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【プレビュー】第34節 モンテディオ山形 VS RB大宮アルディージャ


山形の主なデータ

12位 12勝6分15敗
48得点 47失点

得点数:5位
ゴール期待値:10位
チャンスクリエイト数:13位
シュート数:14位
枠内シュート数:5位
シュート決定率:1位
パス数:5位
ボール支配率:6位
スルーパス数:4位

失点数:16位
被ゴール期待値:17位
被シュート数:17位
被枠内シュート数:12位
タックル数:18位
インターセプト数:17位
空中戦勝利数:17位
*順位はいい方から

現在12位の山形。PO圏とは14ポイント離れており、昇格はほぼほぼ断たれた状況。
成績不振で6月に渡邉監督から横内監督に交代し、その後のリーグ戦は8勝1分4敗と勝ち越しいる。

得点数は5位と、中々の破壊力を持っている。チャンスクリエイトとシュートの数は多くはないが、抜群のシュート決定率で得点数が上振れしている。
フィニッシャーは勿論エースのディサロ。ここまで11得点挙げており、得点数リーグ5位につけている。

基本的にパスで繋いだポゼッション志向で、パス数と支配率は高い

リーグ5位の得点数に反し、失点数は16位と低調で得失点もかろうじてプラスを維持している。被ゴール期待値と被シュート数も揃って17位と悪く、守備面では課題が多い。


前回の対戦

第1節
2025/2/15
大宮VS山形  2-1
得点: 52’:濱田 66’:土居 90+7’:藤井
@NACK5スタジアム
*現地観戦*


レッドブル体制の大宮として、記念すべき初戦となった試合。

大宮は、ラッソを始め前線からプレスをかけまくり、昨年以上の球際のインテンシティを前面に押し出したサッカーを披露。
一方の山形もボランチの高江を中心としたレベルの高いパスワークで前進を図る、開幕戦ながら中々レベルの高い一戦に。

セットプレー時にマンマークで守る山形のやり方を逆手に取った、完璧なサインプレーのCKから2得点奪った大宮。
特に試合終了間際に決めた藤井の決勝点は、RB大宮アルディージャの船出に大きな推進剤となり、多くの観客の心を震わせた一撃であった。



前節の山形の布陣 (VS ロアッソ熊本)




ここ5試合で4勝1敗と、シーズン終盤になり、チーム状況が上向きな山形。おまけに対熊本は5連勝中とのこと。

山形のフォーメーションは対大宮の開幕戦と同じ、WGとトップ下を置く4-2-1-3
ただその開幕戦で活躍していたWGイサカはジェフ千葉に、高江はFC横浜に今夏引き抜かれている。
イサカは山形で今シーズン、途中出場が多かったみたいだけど、何でだったんだろ?怪我した田中に代わって、イサカはしっかり千葉のサイド攻撃を牽引してる事を考えると、よりによって千葉には放出しないでほしかった…。

1トップには大宮戦で活躍されてる印象が強いディサロが鎮座し、テクニックのあるトップ下の土居と、國分・氣田の両WGとで山形の攻撃を牽引する。

最終ラインの岡本と城和の元ザスパクサツ群馬コンビも健在。元大宮の西村はベンチ入りもしておらず、怪我とかなのかな?守護神のGKベルは怪我離脱中で、今は渋谷がゴールを守っている。

一方の熊本はいつもの中盤がダイヤモンドの3-4-3ではなく、3-4-1-2と意外な陣形を組んできた。こ、古長谷がボランチ…だと!?
DAZNの解説の人曰く、山形のトップ下の土居封じのために、熊本はボランチ2枚にしたんでは?・・・とのこと。確かに土居は前線で自由にさせたくない。

試合後のインタビューで山形の横内監督が「熊本の立ち位置が想定外だった」と言っていたように、熊本の3-4-1-2は山形としても虚を突かれた感じだったっぽい。そりゃそうだ。

大宮戦でも顕著だったけど、熊本の守り方はなんといってもマンマークプレス。山形の4-2-1-3に対し、3-4-1-2の噛み合わせはよく、熊本は中盤を3対3の同数で抑えつつ、2FW+2WBで山形の最終ライン4枚にプレスにいっていた。
この山形との噛み合わせも加味しての、熊本の3-4-1-2だったってのも多分にあったかと。

ということで、事前に考えていたであろう熊本対策のはしごを下ろされた格好の山形。そのためか、序盤はハイプレス全開で来る熊本のペースに。
熊本のプレスによって山形のDFラインのビルドアップのミスが続き、高い位置で奪われてからのショートカウンターを何度も受けてしまっていた。


前節の山形の守備 (VS ロアッソ熊本)


ハイプレス時は4-2-1-3のまま、3トップで熊本の3CB(可変して2CBでビルドアップすることもあり)に当たる。WGがマーク相手を追って外に流れてしまった時は、トップ下の土居がカバーしてプレスに行く感じ。
ただ、山形は滅茶苦茶ハイプレスをしてくるってわけじゃあなかったかな。

ミドルブロック&プレスは土居が中盤に吸収された、4-3-3で熊本を迎え撃つ感じ。

前述の通り、熊本のプレスが山形に噛み合うって事は、逆を返せば山形のプレスも熊本に噛み合うって事。だけど、熊本お得意のパス&ムーブサッカーは3-4-1-2でも健在。動きまくる熊本の選手に対し、山形は中々プレスではめるまでは行けていなかった印象。

