドリブル数:8位
クロス数:5位
ボール支配率:17位
失点数:28位
被ゴール期待値:19位
被シュート数:7位
クリア数:36位
タックル数:36位
ブロック数:40位
インターセプト数:36位
空中戦勝利数:28位
こぼれ球奪取数:21位
*順位はいい方から J2J3 40チーム中
EAST-B 5位の岐阜。
得失点は±0だが、シュート数・チャンスクリエイト数・ゴール期待値はいずれも一桁と高水準。半年通して、いい攻撃がちゃんと出来ている感じ。
ボランチを介した細かいパスで後ろから繋ぐことが多いため、パス数・スルーパス数も多め。
被シュート数は7位と高水準ながら、失点数は28位と大分下振れしてしまっている。クリア数、タックル数、ブロック数等、最後の一歩のところで間に合わずにやられちゃっているのかな?あまりフィジカル戦は苦手そうなデータでもある。
前節の岐阜 やり方 (VS ヴァンフォーレ甲府戦)

大宮と似た4-2-3-1布陣。
トップの川本は前回対戦時はリーグトップの得点数だったが、最近は中々点が取れてないみたい。ただ、川本は点を取るだけではなく,前線でロングボールの基点になったり(トラップがうまい!)、偽9番のように中盤まで落ちてパスを受けて基点となったり、間違いなく岐阜の攻撃の大黒柱。ボール受けて前を向けば、どこからでもすぐさまシュートを放つ積極性も光る。トップ下の大串との前後入れ替えも適宜行い、岐阜の攻撃にアクセントを加える。
ボランチは福田と3試合ぶり先発の中村 (コンディション不良だった?)。どちらもパスに長けた選手であるが、特に福田は中盤の底でパスを配給しまくる、岐阜の屋台骨を支える選手。以前見た長野パルセイロ戦では、1試合でなんと110本ものパスを捌いていた。
CBには、前々節デビューを飾り、途中交代から僅か4分でプロ初ゴールを決めた長身193 cmの湯岑が初スタメン!その高さは守備のみならず、セットプレーにおいても岐阜の大きな武器となる。
守備はこの4-2-3-1でハイプレス主体の戦い方。攻撃時は中盤に落ちる事も多い川本だが、守備時は最前線のファーストプレスマンとして、相手CBに規制をかけに行く。川本は攻守に渡って、岐阜のキープレイヤー。
攻撃では基本的に、ショートパスで繋いでいく意図が強い。
ビルドアップ時は左SBの文が最終ラインに残り、右SB箱崎がボランチの位置に上がる右肩上がりが基本であった。カウンターが強い甲府に対し、攻撃時も基本は後ろ3枚を残してカウンターに備える感じ。3枚残しのおかげで、甲府の攻撃の芽を摘めていた場面も、何度も見受けられた。
また、前回対戦したぐらいの時期は福田がアンカーっぽく残って、最終ラインにも入ったりしてたけど、この試合ではそのような動きはほとんどなかったかな。
前節の岐阜 試合展開 (VS ヴァンフォーレ甲府)
岐阜が対するは、現在EAST-B 1位で、この試合で優勝もあり得る甲府。渋谷監督の下、3-1-4-2でハイライン&ハイプレスで前からアグレッシブな守備を仕掛けてくるチーム。
岐阜もハイプレス主体のため、ハイプレスチーム同士の戦いとなり、序盤は互いが高い位置でボールを奪い合って、ショートカウンターを繰り出す様相。
前半序盤はこの争いに岐阜が勝り、ボールを握って押し込む事が多くなる。
21分には福田の強烈スルーパスで荒木が抜け出し、折返しを川本がシュートするもポストに弾かれる、惜しいシーンに。
一方の甲府も前半の中盤辺りから、右CBの遠藤を高く上げた右肩上がりで対抗し、またハイプレスもハマりだして岐阜のビルドに自由を与えず、ペースを握り返す。特に遠藤を上げた右サイドの高い位置で、W佐藤が起点となり、クロスからのチャンスを何度も構築していた。
すると26分、高い位置で甲府がボール奪取し、左からのクロスをFW太田が高い打点のヘッドで折り返し、藤井がシュート!ポストに弾かれたボールは岐阜のDFにあたり、リバウンドとなってゴールに吸い込まれ、オウンゴールの形で甲府が先制。太田の折り返しが本当に美しかったゴールだったなー。
その後も甲府がボールを握り攻め立てるも、藤井のゴールがオフサイドで取り消されたり、フリーのシュートを空振ってしまったりと、追加点のチャンスを逃す。
防戦気味の岐阜だったが37分、左の文からのアーリークロスを、中央に走り込んでいた福田がピンポイントで頭で合わせて同点ゴールを挙げる。直前のプレーで大串が下がった代わりに、DMFの福田が上がっていったのが実った形に。ともかく流れが悪かった中、岐阜が同点に追いついた。
終了間際にはロングボールに競り勝った横山から、大串の突破を呼びシュートまで繋げたが、これは河田がセーブ。
ということで1-1の同点で前半は終了。
序盤は岐阜、中盤からは甲府といった流れの前半戦だったが、ゴール期待値は互いに約0.25と、データ上は互角の戦いとなった。
シュート数は「甲府:2 VS 岐阜:4」ということだったんだけど、甲府のシュート数がたったの2!?ってな印象。結構攻め込んで惜しいシュートも多かったと思ったけど、オフサイドで取り消されたのが多かったからかな…?
