豆大福(と醤油赤飯)江口だんご 新潟県長岡市 和菓子なスクチャイ270 2026.03.14
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※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
豆大福(と醤油赤飯)江口だんご 新潟県長岡市


1.長岡お茶フェスティバルで買った最終回
長岡のお茶フェスティバルで手に入れた「江口だんご」シリーズの最終編だ。
吾輩はこの日、「株式会社江口だんご」のお茶会で「幻の大正餅+煎茶餡+越後姫=幻のいちご大福」をよばれ、その後会場内の「株式会社江口だんご」の出店で「みたらしだんご」を買って食べたことは前々回と前回で紹介した。
そして今回は、その時一緒に買っていた「豆大福」と「赤飯」の紹介だ。
「赤飯」は和菓子ではないのでオマケ情報だ。
2.(オマケ記事)まずは赤飯の話から


売り場に置いてある茶色っぽい赤飯を見て、吾輩は真っ先に北海道で食べていて大好物だった甘納豆を使った甘い赤飯を思い出したのだ。
思わず販売員さんに訊いたのだが、あいにくこれは甘い赤飯ではなくて甘くない赤飯だった。
しかし、これはこれで珍しくて、長岡の狭い範囲でしか作る習慣のない「醤油の赤飯」なのだそうだった。
そういえば10数年前に新潟に来た時、どこかの誰かに紹介されて食べたことを思い出した。
世間一般の、あのささげ(大角豆)のピンク色がかった餅米ご飯にごま塩を振りかける赤飯は、吾輩は実は子供の頃から今に至るまでどちらかと言うと苦手なのだ。
自分から進んでピンクの赤飯は買わないのだが、この醤油の赤飯はピンクの赤飯よりは圧倒的に好きな部類の食べ物なのだ。
販売員さんが言うには新潟でもこの醤油赤飯は珍しくて、販売員さん自身が住む三条(ジャイアント馬場さんの故郷)でも醤油赤飯はないとのことだった。
長岡周辺のほんの狭い地域の伝統食ということで、これはこれで局所的食文化であるので、吾輩はとても興味を持った。
それで久しぶりに改めて醤油赤飯を賞味させていただこうと買ったのだ。
ずっしりと詰まった重いパック入りで税込600円だった。
もちろん「江口だんご」謹製の赤飯だから間違いないという安心感もあった。
販売員さんによると、醤油は「江口だんご摂田屋店」のある、長岡駅からひとつ南西側の宮内駅から徒歩圏内の摂田屋地域(摂田屋というのは地名だ)の醤油屋さん「星野本店」の醤油を使っているとのことだった。
ますます味に期待できるではないか。
3.(オマケ記事)醤油赤飯を食べた

・・・ということで帰宅してからさっそく食べた。
醤油は醤油でも、何やら甘味というか旨味を感じるのであった。
砂糖も味醂も入っているからかもしれないが、明らかに醤油由来の旨味と香ばしさも感じるのだった。
ちなみに包み紙の説明によると、かつてこの地域では一般的な赤飯に使うささげ(大角豆)が手に入りづらかったため、一般的な赤飯のように餅米にささげのピンク色が着かなかった。
それで色を着けるために醤油を使い始めたとのことだ
その醤油が逆に風味を醸し出し、良い効果になったのではないかと吾輩なんかは思う。
4.(オマケ記事)吾輩の赤飯順列
吾輩の赤飯の順列はこうだ。
(まあね)<(好きやね)<(大好きやね)
の順で、
一般的な大角豆ごま塩赤飯 < 長岡の醤油赤飯 < 北海道(または山梨)の甘納豆赤飯
吾輩は甘党だからこの順番になるのかもしれないし、しかも甘い赤飯をどうしても「和菓子」の部類に入れたくなってくるのだ。
その意味でご飯としては甘い赤飯は食べられないかもしれない。
あれはおやつだ!
そして今回の醤油赤飯も・・・微妙だが、言ってみたらみたらしだんごの系列の甘醤油味なので・・・おやつの位置付けにしたい気分だ。
こんなふうに色々考えてを巡らせたりして、久しぶりに醤油赤飯を食べることが出来て嬉しかったわけだ。
・・・というわけで、ここまでがオマケの赤飯の話だ。
5.(本題)豆大福

