#48『薄明』第9章:楽園⑤🔞
前回のお話はこちら↓
【読者様へのお知らせ】
今回は成人向けの表現が含まれています。前回と今回は櫂と茉莉が仲良くしてるだけなのでストーリーにはあまり影響しません。苦手な方は無理しなくて大丈夫です!あと18歳未満の人も一応NG。別に悪いことしてるわけじゃないけど。
櫂が悶えてるとこが可愛くて読んでほしいので、とりあえず無料公開にしておきます
それではどうぞ
体内に残るピクピクとした甘く痺れるような絶頂の余韻。
乱れた息を整えようと努力しながら星空と海の間で、指先ひとつ動かすのも億劫なほどの幸福な脱力感に包まれ、茉莉は櫂の広い胸に顔を埋めていた。
耳元で聞こえる彼の鼓動は、驚くほど速く、重い。
そして、自分を抱きしめる彼の腕が、微かに震えていることに気づく。
(……櫂……?)
ゆっくりと視線を上げると、そこには、愛おしげに自分を見つめる櫂の顔があった。
彼は満足そうに微笑んでいるけれど、その額には薄っすらと汗が浮かび、低く吐き出される呼吸は熱い。
ふと、自分の腰のあたりに触れる彼のリネンパンツ越しに、ごまかしようのない熱を感じる。
(……あ)
彼は、たった今自分を高みに導いてくれたが、彼自身はまだ……飢餓感の中に置き去りにされていた。
しかしそれを我慢して、初めての経験に戸惑っている自分を気遣い、そのまま優しく抱きしめてくれているのだった。
「……櫂、……。……大丈夫…?」
「……。気にしないでください。……あなたのあんなに可愛らしい声を聞けただけで、私は……十分、……ですから」
途切れ途切れに彼は嘘をつく。
健気で、切ない嘘。
その瞬間、茉莉の中で「愛される側」だった自分から、「この人を、自分のすべてで愛したい」という、本能的な気持ちが芽生えていた。
「私も…何か櫂にしてあげたい」
「え?」
「…私もあなたに、お礼をしたい。
私に何か出来ることはない?
…あるのなら、教えてほしい」
茉莉の真っ直ぐで真摯な瞳。
彼女なりの、勇気を振り絞った一言だった。
櫂はその言葉に息を呑み、ずっと心に仕舞っていたある願望を思い出し、わずかに視線を彷徨わせた。
汚さないようにずっと守ってきた“お嬢様” にそんなことを望むなんて、執事としての──いや、一人の男としての理性が「不敬だ」と警鐘を鳴らしている。
「……茉莉、……。そのお気持ちだけで、私は十分に─」
「本当?」
茉莉が被せる
「本当に私にできることは何もないの?」
その残念そうな──少しがっかりとした声の響きと、寂しそうな目
櫂はハッと、自分が彼女の勇気を無碍にしてしまっていることに気づいた。
そして観念したように…遠慮がちに白状した。
「……。……実は、……ひとつだけ、……夢にまで見たことがあります。
……ですが、それはあまりに、あなたに……申し訳なくて……」
茉莉の顔がぱっと晴れる
「申し訳ないなんて言わないで。聞かせて?」
その無垢な顔にまた少しの罪悪感を持ちながら、しかし強い欲が抑えられず櫂は言いづらそうに口にする
「……。あなたの、その……
美しいくちびるで、………、…。
…私を、受け入れては…いただけませんか」
「え、」
茉莉に衝撃が走った。
知識としては知っていた。けれど、実際にそれを自分が、
──櫂に対して行う。
「……。嫌なら、……すぐ忘れてください。こんなことを口にする私は、どうかしてい─」
「ううん。……。……やる。
あなたがしてほしいなら、私…やってみたい」
茉莉は意を決したようにそう言って櫂の手を取り、包み込んだ。
「あなたがいつも私を受け入れてくれるように、私もあなたを受け入れたい。……やり方…教えて?」
甘美な誘い。
月光を浴びた白いレースのネグリジェ。
その清純な姿と、これから行おうとする卑猥な行為のコントラストに、櫂の理性がパリンと薄い音を立てて砕け散った。
「………。わかりました……」
櫂は少し手間取りながら、指先でリネンパンツの紐を解き、茉莉の目の前で彼自身を露わにした。
眼前に現れた雄々しく、猛々しい櫂の分身。
その生々しい拍動に、茉莉は圧倒され、顔を赤くして思わず目を逸らした。
「……茉莉、……抵抗があるのなら、……今すぐ止めて、構いませんので」
その言葉と裏腹に、櫂の声はもう自分を制御しきれないほどに震えている。
「…ううん、……やめない。
…教えて、櫂。わたし……どうすれば、……いいの?」
それを直視することも出来ずうつむきながら、茉莉もまた心臓が破裂しそうなほど緊張して顔を真っ赤にしていた
「……。……まずは、……包み込むように、……優しく触れてください。……そうです、……そっと。……、……っ」
不慣れな茉莉の指が、迷いながらもその全体をなぞる。
指先から伝わる、陶器のような滑らかさと、その下に脈打つ猛々しい生命力。
