「また会いたい」が生まれる場所
会ったあとに、
また会いたいと思う人がいる。
たくさん話したわけではない。
特別なことをしてもらったわけでもない。
何を話したのか、
よく覚えていないことさえある。
それでも、
帰り道でふと、
また会えたらいいなと思う。
そんな気持ちを、
私たちはいろいろな言葉で説明する。
気が合った。
安心できた。
信頼できた。
相性がよかった。
自分らしくいられた。
どれも、たぶん間違っていない。
けれど、
どの言葉も少しずつ、
起きていたことからずれているような気もする。
信頼できたから、
また会いたいのだろうか。
安心できたから、
あの時間が残っているのだろうか。
もちろん、
そういう部分もある。
でも、ときどき。
その人といるあいだだけ、
普段とは少し違う自分が
現れていたように感じることがある。
うまく話そうとしなくてもよかった。
何かを証明しなくてもよかった。
沈黙が来ても、急いで埋めなくてよかった。
その人が、
自分を変えたわけではない。
新しい自分を、
与えてくれたわけでもない。
けれど、
一人では鳴らなかった何かが、
その人とのあいだでは
自然に音になっていた。
だとすれば、
また会いたいと思っていたのは、
その人だけではなかったのかもしれない。
その人とのあいだで現れた自分に、
もう一度触れたかった。
けれど、その自分は、
ずっと自分の中に隠れていた
「本当の自分」なのだろうか。
それとも、
二人が出会ったことで
初めて生まれた自分なのだろうか。
人は、一人で完成していて、
関係の中で中身を見せるだけなのか。
それとも、
誰かや世界と触れ合うたびに、
それまで存在しなかった音を
鳴らしているのか。
「また会いたい」という気持ちは、
相手への評価だけではなく、
その人とのあいだに生まれた音が、
もう一度鳴りたがっていることなのかもしれない。
人は、
「もう一度。」
が生まれる場所で、
まだ知らなかったのに、
どこか、ずっと知っていたものに触れる。
……あるいは、
「もうひとくち。」
が、生まれる。 🍮✨
🌎 Official Global Edition
The Place Where “I Want to See You Again” Is Born
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この観測の流れ
▶︎ 次の観測|とろけてもかたまってもそこにあるもの
▶︎ 前の観測|話は、終わってから始まる
▶︎ 起点|4クアドラントの終焉──幻想のB
―― ✦ ✦ ✦ ――
🖋️ 天命コーチ 庄司有幾
天命構造®/レゾナンス學™ 提唱者
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