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お絵かき少女の気付き|3年n組スピンオフ


※本記事は三條凛花さん発足企画のスピンオフ(リィ視点)です。
※イラストだけ載せるつもりが、前段が長くなってしまいました。イラストは目次の「描きたかったもの」からどうぞ。

これまでのお話


ある日の放課後



「……ない。」

放課後、資料室にあったパソコンを使ってこっそり調べ物をしていたアタシは、ある事実に気付いてしまった。

「何してるの?」

そう言ってアタシの顔をのぞき込んだのは凛花ちゃんだった。

「ずっとココにいたの?」
「うん。今日はお絵かきの気分だったから。」
「そうなんだ。それで…」
凛花ちゃんは、資料室に散らかったお絵かき道具を見渡した。

「あ~ごめんごめん。片づけるよ。」
「私も手伝う」
「ありがとう」
片づけ上手の凛花ちゃんが一緒なら百人力だ。


資料室が元通りキレイになったところで、コンコンコンと、控えめにドアがノックされた。この音はみゅみゅちゃんだ。

「入っていいよー」
「あれ?今日は部屋キレイだねぇ……あ、凛花ちゃんか。」
うっ……みゅみゅちゃんにはお見通しか。みゅみゅちゃんは本当によく見ている。メガネなんて当分いらなさそう。

「そうそう。リィちゃん絵描けたかなと思って、見に来たの。」
「絵?」
「この間さ、みんなのことポケモンのタイプに例えたら何かって話したじゃん?そしたら絵描きたくなっちゃって。」
「で、リィちゃんさっそく国語のノートに描こうとしてたから、あわてて止めたの。」
「本当にありがとう」

小西先生のいない今、授業中の落書きなんて見つかったら皆月先生に何をされるか分からない。みゅみゅちゃんが止めてくれて本当に良かった。

「リィちゃん……気を付けてね……」
ものすごく心配そうな目で凛花ちゃんがアタシを見ている。そうだ、凛花ちゃんは前の学校でも皆月先生に色々言われてたんだっけ。
「ごめん。本当にもう、やらない。」
「そうだよ。小西先生帰ってくるまでは“かくとう”は自粛して、“フェアリー”のリィちゃんでいて。」
みゅみゅちゃんにそう言われて思わず「あ!」と大きな声を出してしまった。


描きたかったもの



「描いた絵!見てほしい!」
アタシは国語の授業中ではなく、放課後に描いた絵を取り出した。

「これって…!」
凛花ちゃんが目を輝かせているのを見て、思わずにんまりしてしまう。アタシが描いたのは、この間ポケモンの話をしたクラスメイトと、それぞれのイメージタイプのポケモンのイラストだ。

凛花ちゃん

「これが私のだね。あれ?私のことエスパー・フェアリーって誰か言ってた?」
「それはアタシが凛花ちゃんっぽいなぁ~って思ったから」
「え?そんなイメージだったの?」


みゅみゅちゃん

「みゅみゅちゃんの周りのポケモンは可愛いのが多いね」
「オーガポン、和装っぽくて落語やってるみゅみゅちゃんにピッタリでしょ?」
「確かに!」


マイトン委員長

「マイトン君はなんだか強そうなポケモンが多いねぇ」
「いいんちょーには底知れぬ強さがあるから…」
「それは変態道的なこと?」
「いや、全方位で」


Rくん

「Rは、3秒後には不憫が待っていそうだね」
「凛花ちゃん、Rくんの扱いすっかり板についてるね」
「え?そう?」


すのうちゃん

「すのうちゃんはやっぱり雪だるまだねぇ」
「クールなところもこおりタイプがピッタリだよね」
「でもやっぱりすのうちゃんは熱いイメージがあるな」
「燃える雪だるまだねぇ」


「あれ?」
一通り見終えたところでみゅみゅちゃんが辺りをきょろきょろしている。
「リィちゃんの分は?」

そう、アタシの分は、まだ描けていなかった。

「みんなアタシのこと、ほのお・フェアリーって、言ってくれたじゃん」
「もしかして、嫌だった…?」
「違う違う!すごくうれしかった!でもね…」
不安そうな表情でこちらを見つめる凛花ちゃんに私はぶんぶんと首を振る。

