【イベントレポ】第11回ハイスクール劇王と白河小峰城跡【福島県白河市/文化交流館コミネス】
三月末になり、世間では様々なイベントが開催されています。
この時期、学生も春休みに入ったため、学生が中心となるイベントも開催されています。
今回は、2026年3月23日・福島県白河市文化交流館コミネスで開催されました
ハイスクール劇王
のイベントレポの記事になります。
※ちなみに、せっかく白河市に伺う(私の本業であまり縁のない)という機会になりましたので、白河小峰城のレポートもしたいと思いますが、そちらは、別ページの別記事で行いたいと思います。
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ハイスクール劇王とは、
高校生が、劇作・演出・役者・舞台技術の全てを担う・短編演劇大会
のことです。
今回(第11回)は、以下の五作品が上映されました。
1.福島県立安積黎明高校
「きみのたより」
文通相手をめぐって繰り広げられる、女子高生3人のテンポ良い掛け合いに注目。
2.岡山学芸館高校
「双子日和」
双子である作者は、双子である自分に対して日ごろ抱えていた疑問や悩みをもとに作り上げた作品です。息ピッタリなかわいい双子の演技にぜひ注目してください。
3.精華高校
「ホウヒデン」
役者二人のテンポの良い会話。バカらしいけどそれがどこか愛おしく感じるようになってる、はず、です。
4.日本体育大学柏高校
「ロリンコサムサム」
観客の皆さんを巻き込んだ演出と、調査隊とロリンコサムサム王との会話のテンポが物語を前へと進めていく。「友達」という主題が不気味に浮かび上がる。
5.岡山学芸館高校
「おわりのあと」
わがままな10(イチマル)と、慎重な16(イチロク)。二人が繰り広げる会話や葛藤。言葉のぶつかり合いが見どころです。
※上演順に記載。概要についてはパンフレットに記載されている内容です。
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各作品とても良かったですが、
審査員と、観客の評価を合わせた最終的な結果は、
1位 岡山学芸館高校「双子日和」
2位 精華高校「ホウヒデン」
3位 岡山学芸館高校「おわりのあと」
となりました。
私も納得の順位でした。
安積黎明高校も頑張りました。
頂いた講評を糧にして、さらにレベルアップした姿を期待しております。
各学校・学生の皆さん、おめでとうございます!
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そしてここからですが、以前の記事で、私的MIS( Most Impressive Student ) を選ばせて頂いたことがありましたが、
今回も同じ趣旨で、私的MIT( Most Impressive Theater ) を選ばせて頂きました。
それは、
日本体育大学柏高校さんの「ロリンコサムサム」
です!
残念ながら表彰されることはありませんでしたが、私的には、
100点満点中120点の作品内容
と言って良いレベルでした。
(その場の空気を読まず、スタンディングオベーションでもしようかな。表彰後に学生に感想をぶつけようかな。そんな考えも少々浮かびました笑)
しかし、上記したように、上位三校の順位に関しては私も納得しています。
1位 岡山学芸館高校さんの「双子日和」は、主演二人の会話と動きのテンポとダイナミックさ。そこに作品を落ち着かせるお母さんの存在感。とても良かったです。(私も投票しました)
2位 精華高校さんの「ホウヒデン」は、くっっっっだらないテーマ(誉め言葉)で盛り上がる幼馴染の女子高生の日常。
3位 岡山学芸館高校さんの「おわりのあと」は、学生特有の悩みである「いじめと死」について、じっくりと演じる。
というように、三作品とも「ミュージカル系」の演劇としてとても良い作品だったと思います。
そして、私的には、日本体育大学柏高校さんの「ロリンコサムサム」が衝撃を受ける内容でしたが、その一方で、トップ3の評価は受けないだろうなと思っていました。
これはどういうことかと言いますと、日本体育大学柏高校さんの「ロリンコサムサム」は、
劇の内容と、上映する場所がズレていた(ハイスクール劇王の趣旨・性質からズレていた)
と言えるからです。
簡単に言うと、私のようなミステリー好きに刺さる内容だったということです。
その内容について少し語りたいので、ここからは、「ロリンコサムサム」についてのネタバレになります。(恐らく、同じ内容で同じ展開の劇は演じないでしょうから、)いつもより深く踏み込んだネタバレになります。
心の準備はよろしいでしょうか。
そろそろネタバレに入ります。
本作品は、概要としては、
探検家の二名がお宝をもとめ、ある遺跡の奥深くに侵入し、そこで不思議な人と出会う、というストーリーです。
そして以下のような、ミステリー小説の王道である、さり気なく散らばっている伏線と、それを回収した際の衝撃が作品のキモになっています。
その伏線(私が気づいたもの)は大きく分けると三つあります。
①王様が登場するときに歌っている曲「友達100人出来るかな」
⇒ 遺跡に住んでいる数千年前の人物が、現在の人間と普通の手段で友達になることは困難。ということは…どうすれば「友達」になることが出来る…?
