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【簡単あらすじ】マスカレード・ライフ(微ネタバレ)【東野圭吾/集英社】


『 結局、それが一番いいんだ。そうするしかない 』


マスカレード・シリーズの第五作で最新作。

同じ出来事に遭遇したとしても

どのように受け止め
どのように考え
どのように行動し
どのようにその後を生きるのか。

様々なドラマが詰め込まれている本作を
是非ご一読ください。





『はじめに』
日本各地で雪の便りが届くようになり、東北南部も外出には厚手のコートが必要な季節になりました。そうすると、必然的に家や自室で過ごす時間が増えることになり、読書も捗る季節とも言えます。
このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。

ーー

『 大泉学園家族殺傷事件 』

あるホテルで開催予定だった、灸英社主催の『日本推理小説新人賞』の選考会、そしてその後の記者会見が、突然、ホテル・コルテシア東京へと場所が変更された。

警視庁捜査一課・梓真尋課長によると、最終候補作の作者の一人が、ある事件の重要参考人になっているという。

重要参考人は、放浪中・住所不定であり、記者会見で姿を現した瞬間が身柄を拘束出来るチャンスと考えている。

梓課長などからの要望を受け、再び警視庁と連携をとりイベントを開催することになったホテル・コルテシア東京。

新田浩介山岸尚美は、選考会開催に向けて様々な準備を進めていたが、アメリカ・シアトルで法律事務所を構えている新田の父親・新田克久も、同時期に宿泊することが判明する。


マスカレード・シリーズの第五作であり、第一作から比較すると、

登場人物の地位も性格も人脈なども全く変化し、それでも、一人一人の根本的なところは変化しない(することが出来ない)というところがとても良かったです。

前作、「マスカレード・ゲーム」で民間人(山岸)にケガを負わせた責任を取り、新田は、警視庁捜査一課を退職しホテル・コルテシア東京で保安課長を勤めています。

ですので、以前のシリーズ作品のように、警察とホテル従業員の軋轢が大きなテーマになることはありません。

しかしマスカレード・シリーズに共通する、様々な事件に関係し・様々な思惑がある「それぞれの仮面を被った登場人物」が、最後の最後まで入り乱れるのはそのままに、本作では、上記したように、新田の父親も絡んでくるという、人間ドラマの色が強めの作品でとてもワクワクしました。

個人的には、作中で新人賞作品を選考する、各選考委員のやり取りがとても興味深かったです。

実際にこんなやりとりがあると思うと、現実の賞レースもまた違った印象を受けます。


そして、本作でも、登場人物のセリフがとても刺さりました。

刑務所に閉じ込められ、受刑者はどう変わるだろう?もちろん反省する者もいるだろうが全員が必ず更生する保証などない。再犯率の高さが、それを物語っている。裁判官がもったいぶって告げる刑期に、合理的な根拠なんかはないんだ。要するに刑事裁判とは、犯罪者を機械的に刑務所に送るだけの作業に過ぎず、刑務所に送りさえすれば、あたかもリサイクル工場でゴミが製品に蘇るように犯罪者が真人間になって出てくる、という妄想で成り立った愚かなシステムとしか思えなくなった。

P378

心に仮面を持っていない人なんていません。時に被り、時には外す。そうして生きているんです。だからこそ人生が豊かで楽しいものになる。私はそう信じています

P383

というように、世の中のある事象について、東野さんが思っていることが作品に記されており、以前レビューしました「秘密」

と似たような・東野さんの若い頃の作風が戻ってきた感じも受けました。

東野圭吾さんファンであれば、様々な楽しみを受け取ることが出来、
ファンで無くとも、深い人間ドラマを感じることができる本作品を
是非ご一読ください。



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モチベーター講師P206|学校教育と読書レビューとスイーツも 記事を読んで頂いた方に、何かしらのプラスを届けたいと考えています。

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