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雲平 杉山壽山堂 秋田市 和菓子なスクチャイ238 2026.01.25

和菓子なスクチャイ237 秋田県 > 大館市 

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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。


雲平 杉山壽山堂 秋田市

杉山壽山堂の「雲平」
杉山壽山堂の「雲平」
杉山壽山堂の「雲平」

1.駅ビルで「雲平」発見

以前の記事で秋田駅周辺で雲平(うんぺい)探したことを書いたが、その時、観光案内所のおねえさんにスーパーマーケットを勧められて探しに行ったりしたが結局なく、代わりの・・・と言えるかどうかの「山科巻」というお菓子を新たに発見して、それはそれで嬉しかった。

そのスーパーには結局「雲平」はなく、吾輩は諦めて駅ビルの専門店街に戻った。

そこの和菓子の店舗群を物色している時に、その時は諦め忘却していた「雲平」が1個だけカウンターの上に置いてある店を見つけた。

先に買った「山科巻」のように一見雲平のようなお菓子もあるので要注意だが、商品名に「雲平」と書いてあったから間違いはなかった。

売り場のおねえさんに訊くと「雲平」はこれ1種類で残りは1個。

周辺の売り場では唯一無二の貴重な「雲平」であることがわかった。

そもそもこのメーカー「杉山壽山堂」は秋田名物の諸越が主要商品で有名なメーカーで、確かに傍らには美味しそうな諸越商品がいろいろ並んでいた。

その諸越の売り場の広さと比べると、たった1個の「雲平」は身を潜めるようにカウンターの上の隅にひっそりと置かれてあったのだ。つまり吾輩がその1個を買うと「雲平」はその場からなくなってしまうという「儚い存在」なのだった。

ともかく吾輩は他の人に買われてしまう前に買った。税込216円だった。

2.食べた

杉山壽山堂の「雲平」
杉山壽山堂の「雲平」

雲平は弘前のもの(甘栄堂の雲平)を食べて気に入ったのが最初で、そのバラエティーに飛んだ4種の味と雲平独特の食感が気に入り、それ以降、他のメーカーや地域の雲平があれば味わってみたいと思っていたのだ。

秋田の雲平も味は胡麻の一種類ながら、囓ってみると弘前の雲平と同じような吾輩好みの食感であった。

ういろうのように軟体であるがちょっとコシもあり、シャリシャリした粉感があって薄甘いという、吾輩好みなのだった。

惜しむらくは風味が「胡麻」の一種類しかないことだったが、メーカーはメインの諸越製造の片手間に作っているかもしれず、そこはまあ仕方がないところだろう。

たとえ1種類の「雲平」であっても、吾輩としては弘前から遠く離れた秋田の雲平も食べることができて嬉しかった。

さて、今度はどこの雲平を食べることができるかな? という楽しみも湧いてくるのだった。

3.杉山壽山堂の雲平

秋田市の老舗「杉山壽山堂(すぎやまじゅさんどう)」の「雲平(うんぺい)」は、京都や金沢とはまた異なる秋田の「質実剛健で繊細な菓子文化」を象徴する一品だ。

杉山壽山堂は秋田を代表する和菓子の名門だ。

創業は宝暦年間(1700年代半ば)にまで遡ると言われ、秋田県内でも屈指の歴史を誇る老舗だ。

秋田藩御用達

かつては秋田藩主佐竹公の御用を承っていた格式高いお店であり、秋田の茶道文化と共に歩んできた。

時代が変わっても「良質な素材を使い、職人の手をかける」という姿勢を崩さず、地元の贈答品や茶席の菓子として絶大な信頼を得ている。

「雲平(胡麻)」の正体

「雲平」とは、和菓子の分類では「干菓子」の一種だ。

砂糖、水飴、そして餅粉(または米粉)を練り合わせ、乾燥させたものだ。

落雁(らくがん)が型に押し込んで固めるのに対し、雲平は粘土のように練ってから切り分けたり細工を施したりしている。

「胡麻」は生地の中にたっぷりと黒ごまが練り込まれている。

口に含むと最初は少し硬く感じるが、噛みしめるほどにごまの芳醇な香ばしさと上品な砂糖の甘みがゆっくりと溶け出す。

食感は独特の「弾力」と時間が経つにつれて増す「シャリッ」とした食感の移ろいも雲平の醍醐味だ。

4.なぜ秋田で「雲平」か?

実は、秋田(北東北)は全国的にも「雲平」が非常に愛されている地域だ。

厳しい冬を越すために、糖度が高く日持ちのするお菓子が発達した。

また、秋田藩は茶道を奨励したため庶民の間でもお茶を飲む習慣が根強く、こうした干菓子が日常的に楽しまれてきた。

秋田ではお盆の時期などに「彩り鮮やかな雲平」を供える習慣もあり、杉山壽山堂の雲平はその最高峰として扱われているのだ。

(おわり)

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