➁序盤の探検家たちと客席とのやり取り(スベリぎみのギャグ)
⇒ 探検家たちは、客を石像と見なしている。そして当たり前ですが「石像が笑う訳がない」。でも、探検家たちは笑っていると感じている。ということは、石像とは…?
⇒ ラスト数分で〇〇になってしまった探検家たちは、客席に背を向けている(=観客と同じ方向を見ている)し…
③早世してしまった子どものため、先代王である親が出来る事とは?
⇒「宝物」と呼ばれているものを読むと、歴史が記されていた。その歴史によるとロリンコサムサムは早世したとのこと。遺跡に残されているのは「誰にとっての」宝物なのか。そして、数千年経ってもそれが宝物であるための条件は…?
しかも、上記①②については、初めは「しょーもない・取るに足らないもの」と捉えがちだったところが、物語の終盤で、結末につながる伏線だと気づいたときには、背すじがゾワゾワしました。
(個人的に、こういった伏線のあるミステリー小説が大好きです)
会話にもちょっとした匂わせがありまして、もう一度映像できっちり見直したいという気持ちにもなりました。
題名や王様のキャラからほのぼの系と思わせてからの、ラスト数分の展開。
まさか、高校生の約20分の演劇でこのような感情になるとは思っていなかったので、この劇を見ただけでも良い休日だったと思えるレベルでした。
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審査員の講評で、精華高校の「ホウヒデン」は、「短くまとめれば、KOC(キングオブコント)にも出場出来そう」という話しをされていましたが、
「ロリンコサムサム」は、もっとブラッシュアップさせれば、「質の良いミステリードラマになる」と言える作品でした。
日本体育大学柏高校の皆さんが、この記事を読むはずはありませんが笑、少し熱をこめて、素晴らしさを語らせて頂きました。
ハイスクール劇王に携わった全ての方、素晴らしい劇を見せて頂き大変ありがとうございました。
日本体育大学柏高校さんは、今回について、残念ながら賞を獲得することは出来ませんでしたが、脚本家・演出の方は、是非、この流れを継続して頂きたいです。
私のような、ミステリーを少々嗜む程度の人間にもここまで刺さったのですから、ミステリー好きが集まるような場所で上演したならば、もっと高い評価を得たのではないでしょうか。
私の中で、日本体育大学柏高校さんは、千葉県のサッカー強豪校というイメージしかなかったのですが、そのイメージを覆された一日でした。
恐らく、来年(第12回)も開催されると思いますので、今回のような衝撃作品を観覧したいです。
※コミネスさんのホールには、

このようなライトがありました。
白河らしさ全開で面白いですね。
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ここからは、イベント前に白河市中心部を観光した内容です。
白河市には、国指定史跡の「白河小峰城」があります。
駅から見る眺めは中々良いものですし、ランチや甘味についても楽しめました。



もっとじっくり見たかったですね!
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