観戦記 第21節 大分トリニータ VS RB大宮アルディージャ
概要
2025/6/28
大分VS大宮 0-0
@クラサスドーム大分
*DAZN観戦*
大宮フォーメーション

前節のサガン鳥栖戦から3人交代。
ガブリエウ出場停止のCBにはイヨハが移籍後初出場。左からイヨハ、吏音、下口の3CBの並びに。下口が右に回り、いつもの左肩上がり戦術はどうなる?
左WBには津久井が移籍後初スタメン。これまでの絶対的スタメンであった泉からポジションを奪うチャンスを活かせるか?
これまでの2試合はSHやシャドーでの出場であったが、今日はWBでの出場ということで、攻撃だけでなく、守備のタスクも大きくなる。ただ今日は大分のビルドアップからの攻撃やサイド攻撃がほとんどなかったんで、津久井のWB守備の評価はまだよくわからない感じ。
右WBには関口ではなく茂木が入り、前線は健勇を頂点に豊川とカプリーニがシャドーに入る形に。
大分印象

こちらも前節の徳島ヴォルティス戦から3人交代。レッドで出場停止の濱田に代わり、GKにはムンが入った。伊佐をトップに、シャドーの右に有馬(前節は左)、左に鮎川の陣形。
最近失点がかさんでいる3CBにはテコ入れ行われ、左からデルラン、藤原、ペレイラの並びに。前節中央だったペレイラが右CBに位置し、両端を外国人CBが務める形に。
今日の大分はとにかく守備重視で、大宮にボールを渡しての徹底したカウンター狙い。ほとんど前に出てこないで、守備に関わるリスクはとことん犯さず、とにかく失点をしないことを第一としたサッカー。得点は取れればいいかなといった具合い。
攻撃時は確かに左CBのデルランを上げるやり方ではあったが、デルランが上がった位置にボランチが落ちてきて、後ろは3枚は残すような攻め方で、ここら辺もリスクは犯さず、大宮のカウンターに警戒していた形。
ちなみに左のデルランだけでなく、右CBのペレイラでも似た感じの事をやっていた。デルランとペレイラが、いわゆるつるべの関係っぽい感じでもあった。
今日はほとんど大分がビルドアップで押し込むことはなかったんだけど、そんな時にはボランチとCB藤原の2枚が最終ラインに残って、デルランとペレイラが二人共SB化して上がっていく形も見せることがあった (数えるほどだったけど)。
ペレイラを右CBで使ったのはこの辺りが狙いだったのかな?確かにデルランもペレイラも機動力やカバーリング力があるので、ハマれば大分の武器にはなりそうだった。
あとはボランチの中川が中盤で動き回って、ボールを引き出すのに貢献していた。中川は昔からああいった動きが得意だよね (*柏レイソルでのイメージが強い)。
試合展開 前半
まず何より、大分が後ろに重心を置いた守備重視の戦い方を選択。
大宮がボールを持つとハイプレスに来ず、すぐにミドルブロックを組んで自陣に引きこもる感じ。ボール保持も放棄し、徹底したカウンター狙いに終止する。
元々5-4-1ブロックの固さには定評があり、守備に自信を持っていた大分だったが、ここ最近失点がかさんでいた中、大宮相手に守備重視の戦術に舵を切ったのだろうか?
