【プレビュー】第35節 RB大宮アルディージャ VS ブラウブリッツ秋田
秋田の主なデータ
14位 10勝9分15敗
40得点 50失点
得点数:12位
ゴール期待値:15位
チャンスクリエイト数:19位
シュート数:16位
パス数:20位
パス成功率:20位
ボール支配率:20位
ドリブル数:20位
スルーパス数:20位
失点数:17位
被ゴール期待値:12位
被シュート数:11位
クリア数:2位
ファウル数:5位
空中戦勝利数:1位
空中戦勝率:2位
こぼれ球奪取数:2位
1VS1勝利数:19位
*順位はいい方から
現在14位で、昇格も降格もほぼほぼ関係がない状況の秋田。
各種データを眺めてみると、まぁそうなるよねーって感じの、秋田特有の傾向がありありと出てる値が並んでいる。
ご存知ロングボール戦術の吉田体制6年目の秋田。他に見ない特殊なサッカーを生存戦略として選択し、厳しいJ2リーグで戦い抜いているのはさすがの一言。
パスやドリブル、ボール支配率の低さなんて全く気にしていないんだぜ。
得点パターンで最も多いのはセットプレー。全得点の半分近くをセットプレーから奪っており、秋田の武器の一つとなっている。
しかし、今夏ヴィッセル神戸に引き抜かれたエース小松(10得点)の穴は中々埋められず、最近の数試合は得点力不足に陥っている印象。
守備データも、空中戦・クリア・こぼれ球奪取など、秋田の戦術に特化した数値が軒並み高い一方、今年は失点数が結構かさんでしまっている。
前回の対戦
第9節
2025/4/13
秋田VS大宮 1-2
得点: 23分:村上、47分:井上、80分:杉本
@ソユースタジアム
*DAZN観戦*
何故か強風が吹く事が多いアウェイ秋田戦。この日も強い風が吹いており、大宮は前半:風上、後半:風下での戦いとなる。
いつも通りロングボールで放り込む秋田に対し、ハイプレスがハマらない大宮。前半は風上の大宮もロングボールを多く使い、セカンドボール争いに主戦場が移っていった。
圧縮して守ってくる秋田に対し、大宮も決してセカンドボール争いでは引けを取らず、村上のプロ初ゴールで先制。
後半は風上に立つ秋田がロングボールで攻勢に出て、大宮は守勢に回る事が多くなる。
一時はCKから同点に追いつかれるが、PKを健勇が(一度はGKに阻まれるが)決めて2-1で勝利。最後は健勇が不用意なイエローで退場してしまい、10人で秋田の猛攻をなんとか防いだ感じの試合だった。
前節の秋田 (VSジェフユナイテッド市原・千葉)

布陣はいつもの4-4-2。
あまり見覚えのある選手がいないなーと思ったのもそのはず、大宮戦以来、秋田の試合を見る機会がなかったのに加え、その試合から7人も入れ替わっているという状況。だので個別の選手の特徴が今ひとつわからない…。
移籍したエースFW小松の代わりの2トップは佐川と鈴木。佐川は187 cmを誇る大柄なストライカーで、ロングボール戦術における前線でのキーマンとなる。
ボランチは水谷と土井。前回対戦時に中盤で刈り取りやら、マーク守備で違いを見せていた諸岡はベンチ入りせず。前々節まではスタメンで出てたんだけど、怪我か何かなのかな?
あとはSBの才藤と長谷川で、強力な千葉のWGを迎え撃つやり方。
ただ、メンバーは変われど秋田の攻め方は変わらず、前回対戦の時に書いた以下な感じ。
①自陣でパス繋がない!
②後ろからのロングボールで中盤すっ飛ばす!
③FWがロングボール競る!
④命懸けでセカンドボール回収!
⑥サイドに預けてクロス入れて勝負!
ロングボールで競る事は大事だけど、秋田の生命線は④のセカンドボール争い。FWが競ったこぼれ球を、どれだけ拾って前進できるかが秋田の攻撃のカギとなる。
一方の守備は前回対戦からちょっと変わってた。
前回対戦では、結構片サイドに寄せてきてボール奪取からのショートカウンターも狙いの一つだった記憶があるのだが、千葉相手にはそこまでサイド圧縮をしていなかった印象。
これは両WGが開いて、サイド攻撃主体で攻めてくる千葉相手だったからかな?それとも最近ずっとそうしているのかな?