櫂は、彼女の柔らかな指先が自分に触れているという事実だけで、脳が痺れるようなインパクトを受けていた。
「……次は、……。……あなたの、その……きれいな、唇を……」
櫂の言葉が一瞬途切れる
口に出すのも憚られてしまう
茉莉は察し、それ以上聞くことはなく、導かれるようにゆっくりと顔を近づけた。
床に膝をつき、祈りを捧げる聖女のような姿勢で、彼女は未知の熱へと唇を寄せる。
鼻腔をくすぐる、彼特有の清潔な香りと、男の匂い。
覚悟を決め、彼女がその先端にそっと、羽が落ちるようなキスを落とした瞬間――。
「……っ! ……茉莉、……あ……っ」
櫂の喉から、悦びに満ちた呻きが漏れた。
自分を律してきた理性の糸が、彼女の柔らかな唇の感触ひとつで、ぷつりと音を立てて千切れる。
「……もっと、……深く。……あなたの口内の、……熱で、……私を、……包んでください」
茉莉は、彼の言葉に背中を押されるように、勇気を出してその熱を迎え入れた。
口内に広がる、圧倒的な存在感。
戸惑いながらも彼の熱を少しでも多く受け止めたいという愛情が、彼女を覆っていく。
たどたどしく、けれど懸命に。
「そう…です…、そのまま…
唇を…、…上下して…
舌を…溶けるソフトクリームをすくうように…、……っ……くっ…」
茉莉は、櫂が自分にしてくれた愛撫を思い出しながら、舌先で、唇で、彼の輪郭をなぞり、愛していく。
彼女の頬が小さく窪むたび、櫂は頭をのけ反らせ、デイベッドの端を指が真っ白になるほど強く掴んだ。
(……ああ、……死ぬ。……このまま、……死んでもいい……)
敬愛してやまない「お嬢様」の、その口で、自分の最悪で最高な部分が愛でられているという、究極の背徳感。
「……茉莉、はぁっ……ああ、……最高です……そのまま……。
……っ、……やばい、
あ、……だめ、だ……」
不慣れな茉莉が、一生懸命に喉を鳴らして応えようとする姿が、櫂の雄としての本能を、最悪のタイミングで加速させた。
逃げ場のない、彼女の熱い密室の中。
理性が「外へ」と叫ぶよりも早く、彼の腰が、抗えない絶頂のスピードに跳ね上がる。
「……っ、茉莉! ……離れ、
…………っ!」
(……間に合わない……っ!!)
咄嗟に彼女の肩を押し戻そうとしたその瞬間。
指先に力を込めるよりも早く、下腹部を突き上げるような熱い衝動が、堰を切って溢れ出した。
「……あ、…………っ……!」
櫂の顎が大きくのけ反る
止めたかった。汚したくなかった。
けれど、彼は自分のすべてをドクドクと、茉莉の柔らかな口内へ容赦なく解き放ってしまった。
「…………っ、……はぁ、……はぁ……っ」
激しい鼓動の余韻の中で、視界がゆっくりと戻ってくる。
目の前には、驚きで目を見開いたまま、口元を汚して呆然と固まっている茉莉の姿。
「……っ、……も、申し訳ありません……っ! 茉莉、……私は、なんてことを……!」
櫂は一気に血の気が引いた顔で飛び起きた。
慌ててサイドテーブルのミネラルウォーターを手に取り、清潔なリネンのタオルを広げる。
「……すぐに、……すぐにうがいを! ここに吐き出してください!
すみません、私が……私の自制心が足りないばかりに……」
膝をつき、大慌てで茉莉の口元を拭う櫂。
その手は、先ほどまで茉莉をつつみ込んで導いていた余裕など全く無く、情けないほど震えている。
「…か…櫂、……大丈夫よ、そんなに慌てなくても……」
「大丈夫なはずがありません! あなたに、こんな……!」
あまりの狼狽ぶりに、茉莉は驚きを通り越して、可笑しくなって笑ってしまった。
あんなに強くて、どんな窮地でも冷静な櫂が、子どものように慌てている
茉莉がタオルを受け取り、自分で口元を拭いながら優しく微笑むと、櫂は力なくその場に座り込んだ。
彼女の深い愛と肯定。
それが彼の胸を、さらに深く、熱く、撃ち抜いていく。
「……。……すみません…。
本当に…、気持ち良すぎました………。
………ありがとうございます…」
櫂が大きな身体を小さくして、申し訳なさそうにそう言う姿が茉莉は愛おしかった。
「……びっくりしたけど…、櫂がそんなに気持ちよくなってくれて私すごく嬉しいわ。でも…変な味ね。笑」
「……っ!!す、すみません」
茉莉は櫂の背中に手を回し、そっと抱きしめた
「ううん、こんなふうに思うの初めて。また、してあげたい」
その優しい囁きに、櫂は嬉しくて泣きそうになってしまった
愛のやりとり。
南国で過ごしたこの数日間で、二人は互いの殻をひとつひとつ脱ぎ捨て、すべてをさらけ出し、分かち合った。
寄せては返す波の音に守られながら、茉莉と櫂は解けることのない強い絆でまた、つよく、つよく、繋がれていくのだった
つづきはこちら↓↓
なんて可愛い2人(笑)
オーラルデビューおめでとう