「ほのお・フェアリータイプのポケモンがいなくて……」
「…え?」
「そうだっけ?」
2人がぽかんとしている。

「アタシも、思い出せないだけかと思って調べたんだよ。そしたら……」
アタシは、資料室の隅に置かれたパソコンの画面を2人に見せた。

見つからなかったよ。

「本当だ…」
「まだない組み合わせがあったんだね…」

しばらく3人でパソコン画面を食い入るように見つめていたが、ふと凛花ちゃんが声を上げた。
「ってことはさ、リィちゃんは唯一無二ってことだね」
「やっぱりリィちゃんはおもしれー女だね」

「ねー」と顔を見合わせる2人に、私は目をぱちくり。

「そ、そうなの……かな?」


面と向かって言われるとちょっと恥ずかしくて、アタシは2人から目をそらして窓の外を見た。

「あ!UFO!」
「え?どこどこ?!」
「左左!左の方!」
「本当?小西先生乗ってるかな?」
「え、UFOで帰ってくるの?!」
「「「 なんのはなしですか 」」」
私たちは声をあげて笑った。

「いけない!騒いでたら皆月先生に見つかっちゃう。急いで帰ろう」
凛花ちゃんがテキパキと帰り支度をし始め、みゅみゅちゃんとアタシもそれに続く。
帰り道は、自然とスキップになっていた。


お絵かき少女の気付き


その日の夜、アタシはアタシの絵を描いた。

“かわいいだけじゃない”フェアリーのポケモンたち。ここには、アタシの"なりたい"が詰まっている。アタシの"なりたい"は、これからもっと増えていく。
今度は何を描こうかな。


おわり。



あとがき―という名の余談


はい。性懲りもなく勢いで普段は書かない小話を書いてしまいました。私はこれを勝手にn組の魔力と呼んでいます。(何それ)

今回描いた絵はn組オープンチャットの内容が元になっているのですが、ちょっとだけ解説。
n組のみんなのお顔については、各々が作成したイメージ画像を元に描いています。


▼凛花ちゃん(三條凛花さん)

スコヴィラン(香辛料)とタマタマ(卵→食材)、そしてウォッシュロトム(洗濯機)で家事要素を盛り込みました。

私は…
エスパー級の超速筆と、歳時記を出したりして季節や草花を大事にしているイメージから、エスパーくさタイプを連想しました。

でもビジュだけで言ったらサーナイト


▼みゅみゅちゃん(亜麻布みゆさん)

チェリムとオーガポンは、カワイイをこっそり隠してるイメージから。文中にも書きましたが、オーガポンの和の雰囲気がピッタリ。

私は…
かわいらしくて、ほんわかとしたイメージが強くて、でもクールな一面もあるなぁというところから、フェアリーこおりタイプを思い浮かべました。

ギャップが素敵


▼マイトン委員長(えむのマイトンさん)

どっしり構えたイメージだったので、重心低め(ラグラージ、パラセクト、ナッシー)に。変幻自在なメタモンも入れました。

私は…
何でもできちゃうオールマイティさと、みんな受け止めてくれるところからノーマルタイプを連想。変態道はどくっぽい……?

変態道から抜け出せない


▼Rくん(アルロンさん)

暗黒の使徒なので、ネクロズマを背後にどーんと置きました。実はタイプ相性や特徴とかで不憫な要素も入っていたり。

私は…
不憫→すぐ状態異常にかかりそうという連想から、状態異常わざが豊富なくさタイプに弱いみずじめんタイプかなと。

どうしても不憫男子がよぎる


▼すのうちゃん(本田すのうさん)

圧倒的「燃える雪だるま」のイメージで、ヒヒダルマ(アローラのすがた)を入れざるを得ませんでした。

私は…
熱さと、子育てに奮闘しているイメージと、何事にも果敢に挑戦している姿から、ほのおかくとうタイプを想像しました。

パワーが炸裂ッ!


▼リィ

テーマ:かわいいだけじゃ、ダメなんです
怒り顔がデフォルトのブルーと、カワイイ顔に強靭なアゴのクチート、そして一匹でアフタヌーンティーを背負ってるかのようなマホイップがそびえ立ってる感じです。


3年n組スピンオフということで、小学3年生の設定だから描き込みすぎないようにしたのだけど、久々のお絵描きが楽しすぎて衝動が抑えきれませんでした。私小3の時こんなに描けなかったと思う。


ちなみに作中のリィが見ていたのはこのサイトです。
タイプ別検索で自分や周りの人のイメージポケモンを探すという、新しい遊びを覚えました。


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彩野リィ 最後までお読みいただきありがとうございました!「面白ぇ女」と思っていただけたらスキ❤️やコメント、シェアのほど、よろしくお願いします。チップは私の執筆のおとも・マウントレーニア カフェラッテにさせていただきます!🙇‍♀️