【簡単あらすじ】ノッキンオン・ロックドドア2(微ネタバレ)【青崎有吾/徳間文庫】
『 だめだ……だめだ倒理、やっぱり僕には 』
事務所に飛び込んできたお嬢様学校の女子校生・高橋優花は「友達と連絡が取れなくなっている」という相談を持ち込む。
初めはあまり気乗りがしなかった二人だったが、話しを進めていくと、その友達は「トンネルから消えてしまった可能性がある」と聞かされる。
二人が調査を進めると、次々と不思議なことが判明する…
―
『はじめに』
東北南部もついに梅雨入りし、雨が降り・湿度が高い日が多くなっており、私だけでなく多くの方の不快指数が高まっている日々が続きます。
しかし、エアコンを起動すると、自室で飲み物を片手に読書をするという、絶好のシチュエーションを得られる時期でもありますので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。
この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
ーー
穴の開いた密室
『裏の壁には、大きな穴が開いていたんです』
スタッフ全員で、探偵事務所「ノッキンオン・ロックドドア」の紹介動画を撮影していた、日曜日の昼下がり。
友人の家で起きた殺人事件を調査して欲しいという依頼者が来所する。
依頼者の話によると、死体のあった部屋は、「開かない窓」「鍵がかかったドア(カギは死体のポケットの中にあった)」だったという。
しかしその事件は「密室殺人」ではなかった。
それは、「壁に大きな穴が開いていた」からだった…
―
時計にまつわるいくつかの嘘
『賭けは俺の勝ちだな』
氷雨は、自身の誕生日に倒理から独特のセンスの時計をプレゼントされ、そのお返しに高級焼肉を奢ることになる。
様々なことに納得がいかない氷雨だったが、その時、いつも二人に事件を紹介する仲介屋が事務所に現れる。
仲介屋によると、今回紹介する事件は「不可能犯罪」
ある女性が公園で絞殺され、その女性の恋人で、インディーズ系バンドのギターボーカルが容疑者と考えられている。
しかし、その容疑者には「時計による強固なアリバイ」があった。
―
穿地警部補、事件です
『仕事は楽しいかい』
元新聞記者で、現在はニュースサイトの代表をしている武藤勢一が、自宅のマンションから落下し亡くなった。
その事件を担当することになる穿地警部補だったが、武藤のマンションが密室状態ということもあり、捜査が行き詰ってしまう。
そこで穿地警部補は、ノッキンオン・ロックドドアを訪問し、事務所内で2001年に発売されたエキサイトピンポンで汗を流す、一週間依頼が無い、タートルネックの巻き毛とワイシャツ姿の眼鏡の探偵らの意見を聞くことにした。
―
消える少女追う少女
『だめだ……だめだ倒理、やっぱり僕には』
ミゲル女学院というお嬢様学校の女子校生・高橋優花から「友達と連絡が取れなくなっている」という相談を受ける。
初めはあまり気乗りがしなかった二人の探偵だったが、話しを進めていくと、その友達は「トンネルから消えてしまった可能性がある」と聞かされる。
―
最も間抜けな溺死体
『もしもし、糸切さん?うまくいきました』
茹だるような暑さの上、エアコンも壊れているノッキンオン・ロックドドア事務所。
そこに<夏の元気なごあいさつ>という品名の小包が配達される。
開けてみると、そこには「話題のIT社長・出光公輝の著書」と、「短い英文が書かれているコピー用紙」が入っていた。
ちょうどその時、事務所に穿地警部補から「出光社長が、あまりにも間抜けな死に方」で死んでいるという電話がかかってきた。
―
ドアの鍵を開けるとき
『手短に言えばーー卒業試験だ』
僕ら四人が再びそろった、ということは。
謎を解くときがやってきた、ということ。
ーー
前作では、不可能な謎専門・御殿場倒理と、不可解な謎専門・片無氷雨という、二人の探偵の活躍が中心でしたが
今作は、この二人の探偵と同窓生・穿地警部補などの過去についても掘り下げられています。
何で四人の同窓生が現在の職業に就いているのか。
何故、ある人物の服装にはあの特徴があるのか。
過去を振り返った後の最後のまとめ方がとても私好みの作品でした。
特に、「穿地警部補、事件です」においての警察パートである、穿地警部補、出世出来ない年配刑事・糠田、若手刑事・小坪。
この三人の活躍をこれからも見たい(続編が欲しい)と思うのですが、しかし、これほど綺麗にまとめてしまうと、次作は難しいかなと思ったり…(登場人物の過去の事件についてならば…?)
主要登場人物が、仲の良い同窓生だからこその考え・行動とそれによる結末。
出来れば、1・2と一気に読了して欲しい作品です。
ーー
☆同作者の他作品レビュー☆
☆他の小説レビュー☆
いいなと思ったら応援しよう!
記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。