【プレビュー】第13節 RB大宮アルディージャ VS ヴァンフォーレ甲府
甲府の主なデータ
2位 7勝1分4敗
14得点 8失点
得点数:20位
ゴール期待値:37位
チャンスクリエイト数:28位
シュート数:32位
シュート決定率:14位
パス数:26位
1VS1勝利数:2位
ボール支配率:26位
失点数:4位
被ゴール期待値:29位
被シュート数:23位
タックル数:2位
ブロック数:6位
インターセプト数:2位
空中戦勝利数:22位
こぼれ球奪取数:14位
*第11節終了時点のデータ
*順位はいい方から J2J3 40チーム中
現在EAST-B 2位の甲府。
なんといっても守備が堅く、12試合で8失点しかしていない。マンシャや孫など主力 CBが抜けた中、大宮からレンタル中の福井を中心としたDF陣の強さと、前からの守備で堅守を維持している。
タックル数やインターセプト数など、中盤の硬さを表すような数値も高い。
一方の攻撃はゴール期待値やチャンスクリエイト数の悪さと比較し、得点数は上振れしている。この上振れを生み出していたであろう、前半得点を量産していた甲府ユース出身FW内藤は現在怪我で離脱中だが、先週から練習に完全合流しているとのこと。大宮戦での復帰もある?
前回の対戦
第8節
2026/3/28
甲府VS大宮 2-1
大宮得点: 84’山本
磐田得点: 14’太田、43’太田
@JITリサイクルインクスタジアム
*現地観戦*
ボールを大宮に預けて、堅守速攻スタイルで挑んだ甲府。逆サイドにWBを走らせて、大宮の空いたスペースを突いた攻撃を展開。
ラインを高くし、5-4-1ミドルブロックを組んで中盤で潰そうと意図した甲府に対し、ロングボール×サンデーで裏抜けを狙うも、CB福井らに潰されてしまい中々チャンスに繋げられず。
ボールを持った大宮が全体的には押し気味に進めていたが、FW太田のスペシャルな2発に沈められて、1-2で敗戦。大宮のゴール期待値2.57が示すように、シュートを撃てどもゴールに決まらなかった内容でもあった。
前節の甲府 陣形 (VS 福島ユナイテッドFC戦)

前回大宮と戦った時は3-4-2-1だったが、ここ3試合は武井をアンカーに置いた3-1-4-2で戦っている。渋谷監督いわく、FWの選手が多く、前からのアグレッシブさを強めるために陣形変更したとのこと。
そのFWには大宮を沈めた太田と、大宮からレンタル移籍中の藤井が入る。
IHはベテランの佐藤和弘と、今年テゲバジャーロ宮崎から加入した安田。安田は攻撃的MFながらプレスバックも怠らず、インターセプト数がJ2J3で1位(第11節終了時点)と、甲府の中盤を支えている。
大宮からレンタル中の福井は左CBに入る。井上・遠藤と共に甲府の底を支える。甲府が前から守備に行けるのは、この3人の硬さがあってこそでもある。ただDF陣では野澤・小出・一瀬・福元らが怪我離脱中とのことで、中々に厳しい台所事情。
GKは長く甲府のゴール前を支えて続けてきたベテランの河田。この試合では相手のプレッシャーのある中、クリア気味の難しいフィードを味方の足下にピタリと合わせていて、ビルドアップ能力の高さが目についた。あまりイメージなかったけど、結構ボール回しにも参加していた感じ。
前節の甲府 やり方 (VS 福島ユナイテッドFC戦)
この試合のDAZN解説が田村さんだったんだけど、試合の流れや両チームの狙い所ややっていること等の指摘が的確過ぎるので、素人の文章なんかより、DAZNで解説を聞いた方がずっとわかりやすいかとです。色んな解説者がいるけど、何度聞いても田村さんの解説が一番わかりやすいしためになるので、個人的に1番好きな解説者★。
甲府のやり方において、この試合で一番特徴的だったのがマンマークハイプレス。
4-1-2-3の福島に対し、中盤の立ち位置を少し調整すれば、3列並行の4-3-3でしっかりミラーにすることができるため、甲府は試合開始からガンガン福島に対しマンマークでハイプレスを仕掛けていた。WBも福島のSBに対し勇気を持って高い位置まで迎撃に行っており、前から狩る意思を強く感じた。
勿論甲府が前からの守備を仕込んでることは知っていたんだけど、自分が見た今年の甲府の試合(これが4試合目)の中では、圧倒的にハイプレスに強く行っていた感じ。
甲府がマンマークハイプレスを選択した理由としては、相手が後ろから繋いで、横幅狭く中央突破を図る福島だったからかと思われる。後ろから繋ぐチームに対して、ハイプレスで潰しに行くのは理にかなっているため、大宮相手にはどのぐらいの塩梅でハイプレスをしてくるかな?
