見出し画像

材料はたった2つ。シンプルなのに忘れられない、ウー・ウェン流「薄切り肉と黒酢の酢豚」—『最小限の材料でおいしく作る9のこつ』から

こんにちは。レシピのしおりです。

食のメディアに関わる仕事をしていると、一緒に仕事をしたメンバー同士でおすすめの料理家さんやレシピ本の情報を交換することがよくあります。

わたしがレシピ本を選ぶ際には、そうして得た情報を参考にすることもよくあるんです。

今回はそうした情報交換の場でよく名前が出るほど周囲でもファンの多い、ウー・ウェンさんのレシピ本をご紹介したいと思います。

『最小限の材料でおいしく作る9のこつ』って、どんな本?


📘 書籍情報

書名: 最小限の材料でおいしく作る9のこつ
著者: ウー・ウェン
出版社: 大和書房(発売日:2025年4月23日)
ページ数: 208ページ
ISBN: 978-4479786191
Amazonで詳細を見る


シンプルでヘルシーな味わいと、家庭で再現しやすい中国料理が人気のウー・ウェンさん。

著書の『10品を繰り返し作りましょう~わたしの大事な料理の話』は、第10回料理レシピ本大賞in Japan2023でエッセイ賞を受賞するなど、多数の人気レシピ本を出版されています。

今回ご紹介するのは、そんなウー・ウェンさんが今年の4月に出版された、比較的新しいレシピ本です。

本書はタイトル通り、最低限の材料や味付けでおいしい料理をつくるためのコツを9つに分類。それぞれのコツに応じたレシピとともに教えてくれる本です。

ただレシピを紹介するだけではなく、「このコツを実践すると、なぜおいしくなるのか」を、ウー・ウェンさんのやさしい語り口で解説してくれます。

レシピも、ウー・ウェンさんがそばに立って、ひとつひとつ指さしながら語りかけてくれているかのような文章で、料理教室で教わっているような気持ちで料理に取り組むことができます。

巻末には、通常のフォーマットでのレシピも紹介されているので、文章を追いながら作るのは少し大変かも、という方も安心です。


きょうの「レシピのしおり」

今回は「黒酢」に関する章にしおりをはさみました。

ウー・ウェンさんによれば、黒酢は料理を確実においしくしてくれる調味料だそう。

我が家の黒酢は、できあがった料理にかけて使うことがほとんどで、そういえば料理の味付けにはそれほど使う機会がありませんでした。

メイン材料はこれだけ

今回は黒酢と豚薄切り肉だけで作る、とてもシンプルな「酢豚」を作ります。この酢豚、作り方も一般的な酢豚のレシピとは大きく異なっていて面白いんです。

炒める前に、まず茹でます

まず行うのは、豚肉の下茹で。しゃぶしゃぶのように、お湯で豚肉を茹でてしまいます。

一般的な酢豚は厚切りの豚肉を油通しするもので、その工程が面倒に感じてしまうこともあるんですが、薄切り肉をゆでて使うこのレシピは驚くほど簡単でスピーディです。

こういう時は使い捨て手袋を使ってます

ゆでた豚肉はボウルにあげ(ザルは脂やアクがつまるから使わないと書かれています。素敵!)、下味と片栗粉をまぶしておきます。

黒酢、しょうゆ、ごま油など

下味がなじむまでの間に、合わせ調味料を作っておきましょう。

片栗粉が熱でとけるまで炒める

フライパンを拭いたら太白ごま油を熱し、豚肉を炒めます。

調味料がブクブクしてきます

合わせ調味料を入れて煮立たせ、調味料の水分が飛んだら…

ごまたっぷりがおいしいです

仕上げに白ごまをからめ、皿に盛り付けて、パセリ・白髪ねぎを乗せたら完成です!

一般的なイメージの「酢豚」とは全然違いますが、「酢」と「豚肉」を使っているから、これも酢豚なんです。

実際のお味はというと、黒酢のマイルドな酸味が豚肉をとびきりおいしくしてくれています!豚肉で白髪ねぎをくるむようにして食べるのが最高ですね。

厚切りの豚肉とごろごろ野菜の酢豚は作るのがなかなか大変なイメージですが、この酢豚なら週4回くらい作れそう。

コクがありながらもさっぱりとしている味わいが、夏によく合っていると感じました。

そして何より、一度食べたら忘れられない、また食べたくなるひと皿です。


酸味のある料理は、暑い季節でも食欲をそそられますよね。そういえば以前、『夏をのりきるラクごはん77』から作った鶏肉の「炒めサラダ」も、味噌と酢を使ったさっぱりとした味わいで、夏にぴったりの一品でした。


わたしは前書きでウー・ウェンさんが繰り返している「すっきりとしたきれいな味」という言葉が心に残りました。

旬の食材を、シンプルな方法で調理することでできあがる「すっきりとしたきれいな味」のごはんが、自分や家族の元気な体をつくっていく。医食同源の考え方に根ざしたレシピをたくさん生み出しているウー・ウェンさんならではの言葉だなあと個人的に思います。

今回作った酢豚のほかにも、旬の野菜のスープや蒸した肉の料理、肉みそやねぎ油といった便利な作り置きなど、すぐにでも取り入れたいメニューがたくさん。そのどれもが「すっきりとしたきれいな味」に仕上がるんです。

なるべく手間をかけずに、おいしくて体によいごはんを作りたい方におすすめの一冊です。


📘 書籍情報のおさらい

書名: 最小限の材料でおいしく作る9のこつ
著者: ウー・ウェン
出版社: 大和書房(発売日:2025年4月23日)
ページ数: 208ページ
ISBN: 978-4479786191
Amazonで詳細を見る


📚 『レシピのしおり』これまでの記事一覧はこちら
👉 https://note.com/recipe_shiori/all

📘 掲載中のレシピ本一覧はこちら
👉 https://note.com/recipe_shiori/n/n67d1d69ad46c

💼 お仕事のご依頼について
このnoteでは、料理系のライターが趣味で楽しみながら、気になるレシピ本を紹介しています。
もし内容を気に入ってくださった編集・制作関係の方がいらっしゃいましたら、
下記のページに活動概要と連絡先をまとめていますのでご一読ください。
➡︎ 「仕事依頼について」を読む


いいなと思ったら応援しよう!

レシピのしおり よろしければ応援お願いします!いただいたチップはレシピ本の購入に使わせていただきます📚️

この記事が参加している募集