とにかく大分は、何より失点しない事にプライオリティを置いた戦い方を準備してきた。
そのため前半は、CB~ボランチが自由にボールを持てる大宮がボールを保持し、ブロックを組む大分を押し込む展開に。
左CBにイヨハが入って、下口が右に回った事で、いつもの左肩上がりの可変はどうするのかなー?って思って見てたけど、基本はイヨハがいつもの下口みたいに、ボランチの位置まで上がってビルドアップに参加する感じであった。
ただそれだけじゃあなく、引いて守ってくる相手に対し、石川が最終ラインまで落ちて吏音と2人で最終ラインを形成し、イヨハと下口が一段前に上がってSB化する、今まで見ることのなかった攻め方も見せていた。
*イヨハが上がらず、右の下口が上がる形もあり
ビルドアップでの組み立ては、そのイヨハのいる左が中心に。まぁ、左で作るのはいつも通りなんだけど。
今日はトップに入った健勇が左に流れてくることが多く、いつものように小島であったり、WBに入った津久井とであったりと、パスで組み立てを行っていた。
また、この左に健勇と津久井というフィジカルが強い二人がいたことから、後ろから早めにロングボールをこの二人に入れる狙いもよく見られた。今まではラッソ不在時、ロングボールの当て所が健勇一人だったので、もう一つの拠点 (津久井)ができたことはいい感じ。実際、この二人はロングボールを結構収めてくれていた。
また、今日は、最終ラインの特に吏音からのロングフィードが多かったため、大宮としてもロングボールで押し込もうって狙いが、いつも以上に強かったのではと思われる。
ただ前半序盤は津久井がボールを持って前に仕掛けるシーンもあったが、その後は中々ボールを持てなくなってしまい、消えている時間も多かった。。。
一方の右サイドだけど、最終的に攻撃はこちらからが多くなる。
勿論その中心はカプリーニで、前半は左で作った後に右で受けて、一人で仕掛ける場面が多く見られた (ファールも多く貰っていた)。
右WBの茂木も高い位置で張り付いてボールを受けるも、突破するタイプではないため、1対1の際にパスを選択する事が相手DFにも読まれてしまっていて、中々脅威になりきれず。また、左サイドからのクロスも少なかったので、ゴール前に入っていく得意の形もあまり見せられなかった。
一方の大宮の守備だが、こちらはほとんど大分の好きなようにはさせていなかった。
大分のビルドアップは先述の通り、デルランor/andペレイラが前目になって、中川らがバランスを取るって感じだったけど、前から彼らに対しハメに行く大宮のプレスによって、ほとんど前へボールを運べない感じだった。
特に石川が自由に動く中川への迎撃を中心に、時に流れでGKまでプレスに行くなど、中盤の強度に厚みを持たせていた。序盤に石川のボール奪取から健勇のシュートまでのいい流れもあったし。
前線のプレスに困った大分は、苦し紛れに前線へ速い縦パスを入れる事になるが、選手間の距離が遠く、ことごとく大宮の中盤にインターセプトされてしまっていた。
またクリアのセカンドボール回収も大宮の方がまさっていて(←集計取ってないから多分だけど)、ずっと中盤は大宮が支配していた。
ただ、大分としてはビルドアップによる攻撃の優先度は低かったと思われ、ボール保持には全くこだわっていなかった印象。ビルドアップよりカウンターを重視し、大宮にボールを握られる展開は想定内だったと思われる。
大分の前半の数少ないいいシーンはいずれもカウンターからであったが、見方を変えるとカウンターぐらいしか攻撃の手がなかったとも言える。
とにかく大宮がボールを握って押し込むも、大分がブロック&ゾーンで引きこもって守り続け、カウンターを狙うといった展開の前半は0-0で終了。
ナイトゲームながら30℃超えの環境での試合という事で、ハードワークして動き回っていた大宮が、ちょっと飛ばし過ぎでスタミナは大丈夫かな?・・・と、少しの心配が頭をよぎりながら試合を見ていた。
前半ある程度飛ばしていて、チャンスも作れてたので、一点は欲しかったなぁ。
逆に大分は、前半は大宮にボールを渡してしまって、ブロック守備でスタミナ消費を抑え、後半前目に来る作戦なんだろうなー、という印象を強く持った。
デルランが上がる高さをもっと上げてくるのか?とか、ボランチを最終ラインに残さないで攻めてくるのか?とか、ハイプレスを解禁して前から来るのか?とか、大分がどういった感じで後半から攻撃のギアを上げてくるのかを想像しながらのハーフタイムだったのでした。
試合展開 後半
後半から大分がギア上げてくる!
・・・と思っていたんだけど、蓋を開けると前半からやり方はほとんど変えてこなかった!