5.1.「京都の出町ふたば」は一番ではない
豆大福と言えば条件反射的に「京都の出町ふたば〜」と吠える人が多いようだが、「出町ふたばの豆大福」は確かに美味しいは美味しいが、もはや有名すぎてねぇ・・・それにあの大きさでは不当に高価だ。
偏屈で判官贔屓の傾向のある吾輩は大衆の意見に惑わされることなく、あくまで自分の足で歩いて見つけた旨い豆大福はなんと言っても新潟三条「つるがや」の豆大福だ。(後に、ジャイアント馬場さんも食べたと知る)
「つるがや」の豆大福は「京都出町ふたば」の豆大福なんて比ではない、というのが吾輩の嗜好だ。吾輩の嗜好の話だから反論のありそうなそこの御仁は吾輩のことを黙って放っておいてくれればいい。
反論を言いたい御仁がいるなら、その前に「つるがや」の店頭で豆大福を買ってその場ですぐに食べること。その経験がないうちは吾輩は誰の意見も聞かない。
5.2.真面目で誠実な和菓子職人
そして今日は信頼の「株式会社江口だんご」の「豆大福」なのだ。
三条からもあまり遠くない地域なので、和菓子には期待できるではないか。
まずいわけがなく、美味しいに決まってる。
和菓子は誠実で真面目な職人の手で生まれるのだ。
社長(代表取締役)の4代目店主とお会いしてそのお人柄に惚れ惚れした。
以前「江口だんご」を食べてから想像していた店主の像と一致したのだ。
誠実で真面目な人は、食べ物に変なものは入れない。
矢鱈柔らかくするため、日持ちさせるため、さっぱりした甘さを出すため・・・などなど、今時は魔法の粉のように、パッパッとひとつまみふたつまみ入れたらそれで日持ちしたり柔らかさが継続したりして「商売」がよりやり易くなるのだ。
それがわかっていても、決してそんなことをしない菓子職人がいるのだ。
添加物への世界に一歩でも踏み出すと、その会社と商品の質と物作りの「心」は、一気に奈落の底だ。
一旦落ち込むと、もう這い上がって来れない。
地獄に落ちるわよ・・・by 細木数子
の世界だ。
それを証拠に、今日吾輩が買って食べたすべての「江口だんご」の商品は、「今日中に食べてください! 絶対に今日中ですよ!」と販売員さんに念押しされたものばかりだった。
すぐに腐るとかカビが生えるからと言う意味ではなく、一番美味しい状態で食べて欲しいという「心」が強い声になって現れているのだった。
よく蕎麦打ちが「3たて」と言って「挽きたて、打ちたて、茹でたて」を大切にしろ、と言うが、和菓子(生菓子)の世界も同じようなものだろう。
5.3.「江口だんご」の豆大福

「江口だんご」の豆大福で気に入った点は、ずんぐりむっくり大きいところだった。
食べ応えあり!
紅白2個入りで税込450円。1個225円だ。
近所で買えればきっと日常の甘味になるのだ。江口だんごの近所の人が羨ましい。
餅はどちらかと言うとしっかり目で餅米の風味を楽しめる「通」向けだと感じた。
そしてあんこだ。
白が粒餡、赤がこし餡だ。
そこに歯ごたえのある、白い豆、大豆と思われる豆が入っている。
そこのところは三条の「つるがや」に似ている。
どちらも優しい甘さで口当たりと口溶けがよく、吾輩をアメーバー状にしてしまうほどの美味しさだったのだ。
6.危険な「江口だんご」
「江口だんご」が近所にあれば危険かもしれない。
「江口だんご」からはちょっと離れていないと、節制のない吾輩は止めどなく喰い続けそうな気がするからだ。
しかしあまりに離れていても寂しくなって困るので、スープの冷めない距離、いや、大福餅の温みが冷めない距離には住んでいたいのだ。
(おわり)
