まち子姉さんのごま餅 旭南高砂堂 秋田市 和菓子なスクチャイ239 2026.01.25
和菓子なスクチャイ239 秋田県 > 秋田市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
まち子姉さんのごま餅 旭南高砂堂 秋田市


1.「雲平」探しで新発見
すでに何度か書いているように吾輩は2026年1月下旬、秋田駅周辺を「雲平」探しで彷徨っていた。
それでスーパーマーケット「ナイス」で形が似ているという理由で「山科巻」を買って食べた。
その後に「雲平」を諦めて忘れていた頃に、秋田駅ビルの店でひょんなところで一個だけ残っている「雲平」を発見して喜んで買って食べたことを書いたのが前回の話だった。
実はその雲平を買った直後、同じ駅ビルの専門店街の別の店でまた「雲平」に似たお菓子を発見したのだった。
それが今回紹介する「まち子姉さんのごま餅」だ。
2.食べた


まずは「まち子姉さんのごま餅」という気になる名前はさておき、吾輩は封を切って食べた。
封を切るや芳ばしい胡麻の香りが漂った。
うまい! これは餅やん!
ともかく柔らかいのだった。
おどろおどろしい黒い墨流しのような柄の正体は黒胡麻ということもわかった。
濃厚な胡麻の味と香りと程よい甘さで、いっぺんにこのもち菓子が気に入った。
いや、気に入ったどころか「ななな、なんという食感と美味しさなのだろう!」と感涙に咽ぶほどなのだった。
「まち子姉さんのごま餅」が只者の餅菓子ではないと悟った瞬間なのであった。
3.旭南高砂堂
秋田市の旭南高砂堂(きょくなんたかさごどう)は、伝統的な和菓子店としての顔を持ちながら、一つの商品がソーシャルメディアや口コミで爆発的にヒットし、今や「秋田の新しい顔」となった非常に面白いストーリーを持つお店なのだ。
旭南高砂堂(塚本商店)の創業は1976年(昭和51年)、秋田市旭南(きょくなん)の地で生まれた。
もともとは地元の人々に愛される、実直な和洋菓子店で、季節の生菓子からお祝い事のケーキまで幅広く手がけてきた。
2代目の塚本勝之氏を中心に「秋田ならではの素材」を活かしつつ、今の時代に求められる「ちょっと驚きのあるお菓子」への挑戦を続けている。
4.「まち子姉さんのごま餅」誕生
もともとこの「ごま餅」は、秋田県上小阿仁村(かみこあにむら)の「まち子姉さん」こと岡部まち子さんという女性が手作りしていたものだった。
地元で絶大な人気を誇っていたが、まち子さんが高齢になり引退を考えるようになった。
そこで「この味を絶やしてはいけない」と立ち上がったのが旭南高砂堂だった。
まち子さんのもとへ通い詰め、その独自の製法を伝授してもらうことで、伝説の味が「旭南高砂堂の商品」として復活した。
5.すごい「ごま餅」
一見シンプルな和菓子に見えるが、そのこだわりは並大抵ではない。
袋を開けた瞬間のごまの香りにまずは驚くのだった。
餅の表面を覆うのではなく、中までみっしりとごまが練り込まれており、まるで「ごまそのものを食べている」ような感覚になる。
ごまと餅が混ざり合う美しいマーブル模様が特徴だ。
これによって、ごまの香ばしさと、餅の優しい甘みが口の中で交互に楽しめる。
非常に柔らかくもっちりとしているのにごまの「粒感」がしっかり残っている。
この「もちもち」と「プチプチ」が同居する食感が多くの人を虜にするのだ。
このようなお菓子が秋田駅で買えるのも嬉しい限りだ。
秋田駅ビルの「高砂堂」で1個税込280円で売っていることを知っておけば、また秋田駅に来た時にいつでも立ち寄って買えるのだ。
6.新発見をもたらせた「雲平探し」
こんなふうに吾輩の「雲平探し」は、「山科巻」→「秋田の胡麻雲平」→「まち子姉さんのごま餅」と、初めて見る美味しいお菓子との出会いをもたらせた。
秋田にはまだまだ未知の美味しいお菓子が潜んでいるような気がしているので、これからも秋田駅の物産店はもとより各地域の地元の和菓子屋さんも発掘していきたいと吾輩は考えているのだ。
(おわり)
