【プレビュー】第21節 大分トリニータ VS RB大宮アルディージャ
大分の主なデータ
10位 6勝8分6敗
19得点 20失点
得点数:17位
ゴール期待値:19位
チャンスクリエイト数:20位
シュート数:20位
枠内シュート数:19位
ボール支配率:18位
パス数:18位
ドリブル数:19位
スルーパス数:17位
失点数:8位
被ゴール期待値:2位
被シュート数:3位
クリア数:1位
ブロック数:4位
空中戦勝利数:4位
1VS1勝利数:17位
こぼれ球奪取数:10位
*順位はいい方から
現在10位の大分。
守備はいいが攻撃の方が・・・といったデータが並ぶ。
得点数は17位で、ゴール期待値19位、チャンスクリエイトとシュート数は最下位であり、攻撃面は物足りない数値が並ぶ。
パス数とボール支配率の低さからも、ボールを握って繋いでいくサッカーはしない感じ。チームとしてはもっとチャンスを作ってシュートを撃っていきたいところ。
一方、守備は安定した数値を示しており、被ゴール期待値と被シュート数はリーグトップクラスの結果を示している。
ただここ最近は失点がかさんでおり、リーグ戦で無失点だったのは5/3の第13節ロアッソ熊本戦まで遡らなくてはならない。その間、複数失点も多く、守備の固さは若干下降気味か。
前回の対戦
2025/4/5
大宮VS大分 2-2
得点: 20分:有馬、21分:豊川、53分:藤原、94分:カプリーニ
@NACK5
*現地観戦*
第8節に大宮のホームで対戦。
3-1-4-2を敷く大分という事で、如何にアンカーの制御をするかってとこに焦点を置いて試合に臨んだところ、その狙いをかわすかの如く、大分が前節から大きくやり方を変えてきた試合に。
左CBのデルランを積極的にSB化させて、且つ中盤3枚が非常に流動的に動き回る事で、大宮のプレスを無効化。
大宮が前節の第7節に戦った徳島ヴォルティスに酷似したやり方を奇襲的にしてきたもんで、対処が後手に回り、大分にいいようにやられてしまった前半であった。
しかし後半から、4バック可変の大分に対し、泉を最終ラインに下げない、4-4-2の可変プレスに修正し、流れをひっくり返した大宮。振り返ってみれば、今4バックの相手に当たり前のようにやってる4-4-2可変プレスを初めて見た試合で、当時「あぁ、なるほどねー」と膝を打った采配であった。
最終的に試合は2-2のドロー決着。カウンターとCKでの2失点に対し、サンデーと豊川の個人技で1点、泉のドリブルとカプリーニのシュート威力で1点もぎ取った大宮であった。
前半は大分、後半は大宮と、ハーフタイムを挟んで攻勢が全く逆転した試合であった。
前節の大分(VS 徳島ヴォルティス)

前回対戦時の3-1-4-2から、3-4-2-1にフォーメーションを変更しているみたい。
伊佐と2トップを組んでいた有馬がシャドーに落ちて池田とコンビを組む。スポナビだと池田が左シャドーになってるけど、実際は右・池田、左・有馬の布陣。
前回対戦で苦しめられた中盤のトリオ、榊原・野村・天笠の内、徳島戦の先発は天笠だけ。野村と榊原の自由自在な動きに大宮は相当やられたんだけど、最近はあまり先発で出てないみたい。
左CBには、個人的前半戦ベスト11にも入れた、4バック可変戦術の核となるデルランが入る。
スポナビだと徳島は3-4-1-2表記だけど、恐らく3-4-2-1と併用?してた感じ。まぁ、この辺の違いはあまり重要じゃあないので、どっちでもいいんだけど、ともかく互いに3-4-2-1のミラーゲームとなった。
序盤はお互いのやり方を見極めながらジャブを打ち合う感じだったが、ペースを先に握ったのは大分。
大分の3トップがCBに前からプレスをかけて、徳島のビルドアップを阻害し、徳島は前に運べない感じ。この大分のハイプレスに対して、途中から徳島もGK田中をビルドアップに参加させて、後方のボール回しを安定化させていた。
一方の徳島はハイプレスを控えて、ミドルゾーンで構えるやり方を選択。徳島の守り方に、最初は大分も「あれ?来ないの?」ってな具合いで拍子抜けしたんじゃあないかな?
