苺もち(弥生姫)越乃雪本舗大和屋 新潟長岡 和菓子なスクチャイ271 2026.03.14
和菓子なスクチャイ271 新潟県 > 長岡市
※くまの身長は7.5cm。大きさの参考に。
苺もち(弥生姫)越乃雪本舗大和屋 新潟長岡



1.日本三大銘菓の「越乃雪本舗大和屋」
新潟長岡のお菓子が続くが、今回はあの「日本三大銘菓」のひとつ「越乃雪」の製造元が作る季節の生菓子「苺もち(弥生姫)」だ。
一般名称では「いちご大福」でいいだろう。
ちなみに日本三大銘菓とはこの他に森八「長生殿」(金沢)と風流堂「山川」(松江)だ。気になる人は以前の記事をご参照。
2.長岡駅の銘菓売場
前回までは江口だんごの「醤油だんご」と「いちご大福」と「豆大福」と「醤油赤飯」と店舗限定商品ばかり3回連続で紹介したが、今回から選手交代で日本三大銘菓の長岡の老舗「越乃雪本舗大和屋」が登場だ。
吾輩は当日のお茶フェスティバルに行く前に駅ビルの銘菓売場を覗いた。
そこの「越乃雪」を売っているコーナーで、同じ大和屋が作る生菓子が結構な種類で出ていた。
大和屋の「越乃雪」は新潟駅でも買えるが、大和屋の商品はそれだけで、さすがに店舗から遠い新潟駅で生菓子は登場しない。
そういうことであの大和屋が作る「越乃雪」以外の数々の生菓子を含むお菓子に興味を持ち、出かける前ということを気にしないでいくつも買ってしまった。
帰りの夕方の時間だと売り切れの恐れもあるから、その無念さを考えると多少の荷物を持ち歩くことなんて構わなかった。
3.いちご大福
今の季節どこかしこで目にする「いちご大福」だ。
いちご大福自身は今や珍しくないしこれまで何度も食べているが、やはり「越乃雪の大和屋」となると何かプラスアルファを期待してしまうのだ。
何か特別な仕掛けがあって、もしかすると「日本三大いちご大福」になるかもしれへん?
4.断面を見る

断面は写真の通りで、「江口だんご」の特別ヴァージョンの越後姫よりもイチゴの断面の柄と色合いがきれいだ。
しかしいちご大福だからと言っていちいち切断して断面を見る人はどれだけいるかは不明だ。
特に外で食べる場合、そのまま齧ってしまうだろう。
でもその時いずれにしても断面は見えるのだが、齧った断面は結構ぐちゃぐちゃなはずで目を背ける人もいるかもしれない。
そもそも吾輩がナイフで切断した時、江口だんごの越後姫よりも抵抗を感じた。
越後姫のいちご大福を切った時は柔らかかったが、この大和屋のイチゴはしっかり締まった感じであった。
そこでラベルを見ると「苺(群馬県産)」となっていた。
品種は「弥生姫」だ。
このしっかりめのイチゴだからこそ少し日持ちするのだ。
このいちご大福は購入日を含めて3日後が消費期限だ。
江口だんごの特別ヴァージョンはもともと販売用ではないこともあってすぐに食べることを想定して作られたので中身が柔らかい越後姫だったのだ。
いくら新潟でも越後姫のいちご大福があるのかどうかは吾輩は調べたことがないからよくわからないが、もしあったら消費期限が当日の生菓子(朝生)になるに違いない。
越後姫はわりとするに痛んでくるからだ。
5.食べた




齧ってもいちごがしっかりしている感じが際立っていた。
特に同じ日に越後姫のいちご大福を食べたばかりだったからいちごの食感違いは顕著であった。
しかしこれは良い悪いではなく、むしろ固めもありだ、と気づいた。
ソフトでジューシーな越後姫がいちご大福の中身としてはそりゃあ最高の食感と風味だったが、この大和屋のいちご大福のしっかりしたイチゴを齧る感覚もやっぱり良いのであった。
ソフトな外側である餅と餡を通して中のしっかりめのイチゴを齧るという感覚だ。
そもそもこれが本来世間によくあるいちご大福の食感ということになるかもしれない。
もう一度言うと、販売側としてみればイチゴの切断面がカラフルで見栄えが良く、肉質がしっかりしていて3日間は品質を保ち、食べる際もそのしっかりめの食感が外側のソフトな餅と餡とのコントラストが良い! となる。
大和屋のいちご大福はいちご大福の王道に違いなく、明らかに正しいいちご大福の見本のようなもので、やっぱり完璧なのであった。
しかし、一点だけ、トレハロースの使用だけが気になった。トレハロースは現在のトレンドだが、本当に使う必要があるのかどうか?
吾輩は、一個は切断してから切断面を愛でてから食べ、もうひとつは丸ごとのまま齧ってたべた。
そもそもひとつ税込459円なので、たちどころに2個食べたということは、1,000円のデザートをいっぺんに数口で食べてしまったということになり、こんな贅沢が許されるのか? という意味での罪悪感が少しばかり目覚めるのであった。
ま、季節に一回ぐらいはこんな風にいちご大福の最高の食べ方をしてもいいかもね、と自分に言い聞かせた。
大和屋のいちご大福はこのように間違いのない最高のいちご大福なのであった。
6.現実的で最高のいちご大福
江口だんごの特別ヴァージョンのいちご大福は幻(まぼろし)すぎたので、お金さえ出せば手に入る大和屋のいちご大福の方が現実的でもある。
それでも少なくとも長岡駅まで来ないと手に入らないのだからこれもまた江口だんごと同じく吾輩にとっては幸いな地の利だ。
吾輩の手の届く範囲内に江口だんごといい大和屋といいこのような美味しく上等のいちご大福が存在しているという幸福感に満たされ、食後しばらくは目が潤み呆然としたのだった。
(おわり)
