発達障害のカラーバリエーション——「同じ診断名」でも、ぜんぜん違う|届かない人にどう届けるか。
「発達障害」とひとくちに言っても、その中身はかなり違う。
同じADHDの診断でも、「ひとつのことに集中しすぎてしまう人」と「いくつものことに気が散る人」がいる。同じASDでも、「言葉が非常に得意な人」と「言語化が苦手な人」がいる。
診断名はカテゴリーであって、その人そのものじゃない。
スペクトラムという考え方
「スペクトラム」は「連続体」という意味だ。
ASD(自閉スペクトラム症)という名称にも入っているように、発達の特性は「ある・なし」ではなく、グラデーションの上に全員が乗っている。
診断がついている人は、そのグラデーションの特定の部分で「生活や仕事への影響が出やすいポイント」にいる。診断がない人も、その連続体の上にいる。
「同じ診断」の人でも、対応は違う
職場での配慮を考えるとき、「ASDだから〇〇が必要」ではなく、「この人は〇〇が苦手だから〇〇が助かる」という個別の視点が必要になる。
ひとつの診断名でまとめると、むしろその人の実態が見えなくなることがある。
「自分はこういう人間だ」という理解
診断名は、自己理解のツールになる。「自分がこう感じるのは、こういう特性があるからだ」と分かると、自分を責める気持ちが少し楽になる。
でも、診断名が「自分の限界の定義」になってはいけない。
「ADHDだからこれはできない」ではなく、「自分はこういう場面で詰まりやすい、だからこうする」というレベルで自分を知ることが大事だと思っている。
シツカン / リワーク・アベール
博物館学修士(University of Leicester, Merit)| エンジニア | リワーク経験者
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