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スピッツの春の歌が好き#7

三月。

春めいてきたこの時期、
わたしが聴きたくなるのは
スピッツの「春の歌」。

わたしの中でこの曲は、
部屋の窓を開けたみたいに
空気が丸ごと入れ替わるような歌。

冬のあいだ、
知らないうちにぎゅっと縮こまっていた心に、やわらかい風が通る。

春はあたたかくて、やわらかくて、
それだけで少し心がゆるむ季節。

でも同時に、
別れの切なさや、
新しい出会いへの不安も連れてくる。

変わること。
動き出すこと。
ちゃんと前を向きたいのに、
どこかで置いていかれそうになる気持ち。

みんなが少しずつ前へ進んでいく中で、
自分だけ立ち止まっているような、
そんな焦りを感じることもある。

そんなとき、あの曲は
強く引っぱるわけでもなく、
ぐいっと押すわけでもなく、
春の風みたいにそっと背中に触れる。

「大丈夫だよ」と言われた気がして、
少しだけ、前を向ける。

大きな一歩じゃなくていい。
ほんの少し、足先の向きを変えるくらいでいい。

三月。

わたしも、
少しだけ春を迎えにいこうと思う。


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