【簡単あらすじ】暗闇法廷(微ネタバレ)【下村敦史/双葉社】
『 正義と真実を重んじた結果です 』
全盲の容疑者・失語症の証人など、登場人物の誰もが事実について自信をもって言い切ることが出来ません。
そんな状況で進む物語が、最終的にどのような結末に辿り着くのか。
まさに下村敦史さんの作品でした。
是非ご一読ください。
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『はじめに』
日に日に暖かくなり日本各地で桜の開花宣言が聞かれるようになりました。そうすると(私もそうですが)花粉症に悩まされる季節でもあります…しかし、外出しにくい気候ということは、読書の時間を多くとることが出来るというようにポジティブに考えることを心がけています。
このように、読書をするための絶好のシチュエーションを得られる時期ですので、最近読んで印象に残ったり、買ったまま積んでいたりした本の感想を書こうと思います。この感想で、その作品や著者に少しでも興味を持って頂ける内容にしたと思いながら書いていますが、登場人物やぼんやりしたあらすじなど、『微ネタバレ要素』を含む記載がありますので、その点にご注意ください。
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『 その情報は意外でしたよ、心底 』
後天的な障がいを抱える人々の支援をするNPOが運営している「天使の箱庭」の施設長が殺された。
その事件の容疑者は、美波優月という全盲の入所者。
しかし、美波は「殺していない」と訴える。
依頼を受けた弁護士・竜ケ崎恭介が調べると、「天使の箱庭」内で、施設長に対する不穏な噂が広がっていた。
そして、裁判が始まると、「耳が聞こえない」「言葉を発せない」証人たちが出廷する。
前代未聞の裁判は、どのような結末を迎えるのか。
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帯にあるように、
全盲の依頼人
聞こえない証人
失語症の少女
が中心となる法廷ミステリーです。
全盲の依頼人は、自分自身ですら起こった出来事に対する自分の体験が本当なのかが自信持てなく、
聞こえない証人は、聞こえないながらも「読唇術」を活用することで、人の会話を読み取り証言をし、
失語症の少女は、自分の意見を手話などを使って表現しようとする。
三者三様の証言・表現だからこそ、ラストへ収束するときのスピード感が際立ちます。
下村敦史さんの作品は、「あの部分の表現は、こういうことだったのか」ととても納得出来る所がお気に入りの理由です。
伏線はきっちり文章化されているので、じっくり読めば見抜けるはずなのですが・・・
今作もきっちり驚かれました笑
読了後には「帯」にもちょっとした仕掛けがあることが分かると思います。
間違ったことは書いていないのですが・・・
各作品でハズレなくこのような体験をさせてくれる下村敦史さんは、これからも追いかけたい作家さんです。
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