この試合ではともかく千葉相手に4-4-2ブロックを組んで、ラインを低くして重心を低くし、守りを固めることに終始していた印象だった。
試合内容的には千葉のワンサイドゲームの様相。
4-4-2同士のミラーゲームだったが、千葉が大宮戦でやったような4-1-2-3に可変してビルドアップをしてきて、噛み合わせ的にフリーになるアンカーを介して自由にボールを回していた。
*千葉は右SBを残した3-1-4-2のような形でのビルドアップもしていて、小林監督もチームを進化させてるなーと思った
千葉はアンカーを介して悠々とボールを運び、椿とイサカの両WGが高い位置で起点を作り、クロスを上げまくっていた。秋田のSBの2人も個人で千葉のWGに立ち向かっていたが、中々止めることができていなかった。
千葉の可変のせいで、秋田は2FWで千葉の2CB+アンカーを見なくちゃいけなくなり、前線でのプレスが数的不利で全くハマらない。
プレスでハメるのを諦めた(?)秋田は、途中から(後半から?)やり方を変え、2FWで2CBに行くが、それ以降はハイプレスに加わらず、ラインを下げ、後ろでブロックを組んで重心を下げる、守備を固める方法にシフトしていた。
おかげで後半は千葉にサイドでやられる事は少なくなったが、後ろに重くなって押し込まれる事が多くなり、攻撃も鈍化してしまっていた(とはいえ前半の攻撃が良かったってわけじゃあなかったけど)。
ボール保持には全くこだわらない秋田なんだけど、必要以上に千葉にボールを持たせ過ぎた印象。
秋田の攻撃は先述の通り最終ラインから前線へ迷わずロングボールを放り込むやり方。今日のポスト役となっていた佐川だったが、千葉の河野・鈴木という強靭なCBに中々自由にさせてもらえていなかった。
秋田の生命線のセカンドボール争いでも勝率5割以上まで持って行けず、千葉に圧勝するまでではなかった。千葉もこの辺りは神経を尖らせて対応にあたっていたと思われる。
ということで流れの中からいいシーンを、全くといっていいほど作れない秋田。
ならばと勝負をかけるのがセットプレー。
敵陣深い位置からのロングスロー(右からも左からもやっていた)やFKでは、人をゴール前に集めてそこにボールを放り込みまくっていた。・・・が、この日は頼みのセットプレーから得点は生まれず。
試合の中でも秋田は、敵陣地では積極的にファールを貰いにいっており、なんとか得点の可能性が1番高いセットプレーに持ち込もうとしていた。
ということで試合は、千葉がボールを握ってサイド攻撃を中心にチャンスを作る一方、耐える秋田がロングボールとセットプレーで一発逆転を狙うという展開で進む。
圧倒的に攻めていたのは千葉で、戦術的にも秋田を完封してはいたが、ゴールを中々割ることができない。
77分には秋田のパスミスをかっさろうとした、FWカルリーニョスを才藤が倒してしまい、ドグソ扱いで一発レッド。一人少なくなった秋田は割り切って4-4-1で引きこもり、残り時間を耐えきる事を選択。
最終盤は千葉がロングボールやアーリークロスをゴール前に入れて秋田ゴールに迫るも、引きこもる秋田の城塞を最後まで崩せず、0-0で試合は終了した。
シュート数は「秋田:6 VS 千葉:12」という結果。
秋田のシュートはほとんどセットプレーからのヘディングだったんじゃあなかったかな?千葉のシュートは、試合を見ていた感覚よりも大分少ない。
ただゴール期待値「秋田:0.15 VS 千葉:1.18」が示す通り、秋田からは得点の匂いが全くしてこなかったような試合でもあった。
秋田はこれで4試合連続無得点と攻撃力不足に陥っている状況だが、一方でこの4試合での失点は僅か1。現状を割り切って「負けない戦い方」を志向しているのかもしれない。
大宮 展望
シーズン閉幕もそろそろ見えてきた第35節。
ロングボールを多用することで、細かいパスで後ろから繋いでこない秋田は、ハイプレスでハメに行きたい大宮としては戦いづらい難敵である。
これまでの4-3-1-2プレスで前からハメていくか、それともやり方を変えて、ブロックで迎え撃つか?
RBスタイルを貫くとすると、やはり前者のハイプレスで立ち向かっていくのかな?宮さんがどんな感じであの秋田を前からハメていくかは、試合開始からの着目ポイント。
秋田はやり方を大きく変えてこないハズなので、中盤でのセカンドボール争いが、何より勝敗のカギを握ってくるはず。
前回対戦時にはいなかったシルバが、そこは中盤で無双してくれる事を期待。他にもラッソや健勇、津久井など、フィジカルが強いメンツのスタメン抜擢もあるかも!?
千葉戦の前半、秋田は相手のアンカーを捕まえきれず、千葉に自由にやらせすぎていたため、大宮戦でもアンカー小島が中心となって、ビルドアップのボールを散らしまくってくれるはず。中央は中々に硬い秋田だけあって、泉や津久井や茂木でサイドでの違いを見せてほしい。