攻撃時は大きな可変はなくとも、左CB福井がボランチの高さまで上がってビルドすることもあり、左WB荒木を高く上げてサイドを攻略する意図も。
ビルドアップ時は2IHで福島の中盤2人をDFライン近くまで押し下げて、アンカー武井にプレスに行かせないやり方が功を奏し、結構自由にアンカーの武井がボールを持ててビルドアップを安定化させていた。
前節の甲府 試合展開 (VS 福島ユナイテッドFC戦)
前半は甲府のペースで試合が進む。
ボール保持にそこまでこだわりのない甲府ではあったが、先述の通りアンカー武井のところでボール保持ができていたため、ビルドアップ&保持は安定。20分の細かいパスワークからの荒木のシュートや、CKを大外で頭で合わせた井上のシュートなど、チャンスを構築。
荒木と佐藤恵の両WBを利用したサイド攻撃も多く、クロスも多く上げられていた。
また、守備ではボール保持型の福島に対し、マンマークハイプレスで前線からガンガン人を当てに行って、福島に前進を許さない。中継越しにも「すぐー!」や「もう一度―!」など、プレス指示を発する渋谷監督の大声が何度も聞こえていた。
前半はこのプレスが効いていて、福島のビルドアップからのチャンスは、22分に芦部が甲府のマークを1枚抜いてチャンスまで持っていったのが1番だったか。マンマークプレスの場合、1枚剥がせればチャンスになる感じ。
前半のシュート数は「福島: 3 VS 甲府: 9」と、甲府が押し込んでいた内容であったが、得点は動かず0-0で折り返す。
前半は甲府のプレスに苦しんだ福島だったが、後半はある程度ボールを握れるように(甲府がハイプレスを弱めたようにも見えたが…)。特に右WG芦部のとこでボールが収まり。51分や53分など、芦部起点でチャンスを構築する。
4/25 #福島甲府
— ヴァンフォーレ甲府 (@vfk_official) April 25, 2026
◥◣ GOALシーン◢◤
━━━━━━━━━━━━#ヴァンフォーレ甲府#藤井一志 選手
━━━━━━━━━━━━#vfk pic.twitter.com/8l7rJwp5G6
一進一退で続いていた67分、中盤で甲府のIH安田が素早い出足でパスカットし、一気にポジトラカウンター発動。DFラインを気にしつつ抜け出したFW藤井にスルーパスが入り、これをゴール斜め右からシュートを撃ち込んで甲府が先制。
この試合、中盤の運動量でミドルブロックの硬さに大貢献していた安田のお得意のインターセプトからの速攻という、甲府が狙っていたであろう得点パターン。
藤井はこれで今シーズン2得点目との事!もっともっと取れるはず!頑張れ!
*殊勲の藤井は直後に元大宮の黒川と交代でお役御免
最終盤は久しぶりの出場の針谷(怪我だったのかな?)を投入した福島がボールを握って、樋口のポストや、岡田や芦部の突破等からゴールに迫る。甲府も守備固めでベテラン山本をDMFに入れてなんとか凌ぎ、1点差を守りきった。
最終的なシュート数「福島: 9 VS 甲府: 13」、ゴール期待値「福島: 0.88 VS 甲府: 1.63」ということで、多くの時間は甲府が支配していた試合となった。ただ甲府の枠内シュートは2本という事で、もう少し枠内に入れたかったところ。
アンカーを介したビルドアップが安定していたことから、甲府の支配率は福島相手としてはそこまで低くない47%であった。
大宮展望
前節の藤枝MYFC戦でメンバー選抜から、左サイドのビルドアップのやり方等を少し変えてきた大宮。GW連戦という事でターンオーバーも考えられる中、スタメンはどうしていくかな?左SB茂木は継続してきそうだけど。
福島戦を見る限り、ボールを握る大宮に対しても前回対戦以上に甲府がハイプレスに来る事が予想される。引き込んでからの疑似カウンターで、高い甲府のDFラインのブレイクは狙っていきたい。前回対戦時はサンデーを使っていたけど、引き続き日髙で裏抜けを狙っていくのかな?
マンマークプレスの場合、1枚抜ければチャンスには繋げられるので、DMF、SH、SB辺りで甲府のプレスを1枚剥がしていきたいところ。特にボールホルダーになったボランチに対しては、甲府の2IH(特に安田)が常に狙っているので、なんとか剥がしてもらいたい。
福島の4-1-2-3と違い、大宮の4-2-3-1の場合はある程度マークのギャップを作れるハズなので、特にサイドでの数的優位性をうまく活かしてもらいたい狙いどこ。SHとSBでうまいこと甲府のWBを封鎖してほしいっすね。
レンタル組の藤井と福井は契約上、大宮戦の出場は可能。黒川含め、NACK5での再会が楽しみ★
