【学校教育】合格実績を足すと、実際の東大合格者を超える予備校業界の不思議【予備校/学習塾の経営・ブランド】
令和8年度の大学入試から合格者数の発表を取りやめることを、大手予備校である駿台予備学校(駿台)を運営する駿河台学園(東京)が発表した。
というニュースを読みました。
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学生をお子さんに持つ保護者さんに、このニュースはかなり大きなインパクトを与えているのではないでしょうか。
ニュースによると、駿台(1351人)、河合塾(1174人)、東進ハイスクール(815人)という大手予備校三校の実績を合わせると、実際の東大合格者の2997人を上回るという状況になっています。
東大合格者の多くが複数の予備校を掛け持ちしている、という現状がこのような結果になっているということです。
(おじさん世代としては、上記大手予備校のラインナップに「代々木ゼミナール」が入っていないことに、時代の流れを感じてしまいます…)
駿河台学園によると、
多くの受験生が複数の塾や予備校に通うため、単独の教育機関における合格者数を公表する意味が薄れた
ということが、その理由と発表していますが、受験生やその家族が「どの予備校に通うか」という指針として、合格実績は大きなウエイトを占めていますので、学習塾の運営的にも・ブランド力の維持にも大きな影響を与えそうです。
駿台予備校のポジションが今年度からどのように変化するのか・他の予備校はどのようなアクションを採るのか、保護者だけでなく、予備校・学習塾関係の方々に大きな影響を与える注目のニュースでした。
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ここからは、高校受験の合格実績についての話になるのですが、私のnote記事に良く登場する、福島県の学習塾を運営している塾長さんが、今年度始めに大変ご立腹だった時期がありました。
その理由は、
福島県の最大手塾が、最新の合格実績を更新しない(合格実績を誤認させようとしている)
ということがあったからです。
どういうことかと言いますと、この大手塾(福島県や宮城県の方でしたら言わなくても分かるような、集団・個別形態で福島県内に50教室以上ある学習塾です)は、毎年福島県のトップ高校について、圧倒的な合格実績を残していました。
そして、2023年度は福島県郡山市のトップ高校・安積高校に90名以上合格者を輩出していました。
定員が280名ですから、まさに圧倒的な合格実績と言って良いでしょう。
しかし、2024年度は59名とほぼ4割減となるほどの大幅減少でした。
私もこのニュースを見たときはかなり衝撃を受けました。
(ちなみに、郡山市で二番手の学習塾さんの合格実績が58名でしたので、実績トップ塾から危うく転落するところでした…)
と、ここまでは、かなりの衝撃的ニュースではありますが多くの都道府県でありえる話です。
しかし、ここからが上記塾長が激怒した内容になります。
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この大手学習塾さんは、郡山市の中心地(交通量が多い道路沿い)に、教室を構えるとともに大きな電光ビジョンを保有しています。
そこでは、自社の広告とともに、一日に数十回程度「合格実績」を放映しています。
そして、いつもでしたら高校受験が終わり・合格実績を集計した後、おおよそですが4月には新しい実績者数をまとめたCMとして放映していました。
しかし、この放映の内容が、今年度の初めはかなりグレーゾーンなものになっていました。
※分かりにくいので、ここからは実際の数字を入れて説明します。
今までは、CMの見出しを「202〇年合格実績」して発表していました。
例えば昨年の場合、
「2024年合格実績(=2024年3月に入試&合格=2023年度合格実績)」
として発表していました。ですので、本来でしたら
「2025年合格発表(=2025年3月に入試&合格=2024年度合格実績)」
というCMが放映されるはずでしたが、しかしいつまでたっても(4月どころか5月になっても)、2024年度の合格者数を発表しません。
さらに、発表しないどころか、昨年の2024年合格実績(=90人以上合格)を放映し続けていました。
つまり、
2024年合格実績(=2024年3月に入試&合格=2023年度合格実績)を2024年度合格実績(2025年3月入試&合格)と誤認させようとしているのではないか!
と怒っていたということです。
確かに、学習塾関連の方であれば「〇〇年合格実績と〇〇年度合格実績の違い」は分かりますが、一般の方でしたら混同していてもおかしくはありません。
そして、恐らくですが、様々なところからクレームがあったのでしょう。
今は大型電光ビジョンでは、大幅に合格実績を減らした2025年実績が放送されています。
(しかし、いまだに小さな電光掲示板では「2024年実績」を流しているのは如何なものなのでしょうか…)
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今回の記事で、「合格実績」というのは一つの目安でしかなく、そのままの数字を受け入れるだけではいけないということがお分かり頂けたと思います。
直接的な影響を被ってしまう、学生・保護者さんは自ら正しい情報・必要な情報を見つけなくてはいけない世の中になっている、ということを認識しなくてはいけません。
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今回の画像は【稲垣純也】さんからお借りしました。ありがとうございます。
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