相変わらず大分にボールを握る意図はなく、5-4-1ブロックでカウンターを狙うやり方に終止する。
ん~、こちらとしては、後半は大分が攻めに来るだろうと期待していた中、この大分のやり方には正直ガッカリ感が。。。
相手が引きこもるサッカーをしてくると、試合が面白くなくなる。。。
という事で、後半はあまり書くことが無いんだよね。
ボールを握る大宮だけど、ボールを回せど大分のブロックを崩せずに時間が進んでいく。64分に豊川とカプリーニに替えて、ラッソと藤井を投入し、ラッソのワントップに。
ラッソは前線で体を張るも、中々いい形でシュートまで持って行けず。
79分にはベンチスタートだった泉が満を持して左WBに入り、津久井が右WBに回る。攻撃的なWBを両翼に揃えた、一度は見てみたかった形。今後この形で試合に入ることもあるのかな?
終盤は中盤がオープンな展開になり、大分もある程度ボールを握れるようになるが、大宮の5-4-1ブロックも大分に負けじと硬く、大分もチャンスらしいチャンスは作れない。大分のカウンターや裏へのアバウトなロングボールも、吏音を中心に危なげなく処理。
そして、そのまま最後まで得点は動かず、0-0で試合終了に。
雑感
大分がここまで自陣でブロックに引きこもって、ゾーン守備に徹した戦い方をするとは思っていなかった…。
暑さのために、前半は引いて守ってスタミナ消費を抑えて、後半勝負に来ると思ってたけど、最後まで戦い方は大きく変えてこなかったし・・・。
確かに大分のブロック守備の硬さは知ってはいたんだけど、前に出てこない相手だと、試合観戦的には面白くなくなっちゃうんだよなぁ…。
残念ながら、今年一番面白みに欠けた試合だった (個人の感想です)。。。
大宮はそんな大分を攻めあぐねた感じだったとはいえ、総シュートは13本、ゴール期待値1.29という事で、そこまで攻撃が駄目だったわけではなく、チャンスクリエイトからシュートまでもちゃんとできていたとは思う。
ただ本当、最後のところだけが・・・といった感じの試合になってしまった。枠内シュートも少なかったかな。
個人技による突破も狙いたかったところで、最後は泉と津久井の攻撃的WBコンビでサイド崩しにかかったけど、大分に5バックでサイドレーンを埋められて、二人の突破するスペースがほとんどなかった。
ただ、この二人の両立にはやっぱり浪漫があるんで、次はこの両翼が強く羽ばたく試合になる事を期待!
後はセットプレーでもこじ開けたかったところだけど、180 cm台を何人か揃える大分の壁は高かったなー。
守備の方は危ないシーンも少なく、被シュート数7、被ゴール期待値0.47と、ほぼほぼ大分を抑えていた感じ。磨いている中盤での撃退もできていて、カウンターぐらいでしか怖い攻撃もなかった。
今日はガブ様お休みの代わりに入ったイヨハ。
相手に体を当ててボールをキープしたり、相手のタックルに動じなかったりと、想像してたより体が強いなーといった印象。大宮の戦術に合わせて今日はSB化というかボランチ化でビルドアップに参加する事が多く、ボールの持ち運びもできていた。また、吏音からのパスを、左WGの津久井にスムーズに受け渡せてたのは、やはり左利きの選手が左CBの位置に入る大きな利点である事を再確認できた。
SB脚質のあるCBを左右に置くことで、ボランチを下げて両CBを上げる形が見られた事も収穫の一つ。このやり方は、前からプレスに来ない相手への新たな攻撃オプションとして、今後も使ってくるのかな?ガブ様が右CBの時はやらないような気もするけど。
ちなみに、去年は引いた相手 (奈良クラブやグルージャ盛岡とか)に対し、吏音や濱田の中央CBがボランチ化してたよね。
ということで0-0ではあるけど、悲観するような内容ではなく、シーズンの中でこういう試合もあるよねーといった感想の試合だったかな、と (面白くはなかったけど)。攻守のバランスが崩れているってわけでもないし。
ただ一方で、これで5連続引き分けということで、そんな感想だけで終わらせられない事情も…。順位も一つ落として4位に。
でもまぁ、首位とは勝ち点4差なんで、まだまだこれからっすね。
順位や勝敗にそこまで一喜一憂せず、目の前の試合に臨む事が大事ですな!
