「与えるが先」の前に、私たちはすでに受け取っている
「与えるのが先じゃないと、巡ってこない」
量子力学や能力開発、心理学を学んでいる方、
もしくはどこかで、この言葉を聞いて
どこか苦しくなったことはありませんか。
「私には、与えられるほどの価値はない」
「まだ、与える側に立てるような存在じゃない」
「まずは自分がちゃんとしてからじゃないと」
そんなふうに感じてしまう人は、決して少なくありません。
でも実は、その苦しさの奥には、
多くの人が無意識に抱えている共通の前提があります。
それは、
「私は、まだ受け取ってはいけない側だ」
という前提です。
この前提があると、人は自然と、
何かを成してからでないと
人の役に立てるようになってからでないと
与える価値ができてからでないと
受け取ってはいけない、と感じてしまいます。
そして気づかないうちに
自分を「循環の外側」に置いてしまうのです。
でも、ここで一度、立ち止まって考えてみてください。
私たちは、本当に
何も受け取っていない状態から
生き始めているのでしょうか。
私たちは、何もないところに放り出された存在ではありません
あなたが生まれるずっと前から、
この地球では、
数えきれない先人たちが生き、失敗し、病に倒れ、命を落としながら
それでもなお、
「どうすれば生き延びられるのか」
「どうすれば次の世代が生きやすくなるのか」
を学び続けてきました。
その積み重ねの中で、
知恵が残され、仕組みが生まれ、技術が発展し、
今の社会と、今のあなたの暮らしがあります。
これは美談ではありません。
人類が繰り返してきた、学習の事実です。
本来、なくても生きていけるものが、当たり前にある
少し、周りを見渡してみてください。
整備された道路。
電気。
水道をひねれば出てくる安全な水。
家の中にあるトイレ。
夜でも明るい街。
病院や医療。
いま見ているパソコンや、手にしているスマートフォン。
これらはすべて、
なくても人は生きていけるものです。
不便で、危険で、寿命は短かったかもしれない。
それでも、人類は生きてきました。
それでも
先人たちは、それを残しました。
そう。私たちが今、当たり前のように使っているものすべてです。
たとえば、
事故や怪我を減らすために、
整備された道路の作り方を残しました。夜でも安全に移動できるように、
電気を社会で安全に使うための
発電や電線などの仕組みを整え、残しました。病気で命を落とす人を減らすために、
安全な水道の仕組みを、
失敗を繰り返しながら残しました。感染症を防ぐために、
トイレという仕組みを残しました。
これらは、「あると便利だから」
という理由だけで作られたものではありません。
そこには必ず、
「そうしなければ、助からなかった命」
「もう同じ思いを、次の世代にさせたくないという願い」
がきっとあったから、だと私は思うのです。
靴だって、服だって、なくても生きていける
靴だって、なくても生きていけます。
服だって、本来はなくても人は生きられます。(法律どうのは度外視して)
実際、太古の人類は、
裸に近い状態で生きていましたよね。(原始人とか)
では、なぜ人は服を着るようになったのでしょうか。
理由は、とてもシンプルです。
生き延びるためです
寒さや暑さから身を守るため。
太陽や風、雨から身体を守るため。
怪我や病気のリスクを減らすため。
誰かが寒さに耐えきれず命を落とし、
誰かが怪我をし、
誰かが病に倒れた。
その経験から、
次は同じ思いをさせないために
服や靴は改良され、残されてきたのです。
実は、私たちは、もう圧倒的に「与えられている」
だから、もう一度考えてほしいのです。
生まれた瞬間から、私たちは
空気を与えられ
水を与えられ
食べ物を与えられ
言葉と文化を与えられ
社会の仕組みを与えられ
そして何より、
ここまで人類が積み重ねてきた学習の結果を、
丸ごと受け取っています。
つまり
私たちは、与える「前の存在」ではありません。
すでに、受け取った「あとの存在」です。
だから、受け取った状態の私たちは、次は、与えないといけないのです。
「与えるが先」の本当の意味
多くの人が言う「与えるが先」。
この言葉は、
どこか行動の話として受け取られがちです。
もっと親切にしなきゃ
もっと役に立たなきゃ
先に何か差し出さなきゃ
誰かに〇〇しなきゃ。
そう思って、苦しくなる人も少なくありません。
でも、ここまで読んでいただいたあなたには、
もう分かってきたことがあると思います。
「与えるが先」には、
その前の順番があるということです。
本当の順番はこうです
私たちは、すでに受け取っている
それに気づく
だから「ありがとう」が生まれる
そして、次へ流したくなる
その“流す行為”が、与える
つまり、
与えるが先、ではありません。
受け取っていることへの自覚が先!なのです。
「ありがとう」は、行為ではありません
ありがとうは、
礼儀でも
徳目でも
良い人になるための言葉でもありません。
ありがとうとは、
「私は、すでに循環の中に置かれていた」
と気づいたときに、自然に出る言葉です。
私たちが受け取っているものの正体
私たちが受け取っているのは、
自分たちの先祖様たちから受け継がれた命だけではありません。
この地球に生まれ落ちた、
すべての生命の積み重ねなんです。
・人間の先祖
・動物
・植物
・微生物
そして、
何億年分もの試行錯誤。
誰かが生き残り、
誰かが失敗し、
誰かが命を落とし、
知恵を残した。
その積み重ねの
最前列に立っているのが、今の私たちなんです。
だから「与える」は、義務ではありません
与えなきゃいけない。
循環させなきゃいけない。
そういう話ではありません。
自然な状態は、こうです。
流したくなる。(感謝を循環させたくなる)
すでに受け取りすぎている。
抱えきれないほどの恩恵の中にいる。
それが分かると、
自然に溢れてしまうのです。
これは使命感でも、自己犠牲でもありません。
どうしょう?そう思いませんか?
循環させる、とは何か
循環とは、
大きなことをすることではありません。
・知っていることを次に渡す
・気づきを共有する
・場を整える
・子どもに伝える
・感謝を言葉にする
・誰かの可能性を信じる
自分のところで止めないこと。
それだけです。
最後に
もし「与えるが先」という言葉に
苦しさを感じていたとしたら、
それは、あなたが冷たいからでも、
未熟だからでもありません。
すでに受け取っていることに、
まだ気づく余白がなかっただけです。
受け取っていると分かったとき、
「ありがとう」は努力しなくても生まれます。
そして、そのありがとうは、
静かに、確実に、次へと流れていきます。
それが、循環です。
ちょっと深いお話でしたね。
でも、ぜひ、じっくり考えてみてください。
感謝をし始めたら、止まりません。
今日、なにげなくコンビニの駐車場に車を停めたとき。
車両止めのブロックをみて、
「そうか!これがあるから、車が店内に突っ込まずに済むんだ」
と思いました。
「これ考えた人、天才!」
っと。
そうすると…自然に「ありがとう」と心の中で発していました。
皆さんも、ぜひ、
これがなかったらどうなるか?
を考えてみてください
自然に「ありがとう」が湧いてくると思います。それが、循環の始まりです。
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