だので、大分は序盤、CB3枚を残してビルドアップしてたんだけど、3枚残す必要がなくなって、前半途中から左CBのデルランをSB化させて、4バックにしてビルドアップしていくやり方に変えていた。
大分のビルドアップの特徴としては、トップの伊佐が前線で構えて最終パスの受け手となると共に、右シャドーの池田が結構前後に動いてビルドアップに参加して、最終ラインからボールを引き出す形。結果、前線は伊佐と有馬の2トップのような形になることが多くなる。
デルランのSB化によって押し出された左WB宇津元は高い位置を取り、デルランと共に左サイドからの攻撃に貢献。左肩上がりの大分に対し、徳島も左CBの青木を上げる左肩上がりのチームのため、右WBの吉田は右サイドの守備に奔走していた印象。
あと左肩上がりの徳島に対し、途中から大分がプレスのやり方を変えて(多分)、5-3-2のような感じ(もしかしたら4-4-2かも)で、トップ2枚でCBに規制をかけるようにしていた。
序盤はプレスでペースを握った大分が徳島ゴールに何度か迫るが、徳島のGK田中のファインセーブでゴールを割る事ができない。
一方、ラインが下がって(増田監督が試合後滅茶苦茶怒ってた!)、中々前への推進力を作れない徳島。
しかし、ペナ角でボールを持ったバルセロスがキープし、大外をエウシーニョが回る事で、対峙するDFデルランの意識が外に一瞬向いた隙きを突いて、左足一閃、ここしかないというコースにゴールを決めて、徳島が先制。
徳島はこれが初シュート…というか前半のシュートはこれ一本という、まさにワンチャンスを物にした形に。
この試合、バルセロスに対しデルランが徹底マンマークを敷いて、常に監視下に置いて守っていたのだが、一瞬の迷いを見逃さなかったバルセロスに軍配が上がった。
ただデルランにしても中央CBのペレイラにしても、体でかいし、カバーリング範囲が広いしで、いいDFだなーとこの試合を通して思った次第。
その後徳島も中盤のプレスを修正したのか、大分も相手陣地深くまで持っていけなくなる。
お互い堅い守備の外でブロックを崩そうとパス回しをするが、強固なブロックは崩れることなく前半終了。大分の方がよい攻撃とよいプレス守備を行っていたが、ワンチャンスにやられてしまった前半であった。
後半から徳島は監督怒りの交代。ラインが下がって前から守備と攻撃に行けない事を鑑み、中央CBに、元大宮のカイケを入れる (伊佐潰しの意図も?)。
しかし後半も、前半戦終盤と同じような、互いがブロックを崩せず中盤でパス回しをする展開に。
しかし53分、スローインの一瞬の隙きを見逃さず、渡の落としから児玉が裏へ通したパスに、またもバルセロスが走り込んでゴールを決める。徳島はこのシュートが3本目。シュート3本で2点を決めるという効率の良さ。
その後、バルセロスのハットトリックを止めようと、ペナ外で手が出てしまった大分GKが一発レッドで退場。交代枠を使い切ってしまっていたため、MF池田が急遽ゴールマウスを守る事になる。
GK退場は試合終盤であったが、一人少なくなった事で大分は攻撃に回る事ができず、そのまま2-0で敗戦。
攻守の内容的には決して悪くなかったが、徳島の厚い守備と、バルセロスの個(だけではないけどね)に弾き返されてしまった大分であった。
大宮 展望
ジュビロ磐田、愛媛FC、V・ファーレン長崎、サガン鳥栖と、4連続引き分け中の大宮。
この間、6失点ではあるが、パワープレーによる1失点(磐田)と、セットプレー/セットプレー崩れの5失点という内訳で、崩されたーとか、ビルドアップを阻害できなかったーとかではなく、守備的に崩壊しているわけでないので、そこまで個人的には悲観していない感じ。
ただ鳥栖戦でレッドが出てしまったガブリエウは、大分戦では出場停止。恐らく村上が代わりに右CBをやる事になりそう。
大分は左のデルランがSB化して左サイドの宇津元を押し上げてくるやり方をしてくるため、対峙する村上と関口の役割は必然大きくなる。
こちらも下口と泉を上げた左肩上がりのため、互いに3-4-2-1同士の戦いだけど、実際は互いの4-4-2可変に対して、どう前進を食い止めるかって戦いになるかと予想。
前回対戦時は、大分がいきなりデルランSB化をやってきたため、前半は対処に苦労していたが、後半から4-4-2可変プレスで見事に流れを大宮に持ってきていた。
今回は初めから4バック可変をしてくると承知の上での対戦となるため、テツさんがどんな采配で大分のビルドアップを食い止めてくるかが注目ポイント。恐らく前述の、大宮の右サイドの守り方がキーになってくるかな、と。
徳島にはバルセロスにやられてしまった感はあったが、元々大分の5-4-1ブロックは非常に固い。ローブロックを組まれると、ブロック外でボール回しに終止するしかなくなってしまう。
チームの狙いとして、中盤のポジトラショートカウンターを打って、サンデーの裏抜けとか決まればいいけど、強固なブロックにはやっぱり個の打開も重要。泉や津久井のドリブルが、試合を分けるポイントになってほしい。
