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産業創造の入り口に立つ ― FLP①

前回は、REAPRAのWay「社会と共創する熟達」の基礎設計であるIFDについてお話ししました。

今回から、「社会と共創する熟達」の最初の実践となるFLPについて、お話をしていきます。
自分の足で事業を動かしながら、学び方そのものを変えていくプロセスです。うまくいくか分からない中で、手を動かしながら試していく。そんな試行錯誤の連続が、これからのFLPの始まりです。


FLPとはなにか

FLPとはREAPRAが創造した学習実践の概念で、次世代の社会課題を解決する産業創造リーダーシッププログラム(社会と共創する熟達)の初期に身につける学習の型を指します。FLPは「First Learning Practice」の略称で、日本語では「初期学習」とも呼んでいます。
このFLPの前提となるREAPRAの概念について簡単に補足させてください。REAPRAは「産業創造の研究実践」をMissionに掲げ、その中でもとりわけ"世代を跨ぐ"社会課題を解決する産業創造の研究実践とそのリーダーを育むことをコアバリューとしています。この次世代の社会課題を解決する産業創造のリーダーシッププログラムを「社会と共創する熟達」と名づけており、REAPRAのWayとしています。そして、FLPはこの「社会と共創する熟達」における"最初(初期)"の学習・実践として位置付けられているのです。
※"世代を跨ぐ"とは、1世代を跨ぐ程度の長期の時間軸(おおよそ20〜50年)を指しています。
FLPは、IFDを修了し、エントリープロダクトと目標(FLPを修了する時点でなっていたい姿)の設定が完了した後に始まります。そして、エントリープロダクト(陳腐・競争が緩い・学習機会が多い)において、圧倒的成果(他を圧倒する営業利益)を創出することと実践者の内面のしなやかな変容を両輪で回し、5〜10人程度のチームを組成し、成果が維持向上するよう次の責任者にデリゲーションするシステムを構築することをゴールとします。

なぜFLPが必要なのか

世代を跨ぐ社会課題を解決する産業創造の最初の実践として、なぜFLPが必要なのでしょうか?
それは長期の時間軸がゆえに不透明・不確実で、答えがないフィールドにおいて産業を創造していく確率を高めるため、最初は陳腐なプロダクトで、実践者の学習の癖をしなやかに変容しながら足腰の強いオペレーションと組織を構築し他を圧倒する成果(営業利益)を創出する学習様式を体得するためです。
これによって、2つ目、3つ目のプロダクトでも同様のシステムを構築し、Corp Mission(Mastery Theme)に据えているテーマにおいてプラットフォームを構築し、産業を創造するパイオニアとなり、その産業を牽引するリーダーとなっていくことを意図しています。

FLPのゴール

FLPの修了時には、5〜10人程度のチームでエントリープロダクトにおいて圧倒的な存在感を示し、マーケットリーダーとなることを目指します。具体的には、競合と比較して2〜3倍の利益を生み出すことができ、自分自身の学習変容を進めながらチームを効果的に率いることができる状態です。
リーダーシップが結実した状態とは、自分と同等あるいはそれ以上の成長軌道で事業を任せられるような責任者が育成されていることを意味します。また、チームを構成するメンバーが「学習する組織」の種火となり、自分の内面的な成長を反映した高いレベルのオペレーションを実現することを目指します。
そして、FLP修了時のゴールを織り込んだ具体的な数値目標を設定する必要があります。プログラム開始時にメンバーがいない場合には想像に頼らざるを得ませんが、「圧倒的な利益」というトップレベルの目標に対して、人数の仮置きを何らかの根拠を持って設定します。チームのメンバーが加わった際に、一人あたりの利益という生産性の観点から、全体の利益がどのように構成されるかを把握することが重要になります。
目標設定を行わないと組織が学習する過程でどのように変化しているかを適切に測定することができません。トップレベルの利益目標に対して、定性的・定量的なリーダーシップ指標と原始的であっても関連付けを行うことで、後にそれらの指標を精緻化することが可能になります。

ここまでFLPの概要を、その必要性とゴールも含めて紹介してきました。次回からは複数回に渡り、FLPを実践する上で必須の準備についてご紹介していきます。


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