そのためか、いつもの立ち位置と違う熊本に対し、プレス方法を前半の途中に、4-2-1-3から、中盤がボックス型の4-4-2ブレスに修正していた (2の位置はディサロと土居)。4-4-2プレスの方がハマっていた印象。



前節の山形の攻撃。(VS ロアッソ熊本)


山形は元々ボールを握って、パスで繋いでいきたいチーム。
序盤は熊本のプレスに苦労していた山形だったが、熊本のやり方を把握し出し、徐々にボールを握れるように。前半20分ぐらいからは、ボールを握って細かいパスを繋いで前進を図っていく。

最後方のビルドアップは基本的に2CB+2ボランチで行う。ボランチはそれぞれ最終ラインに落ちたり、SBとCBの間に入ったり、開幕戦で高江がやっていたような動きも見せる。
一方でトップ下の土居は、下がってボールを受けにいく動きはほとんど見せていなかった

特徴的だったのがWGの動き。
開幕戦のイサカなどはサイドに張って、主に縦突破を狙っていた印象だったが、國分と氣田は積極的に中に入ってきて、中盤(ボランチの位置まで落ちてくる事も)でボールを受ける事が多かった。
この際、逆にボランチがポジションチェンジして本来はWGがいるはずのサイドの高い位置に入っていったりもしていて、中盤の立ち位置は結構流動的だった印象。
*WGの位置も左右入れ替わっている時間帯もあった。

オフザボール時のWGの動きがDAZNでは見えなかったから確かな事はわからないけど、この辺りのWGの動きは、熊本のマンマーク守備への対策だったのかも。
WGが落ちることでマーク相手を引き連れ、その動きで空いたスペースをFWやボランチ、SBに使わせるって狙いだったんじゃあないかな?
大宮相手にはこうした囮の動きをしてくるかどうか。。。

そして山形のFWはディサロ。175 cmと小柄ながら体が強く、高い打点からのヘディングも非常に強烈。この試合でもCKや左右のクロスに積極的にゴールに飛び込んで、惜しいヘディングシュートを何本も放っていた。*クロスの際は逆サイドのSBやWGがゴール前に走り込んでいく仕組みになっていた
アジリティもあるディサロは、先述のWGの動きで作ったスペースに走り込んで、サイドの高い位置で起点になることも。

前半序盤は熊本のペースだったが、中盤からは山形がボールを握って、細かいパスを繋ぎまくるもシュートまで行けない。一方の熊本は、ショートカウンターを狙う展開。途中からは山形がずっとパスを回してる感じだったので、ファールやボールアウトで中々時計が止まらない感じで試合が進んだ。
山形のボール支配率55%というスタッツで、前半は0-0で終了。
シュート数は「山形:2 VS 熊本:4」ということで、互いにそこまでシュートを撃てなかった硬い展開であった。

先制点は65分、山形に。
熊本に攻め込まれていた中、自ペナ前でパスをインターセプトしてロングカウンター発動。前掛かりで高くなっていた熊本のDFラインをブレイクしたディサロが一人で持ち運び、得意の左足でゴールネットを揺らした。

後半はリードを許した熊本がボールを握り、得意のパス&ムーブで前進していた。熊本はゴール前まで運んでからシュートまで結構行けていたが、1点モノの決定的なシーンは作りきれない感じ。

しかし78分、途中出場の豊田の左足からのクロスが、直接ゴールに吸い込まれて、熊本が同点に追いついた。

終盤山形は、ディサロに代わってトップに入った182 cmの堀金のポストプレーなどで熊本ゴールを狙うが、追加点は奪えず、1-1で試合終了となった。

シュート数「山形:9 VS 熊本:18」と、熊本の方がシュートまで行けていたが、ゴール期待値は「山形:1.49 VS 熊本:1.23」と山形が上回った。

熊本はシュートまで行けていたが、惜しいと思わせる決定的なシーンは山形の方が多かった印象。熊本はシュートの数で、山形は決定機の惜しさで、ゴール期待値が同等になった感じ。

最終的なゴール支配率は50%と、前半の45%から数値を上げた熊本が、後半はボールを握った展開であった。




大宮展望


監督交代後、3連勝
と結果が出ている大宮。

怪我だった何人かの選手も練習開始しているらしく、シーズン終盤の総力戦に向け貴重な戦力が帰ってきたのは非常に大きい。試合復帰できるかは未知数だが、チームとしての練習時間も取れ、4-3-1-2を洗練させていってほしい。

対する山形の陣形は4-2-1-3。
これは宮さんの初陣であったジュビロ磐田と同じ布陣。だので、基本的なプレス原理は磐田戦の踏襲となると思われる(*詳細は磐田戦の観戦記で)。


山形のWGが、熊本戦みたいに中盤まで落ちてきたりするのか、それともサイドで張りっぱなのかはわからないけど、対応するSBはその動きにあまり引っ張られ過ぎないでほしいっすね。

噛み合わせ的にマッチアップする小島対土居は、この試合の見どころの一つ。熊本は2枚で土居を抑えに行ってたけど、小島がどこまで土居に前を向かせないかが重要になってくるはず。一方の山形も、小島に対して同じ事考えていそうだけど・・・。

また藤枝戦では相手の可変に合わせて、攻撃時に右SBが高い位置を取ってなかったけど、4バックの山形にはもっと上がらせるはず。どうやら関口が怪我離脱(重度不明)っぽいので、引き続き茂木のサイドの組み立てには期待。


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