岐阜は後半頭からDMFを中村から北に交代。中村は久しぶりの出場だったので、コンディション的に予定通りだったのかな?
しかし、代わりに入った北が後半の岐阜の巻き返しに大貢献。DMFでコンビを組む福田とは攻撃時に適宜縦関係(北が後ろになる事が多かった)になって、岐阜の攻撃のベクトルを前に向かせる。北はCKのキッカーとしてだけでなく、中盤の底からのフィードも正確で、前線の川本らにピンポイントに配給していた。またミドルシュートも強烈で、この試合でも数本ペナ外から惜しいミドルを放っていた。
岐阜はチームとしてもハイプレスのスイッチを入れ直し、前半ほど甲府が前進できなくなっていた。
しかし56分、遠藤がフェイントで1枚剥がして、ペナ外から左足一閃、ミドルを決めて甲府が2-1とリードする事に成功。遠藤は流石ストライカー!って感じの美しいゴールだった。
…って、あれ?遠藤はCBだったっけか・・。
リードを許した岐阜は、大串・横山→アゼヴェド・生地の交代。生地が左SBに入り、文が1列上がって左SHへ。左SB残しのビルドアップもやめ、両SBを平行に上げて前に体重をかけるように(もしかしたら交代前からだったかも)。
75分の川本のシュートや、77分の川本の超弾丸FKシュートは、甲府のDF・GKが必死にブロック。しかしそこから得た北のCKを、中央で羽田が頭で押し込み、岐阜が再度同点に追いつく。
その後も連続FKや箱崎のロングスロー、アゼヴェドの抜け出し等で岐阜が甲府を押し込み続けるが、2-2の同点で試合は終了。PK戦は甲府が勝利した。
後半は岐阜が支配したような内容であった。
シュート数「甲府:5 VS 岐阜:13」、ゴール期待値「甲府:0.54 VS 岐阜:1.00」と、試合全体を見ると岐阜優勢の内容で、首位の甲府をあと一歩のところまで追い詰めた試合であった。
大宮 展望
前節の負けで6位に後退した大宮。
あっという間だった百年構想リーグの最終戦は、1つ上の順位にいるFC岐阜。前節の長野パルセイロに引き続き、ハイプレスチームとの対戦となる。
前回対戦やコンサドーレ札幌戦でもそうだったけど、繋いでくる4-2-3-1の岐阜に対しては、4-1-3-2ハイプレスって感じになりそうかな。動き回ってボールを引き出すFW川本に対するマークはしっかりしておきたいところ。
甲府戦でスタメンだった中村や福田、後半から入ってきた北らボランチは、展開力とパスセンスに優れており、岐阜のビルドの要となっているため、大宮としても潰しておきたい。
ただ岐阜は、この甲府戦では3バック可変ビルドという、前回対戦とはまた違ったやりかたをしていたため、どちらで来られてもいいよう事前準備を練っていてほしいっすね。何より無失点で終えてもらいたい。
岐阜のプレスに対しては、大宮は3バック可変ビルドで対抗かな?前回岐阜は4-4-2プレスだったので、同じ場合はうまく数的優位を作って保持していきたい。
