あの瞬間、心に火がついた。「僕たちのWILD BUNCH FEST.」スピンアウト #ワイバン #シンガーズハイ
ユウスケ(21歳、山口県、大学生)

21歳、山口の大学生です。地元の大学に通ってます。今日は暇つぶしのつもりでした。特に予定もなかったし、友達は実家に帰ってたりして。音楽が特別好きなわけでもないし、そもそも名前を知ってるバンドも少なかった。チケットは普通に取れたし、アパートから歩いて帰れるくらい近い。まあ、地元でこんなイベントやってるなら行ってみるかって、そんな感じのイベント。
正直、音楽って自分にとってはBGM。YouTubeで流れてきても「ふーん」って思うくらい。プレイリストとか作ったことないし、好きなアーティストって聞かれても答えられない。友達が「このバンドいいよ」って教えてくれても、「へー、そうなんだ」で終わり。そんな人間です。
でも今日、生でシンガーズハイを聞いたとき、なんか頭が真っ白になった。最初は後ろの方で見てたんですけど、だんだん人が増えて、気づいたら前のほうに流されてた。人の波の中で押されて、目の前にステージがあって、でかい声が飛び込んできて、体がびりびり震えた。あんな声、聞いたことない。なんか、すごかった。音がでかいとかじゃなくて、「すごい」って思った。で、気づいたら笑ってた。自然に。
今まで、あんまり笑うことがなかった。笑うっていうか、ちゃんと表情を動かすこと。楽しくないわけじゃない。大学もまあまあ、バイトもまあまあ、友達もいて、将来は市役所とかで安定した生活。親にも「堅実でいいじゃない」って言われてるし、自分でもそれで満足してると思ってた。夢とかそういうの、特にない。というか、夢って何?って感じで。
でも──あの瞬間、自分の中に火が灯ったって言ったら、ちょっと恥ずかしいけど。確かに「何か」があった。シンガーズハイのボーカルの人が歌ってる姿見て、「この人、めちゃくちゃかっこいいな」って思って。うまく言葉にできない。でも、あの声と、熱と、空気を浴びてる間、自分にも何かできるんじゃないかって、一瞬だけ思った。何かは分からないけど。小さい夢でも、何か持ってたほうが人生って面白いんだろうなって。
出来事はそうだな。会場で迷ってた人にマップで教えてあげて、少し話をしたんです。1人ですか?僕もですって。その人、東京でバンドやってたらしくて。「すごい経験ですね」って言ったら、なんか嬉しそうにいろんな話してくれて。アツい人だったな。普段だったら知らない人と話すことなんてしないのに、なぜか自然に会話できた。フェスはなんかそういうの、普通に話せる空間かもしれないですね。アツいのも悪くないなって。
音がまだ耳に残ってて、なんか少しだけこれまでと違う世界を歩いてる気がする。いるところは朝と同じなのに、景色が違って見えるというか。変わるとか、大げさなことじゃなくて、ちょっとだけ、なにかを信じてみたくなった。何を信じるのかはまだ分からないけど。
来年も、また来ようかなって思います。次は予習してきます。今日知ったシンガーズハイ、ちゃんと聴いてみたい。ちゃんと聴きたくなった。音楽は悪くない。というか、フェスはひょっとしたらめちゃくちゃいいかもしれない。
「暇つぶし」のつもりだったのに、なんか印象的な日になったかもしれません。
Edited by REI / with support from ChatGPT, and Claude, Image generated with Canva
この作品はフィクションです。内容は実際のライブレポートではありません。
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WILD BUNCH FEST.
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