ほし餅 佐忠商店 秋田県横手市 和菓子なスクチャイ160 2025.10.04
和菓子なスクチャイ160 秋田県 > 横手市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
ほし餅 佐忠商店 秋田県横手市


1.秋田県産品プラザで購入

購入場所は秋田県から徒歩圏内の秋田県産品プラザで税込594円だった。
レシートを公開するが、秋田県産品プラザの公式サイトの5%割引画像をレジに見せて割引してもらっている。
またこのレシートには以前の「五城目のかりんとう」と「タンポヤ林の笹巻き」を同時に精算している。
2.2度目の「ほし餅」
「ほし餅」は「干し餅」のことで「しみ餅( 凍み餅)」とも呼ばれ、そのまま齧って食べることができるおかき程度の固さの餅菓子だ。
2年前に初めて「凍み餅」に出会った時は固くなった餅に見えたので「齧るなんてとんでもない!歯が欠ける!」と思ったものだったが、それは男鹿駅前の「道の駅おがオガーレ」の店内だった。
店員さんからそのまま齧って食べられると教わり、怖がらずに買ってみたのだ。
今回と同じくらいの小さな薄い乾燥餅がぶら下がっている形態で同じような商品だったが確か600円程度で買った記憶がある。
ま、今回の秋田県産品プラザと同じような価格で決して安くはないと思ったものの、餅だからそれくらいの値段はするとは納得した。
1度目に男鹿で買ってみてその素朴な味わいが気に入って、今回は秋田県産品プラザで買って2度目というわけだ。
3.食べ方と原理


袋には焼いて砂糖醤油だの揚げてもいいだのと書いてあるが、そうすると確かに旨いに違いないが、まあ面倒なので吾輩はそのままぽりぽりと喰うのだった。
食べていて思うのは、つまりこれは干からびた餅だ、ということだ。
しかしただ単に餅を乾燥させただけではなく、搗いた餅を水に浸して凍らせ、それを厳冬の寒風(吹雪)にさらして乾燥させることで作られている。
そこが「凍み餅」と呼ばれる所以だが、これはフリーズドライの原理で、中の水分が氷になってそれが乾燥することにより空隙に空気が含まれ、そのためサクサクとした軽めの独特の食感と保存性が生まれる。
味は餅そのものなので、そのまま齧って食べれば食感は違っても餅そのものの味なのだ。
つまり素の餅で美味しいと言うことは、よほど良い餅ときれいな空気によって出来たと言うことなのだ。
4.味



餅米の風味と素材の甘さを感じることができる。
澱粉質が口中で唾液のアミラーゼにより瞬時に糖に変換されているためだろう。
美味しいご飯がそのままで甘いと感じるのとよく似ている。
慣れれば何も調味料は要らずに素材の味を楽しむことができるのだ。
5.伝統的な優れた保存食
「ほし餅」はそのような楽しみ方ができるお菓子であり場合によっては主食であり、寒い雪国での伝統的な保存食の役割を果たしてきた。
実際、乾燥させた餅はすぐにカビが生えるのを我々は経験的に見ているが、この干し餅(凍み餅)は湿気ない限りこのまま常温でカビが生えることがない理想的な保存食なのだ。
6.佐忠商店
メーカーの佐忠商店は、東北地方の伝統的な保存食である「干し餅(ほしもち)」を、現代でも食べやすいお菓子として製造販売している専門店で、秋田県横手市の増田町(内蔵で有名なエリア)に拠点を置いている。
伝統的な保存食をそのまま食べられるスナックやお茶請けとして加工販売しており、秋田県内のお土産店や道の駅(十文字など)でも広く取り扱われている。
7.佐忠商店の商品ラインナップ
佐忠商店では、昔ながらの「干し餅(乾燥させただけのもの)」と、それを食べやすく加工した「揚げ干し餅」などを販売している。
7.1.ほし餅(伝統タイプ)

紐で吊るして乾燥させた状態のもので、吾輩が今回と前回男鹿で買ったタイプの餅だ。
これは先に書いたようにそのままかじることもできるが、オーブントースターなどで軽く焼いて砂糖醤油をつけたり油で素揚げにしたり水で戻して料理に使ったりするのが一般的なのだそうだ。
7.2.あげ干し餅(人気商品・スナックタイプ)
干し餅を米油でサクッと揚げて味付けしたすぐに食べられる商品。
塩味(一番人気)
シンプルな塩味で、お餅の旨味とサクサク感が楽しめる。
深雪(みゆき)
砂糖醤油味(生姜入りとの情報もあり)で甘じょっぱい味が人気。
ざらめ雪
黒糖味でコクのある黒糖がまぶされている。
蔵餅さん
北海道産小豆を混ぜ込んだ干し餅を揚げたもの。(地域限定商品の可能性があり)
7.3.味わい
食感は非常に軽く「カリッ」「サクッ」としており口の中でお餅の風味が優しく溶けていく。
日持ちが良く個包装されている商品も多いため、秋田土産やお茶請けお酒のおつまみとしても親しまれている。
秋田の冬の厳しさが生んだ、素朴で優しい味わいの伝統菓子なのだ。
8.佐忠商店の歴史と地域の役割
佐忠商店の創業は昭和47年(1972年)でおよそ50年余りの会社だ。
数百年続くような老舗が多い和菓子業界の中では比較的若い会社と言えるが、以下の点から地域にとって重要な役割を果たしているお店なのだ。
8.1.伝統食の継承者
「干し餅(ほしもち)」という食べ物自体は、古くから東北地方の農村で保存食として作られてきた長い歴史がある。
佐忠商店は、家庭で作られることが減ってしまったこの伝統食を現代の商品として製造販売し続けることで、その食文化を半世紀にわたり守り伝えている。
8.2.地域活性化の拠点(まちの駅 福蔵)
2014年には、増田町の内蔵(うちぐら)保存地区に、アンテナショップ兼観光拠点となる「まちの駅 福蔵(ふっくら)」をオープンさせた。
ここでは自社の干し餅だけでなく、地域の特産品やお酒、稲庭うどんなども提供しており、増田町の観光の中心的な存在となっている。
つまり、会社としての歴史は50年ほどだが、扱っている「干し餅」の歴史は非常に古く、それを現代につなぐ重要な役割を担っているお店と言えるのだ。
9.次は「あげ干し餅」を食べたい
今後佐忠商店の他の商品も見かけたら是非買ってまたここで紹介するつもりだ。
特にスナック菓子感覚の「あげ干し餅」は是非食べてみたいのだ。
(おわり)
