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料理は「連続ドラマ」きょうのおかずが明日へつながる―『大人のひとりごはん100文字レシピ』から、具だくさんの五目とろろ

こんにちは。レシピのしおりです。 ▶自己紹介はこちら

今回ご紹介するのは、年を重ねた方への料理本『大人のひとりごはん100文字レシピ』(Amazon)です。

40代のわたしにとっては少し先の将来に必要となりそうな本ですが、いざ「その時」がきてもあわてないように、そして良いレシピがあれば、離れたところで暮らす親に教えてあげたいという気持ちもあって、こうした本を時々読むようにしています。

『大人のひとりごはん100文字レシピ』って、どんな本?

📘 書籍情報

書名:大人のひとりごはん100文字レシピ
著者:川津幸子
出版社:主婦の友社(発売日:2025年6月27日)
ページ数:128ページ
ISBN:978-4074616305
くわしく見る(Amazon


著者は料理家の川津幸子さん。料理をおいしく作るコツを凝縮した「100文字レシピ」シリーズが有名です。

本書もその流れを汲み、「年を重ねても食を楽しみながら元気に過ごしたい」と思う方々が、無理なく作れる100文字程度の短文レシピが掲載されています。


親の年齢が上がるにつれて、似た年代の方と近所ですれ違ったときに、その所作に目が行くようになってきました。

特に気にしてしまうのが、スーパーで買い物をしているとき。

お惣菜とパックご飯を買い物かごに入れている姿を目にすると、つい「自炊をしていない背景」について思いをめぐらせてしまいます。

そもそも料理が好きではない方や、半額惣菜のほうが安く済むパターンはもちろん、もともと料理は好きだけれど、一人分のご飯を作るのが大変だから…とお惣菜生活に切り替えた方もいらっしゃるのだろうか、と想像してしまうのです。

実際に一人ぶんのご飯を作ってみると、材料が中途半端に余ったり、鍋を出すのが面倒になったりと、家族の分のご飯をたっぷり作るのとはまた違った苦労やストレスがあるものだと実感します。

本書には、「大人のひとりごはん」生活を無理なく楽しむためのヒントとレシピが詰まっていますが、これらは年齢を問わず、一人暮らしや少人数暮らしの方にも応用できるテクニックなのではないかと思います。

たとえば、タンパク質と野菜をバランスよく摂る食事を作ること。食材は少量パックで購入し、新鮮なうちに使い切るのを基本とすること。また、おかず貯金やストックを上手に使って、翌日以降の食事の支度の手間を少し軽くすることなどが、具体例を添えて紹介されています。

なにも知らずに自炊をはじめるよりは、これらの情報を頭の片隅においておくだけでも、自炊の充実度がずいぶん違ってくるはずです。


きょうの「レシピのしおり」

一冊を通して読んだときに、「まずはこれを作ってみたい!」と感心した「五目とろろ」にしおりをはさみました。

通常「とろろ」といえば、すった大和芋を出汁で伸ばし、青海苔を入れて麦ご飯で食べるスタイルが定番ですが、こちらは肉と野菜が入った具入りのとろろ。

友人の5歳の息子さんもたくさん食べたという川津さんのエピソードが添えられていたので、きっと家族で食べてもおいしいはず、と思ったのです。

とろろに混ぜる具は、鶏むね肉、人参、椎茸。これらは小さく切っておきます。

鍋に出汁を張り、調味料を入れたら具材を入れて5分ほど煮ます。煮上がったら少し置いて冷ましておきましょう。

冷ましている間に大和芋をすりおろしておきます。最近はすった状態の「冷凍とろろ」も売っているので、簡単に作りたい時はそちらを活用するとよさそうですね。

鍋の具が冷めたら、おろした大和芋に少しずつ加えて伸ばしていきます。具材を先に全部入れた後、出汁を少しずつ入れて調整するようにすると、簡単に好みのとろとろ具合に伸ばすことができました。

青のりの緑とにんじんの赤、しいたけの茶色で彩りも豊かな五目とろろが完成しました。

具材を小さく切っているのであっという間に火が通り、とても簡単に作ることができました。

実際にご飯にかけて食べてみました。

ご飯と具材を全てとろろがまとめてくれて、スルスルと食べやすい!

それでいて、角切りにしたにんじんや鶏むね肉にしっかり噛みごたえがあり、きちんと「噛む」動作もすることができます。

出汁で煮た椎茸からも旨味がじゅわっと出てきて、とても滋味深い味わいでした。

子どもにも食べさせてみたところ、これを気に入っていつもよりご飯をたくさん食べていたので、大人も子どもも一緒に楽しめるおかずなのだと確信しました。

とても簡単にできるので、良い大和芋が手に入った時や、あと1品足したい時に、また作ってみたいと思えるレシピでした。


ご飯や麺にかけておいしい「おかずきのこ」も、簡単にできて滋味深い味わいを楽しめるおかずです。保存もきくので、少人数のご家庭でも作りやすいですよ。


私がこの本で一番心に残ったのは、冒頭に書かれている「料理は連続ドラマ」という川津さんの言葉です。

昨日のおかずの残りが今日の食卓にも乗り、今日のおかずが明日のおかずのもととなって連綿とつながっていく。

初回の会話が伏線となり中盤のシーンで回収されたり、過去のできごとや人間関係が次第に明かされていき、全てが「そういうことだったのか!」と理解できる最終回につながっていく連続ドラマの様子とすごくリンクしました。

実際にこの五目とろろも、ひとりランチで少し味見をしたあと、子どもと食べる夕食にも登場させ、2回に渡って楽しみました。

ずっと続いていくドラマのシナリオを作り上げていくように、年を重ねても毎日のごはんを生み出し続けたい。読後はそんな感想を抱きました。

本のターゲットは年を重ねた方々ですが、一人ランチが偏りがちで困っている方、少人数のご家庭で「今日は簡単に済ませたい」と思う日がある方、あるいは離れて暮らす親御さんに「こんなレシピもあるよ」と伝えたい方にも、きっと役立つ一冊だと思います。


📘 書籍情報のおさらい

書名:大人のひとりごはん100文字レシピ
著者:川津幸子
出版社:主婦の友社(発売日:2025年6月27日)
ページ数:128ページ
ISBN:978-4074616305
くわしく見る(Amazon


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